夢の話。

今朝、悪夢を見た。
夫と暮らしてる家に、何故か私の母も一緒にいて、
私と母が妊娠検査薬をそれぞれ使った。
私は陰性で、
「まぁそりゃそうだよね。してないからね。」と思ってたが、
母は陽性。
「え、凄いじゃん!お母さん、またママになるの!?」と喜んでいたが、母は夫のことを見つめてニコニコしていた。
嫌な予感がしたので夫を呼び、小声で質問した。
「ねぇ。もしかして、私のお母さんとしてる?」
「うん…してるっていうか…されてるっていうか…うん…」

直ぐに私から離れ、夫は実家に連絡したようだった。
「妊娠したから、俺父親になるわ…うん、分かってる…」

目の前が真っ暗になるとはこの事か。
喜ぶ母をみて、
母と繋がってた夫をみて、
吐き気を覚えた私はトイレに駆け込み
泣きながら戻した。

吐きながら思い出した。
過去に1度だけ、母が仕事から帰らずに外泊した日があったことを。
当時高校生だった私は、学校終わりに帰宅しても家に母がいなかったことに疑問を持ち、母の携帯に電話をかけた。
出てもらうことは無かった。父に相談したが
とりあえず明日まで様子を見よう、と。
結局翌日の夕方に帰ってきた。

私は、怖くて母がどこにいたのかは聞けずにいた。

そこからまた数年後、
私が大学生の時だ。
母が「生理が来ない。妊娠したかもしれない。と言ってきた。
母と父は別居して何年もたっており夫婦仲は悪かった。
仮に妊娠だとして、

それは誰の子なの?

大きな疑問を持ったけど
やっぱり私はそれを聞くことが怖くてのみこんだ。
「何言ってんの。お母さんの年齢で閉経することも考えられるし、焦らなくていいんじゃない?」と
声をかけた。
結局数日後、母は妊娠検査薬を使ったようだ。
結果陰性だったと私に言ってきた。

ほっとしたと同時に
「妊娠したかもって、思い当たるようなことしてたんだ。多分父じゃないよな。誰なんだろ」という疑問はやっぱり出てきた。

吐き戻しながら、そんなことを思い出して、
そうだ、、私はずっと母のことを不審に思ってたんだ。
もうダメだ、誰かに母のことを伝えないと
と思って裸足で外に駆け出した。

泣きながら素足で猛ダッシュする私を
みな怪訝そうな顔で見ていた気がする。
どこかのお寺に私は向かった。
そこは母がハマっていた宗教の拠点になっていた場所。
母は比較的位が高かったのもあって、信者達からは尊敬されていた。
寺に着いた私は、信者たちに母の愚行を訴えたが聞き入れて貰えなかった。

でもたった1人、少女が私に駆け寄ってきた。
「辛かったね、そんなことがあったんだね」
と寄り添ってくれた。
母にも夫にも裏切られた私には彼女の優しさがすごく心に沁みて、そこでまた声を上げて泣いてた。
「もう戻らなきゃ。家に帰らなきゃ。
帰れる家なんて無いけど、もう帰る。」
と、言って私はその少女に背中を向けて、
登ってきた石段を駆け下りた。

そこで、はっと目を覚ました。
何が起きたのかよく分かってなくて、夢だと理解するのに少し時間がかかった。
現実とリアルが混ざったような内容ではあるけど
夫はそんなことする人じゃ無いからどう考えてもおかしな夢なんだけど、なんかもう
感情がぐちゃぐちゃになった。

隣で夫が寝てたから今見た夢を伝えた。
聞いて一言
「でも、夢でしょ?」
その通りすぎる。

その後、今度はほんとに泣きながら夫に伝えた。
私が悩んでたこと。
母に対する不信感。
することに対しての思い。
情けなくて恥ずかしくて、どうしようもなかった。
不安定な時期だったんだろうとも思う。
夫に謝られた。
謝って欲しい訳じゃなくて、私はただもっと触れ合っていたかっただけなんだ。

卑しい浅ましい自分をさらけ出してしまった。
結果、夫と話すことは出来たから良かったなとは思うけども
見た夢を思い返すと、私はやっぱり夫に対しても不安や疑念は持ってるんだなと自覚した。

どうか事態が好転して欲しい。
同じ方向に向いて行けたら良いなと思う。
話をしたばっかで、じゃあ直ぐにするかっていったら
してないんだけどもさ。
今日のこの話がきっかけになってくれたらいいなと思った。

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