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【続いてる写経 844日め】〜念願の金カム聖地巡り”北海道開拓の村”

富士山から戻り、単身札幌へ。主目的は別件ですが、せっかくの北海道なので『ゴールデンカムイ』聖地巡りを組み込みました。

最初はウポポイでアイヌ文化に触れる予定でしたが、ど真ん中の場所にまず行くべきと予定を変更し、北海道開拓の村へ。
ここにある建物が『ゴールデンカムイ』の舞台風景として使われているのです。
最寄駅の森林公園駅に降りたったら、空が広い…。電線もないし、青空の美しさが際立ちますね、のどかな風景です。
でもバスから見える道路脇の植物が、葉っぱのスケール本州の1.5倍な感じ。野性味を感じます。さすが北海道。

開拓村では、最初に待合場所にある、案内図で場所をチェック。詳しい解説がファン泣かせです。作者の野田サトル先生の色紙やコミック全巻も飾られています。

次は馬バスに乗車。車掌さんのお姉さんと切符を買うときお話したら、
「お客様、ゴールデンカムイでいらしたんですか?」とバレバレでした〜。

園内には、明らかに金カムファンと思しき女子2人組や、それっぽい人がたくさんいらっしゃいました。
正直、何かきっかけがなければ、札幌の端っこのこの場所には来ないですね…。

あの理髪店や、あのお蕎麦屋さんや、あの梯子がある!!と、読んだ人にしかわからない興奮でいっぱいです。
土方さんが座っていた籐椅子とかたまらないです〜。

そして作画の元となる風景をたどり、大正時代の北海道の建物や調度品に触れていくうちに、だんだんと北海道の開拓史にも興味が湧いてきました。
何せ北海道の本格的な近代化は100年前からなのです。

たった100年でここまで変わったのか。
この100年の文明の恩恵を、実感できたのは大きかったです。

例えば屯田兵の小屋。
藁葺き屋根で、隙間風が吹いてくるような粗末な作りなのです。最初に入植したときはこんな小屋だったのかと、驚くばかりでした。
こんな小屋で極寒の冬を過ごしたなんて…。あり得ませんね。寒さで命を落とした人も、きっとたくさんいたことでしょう

全国から入植者が入るに連れて、地元の大工さんも一緒に入植しその土地の建物を作るようになって、やっと暖かい家で過ごせるようになったようです。それでも地域によっては床下の通気が優先されていたり、北海道の寒さに耐えうる作りではないものもあったそう。

笑ったのは農学校の寄宿舎。大学の男子学生寮らしく、裸踊りしてる写真とか、みんな絶対バカやるんだな〜って証拠写真の数々が飾られてるのでした。茶目っ気ありますな。

とにかく園内は広いし、建物内に博物館的資料が満載なので、全部を周りきるのが大変で、2〜3時間の予定が5時間かかりました。
これが「北海道スケール」というものか、と洗礼を受け、初日の聖地巡りはこれにて終了となってしまったのでした。


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