Dear he is for She is(2)

前回の Dear he is for She is にばーわんちゃんがコメントをくれたので1話で完結ってことでも良かったんだけど、創作意欲のパッションは止まらない。パッションが有るだけで推敲もクソもない。でも良いテーマで書けたと自負はあります。以上。


Dear he is for She is 連載2回目

(1100文字 執筆時間60分)

『1K』


今日は朝からあたしは気分がいい。
それは青空と雲のコントラストが絶妙とか化粧のノリが良くて普段より3割増で可愛いわとかもあるけど、まぁでも朝の占いではおとめ座が最下位だったけどそんな事はもう全然。


関係ないけど朝のニュース番組って最下位の星座の人は特別にラッキーアイテムが紹介されるけど、あのラッキーアイテムって使うと何位ぐらいまで順位が上がるんだろうって昔から考えてて、もちろん順位形式で発表してるんだからラッキーアイテム使うと順位は上がるはずだしそのせいで順位が降格する星座も出てくるわけだからそこんところちゃんとして欲しいし、順位が上がるとしてどのくらいまで上がるのかも教えて欲しい。だって「11位になりますよ」って感じなら必要ないし、3位くらいまで行くなら必要だし。今日のラッキーアイテムは傘だって。こんなに良い日なのに傘って。


今日は付き合って半年の彼と同棲のための引っ越しの日。


彼は実家からレンタカー屋さんに寄って2人で過ごした思い出が長いようで短かったあたしの家に来る予定で、荷物の準備は先週彼と一緒にやったから家の中はダンボールで一杯で。まだ1年弱しか住んでなかった家だったけど荷物は意外と沢山で元カレからもらったものも、「物には別に罪はないから」と捨てないあたしだったけどこれを機会にバイバイしちゃったりもして、彼には「卒アルとかないの?」って言われたけど「いい歳した女が一人暮らしの家に卒アル持ってきてるわけないじゃん」って言ったけど大学生のはじめの頃に寂しくて持ってきてからそのまだった卒アルは"実家に返却"のダンボールにこっそり入れた。


男遊びもそこそこだったあたしだけど絶対に家に彼氏じゃない男は入れなかったからこの部屋との思い出はあなたとだけで、最初部屋に来た時に「ベランダでタバコ吸っていい?」って言われた時はちょっと嫌な気もしたけど今は窓越しにその姿を見るのが大好きだなぁって思うし、次のお部屋も「ベランダはやっぱり欲しいよね」って言ったのはそういう理由も含まれてて、もし今後あなたがなかなか帰って来ない時はあたしもベランダでタバコを燻らせながらあなたを待つことに決めたから。


さてそろそろ彼が来る時間かな。普段は86に乗ってる彼が今日はハイエースでお迎えの予定。小さいときからパパが運転するミニバンに乗るのが好きだったあたしは、いつも助手席に座るママを後ろから見てて、助手席は大人の特権だと思って少し羨ましかったから、やっと大人になって好きな人の助手席に座れて、しかも一緒に引っ越しなんてこんな夢のような時間は誰にも邪魔させないし、しないで神様。


あ、彼が来たみたい。



テーマは良くない?テーマは。

カレーを食べます