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推し燃ゆ

推し燃ゆ読みました。とても良かったです。

主人公の高校生のあかりちゃんが推している「まざま座のメンバー真幸君」がファンの女性を殴り、炎上してしまう。主人公は推しが炎上しても、ひたむきに推しを推し続けるストーリー。

この本が合う人は、アイドル、ストリーマー等の推しがいる人にはとてもハマる作品です。
小説自体は125ページと少なめなので、小説をあまり読まない人でも読みやすいです。




*ここからは感想になるのでネタバレになります。

この小説は、アイドル、ストリーマーにハマってる人には、とても刺さる作品だと思いました。かくいう私も少し前はVにハマり、今では別の配信者にハマってるので深く刺さりました。
あかりちゃんの推しに対する考え方に、共感したり、納得したり、自分の中で答えの出せない推しに対する感情や、考え方に答えをくれる文章もあり、推しへの感情や身の振り方などを改めて認識しました。
私は、主人公の推しのために稼ぐ、推し以外の生活面の粗雑さにとても共感できます。周りの人間に対する感情にも共感ができ、本当に自分と似た人種だなと思い、とても作品にのめり込めました。
個人的に姉との喧嘩シーンは、私は主人公側の人間でした。それぞれの頑張る基準があり、頑張る分野も違うのに、同じものを同じ量頑張ってないと、糾弾して良い考え方が私には理解が出来ませんでした。そういった所で主人公と考え方が一致して少し嬉しいと思いました。
最後のシーンでは、主人公が推しの家と思われるところまで行き、今まで自分が人として、自分を自分と認識できるために推しを推していたが、それが出来ないと認識して、再度推しが炎上した事件を振り返り、自分の中で結論を出す終わり方がファンらしいなと思えました。
最後の解釈は、途中で出てきた「推しのいない人生は余生」と言う終わり方と私は結論づけました。ただ、最後に「当分はこれで生きようと思った」ともあるのでもしかしたら新たな推しがまた出てきて主人公に背骨が生えるのかもしれませんね。


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