開発について/豊かさとは?
開発は、新しい物事をもたらし、同時にこれまでの物事を消し去る破壊と創造のプロセスである。
開発は街を豊かにする。同時に時代遅れになったもの、不要になったものを消し去る。
開発によって消え去った物が後になって良いものだったと気付くことがある。
便利になり使いやすくて、可能性に開かれる良さが開発の良さとすれば、「不便で使い辛いんだけど逆にそれがいい」みたいな良さもある。
後者の良さは、前者の良さがまずあってそれに加わるとさらにいい。みたいな良さである。
つまりは、全てが開発され新しくなった世界よりも、新しく開発された空間と古くて不便な空間がどちらも存在して、選べる状況が「豊かな良さがある世界」なのだ。それは最適解以外が生存可能な豊かさである。
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