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【続いてる写経 658日め】〜あぶない「般若心経」本を発見

古本屋さんの宗教コーナーをチェックしていたら、『般若心経のこころ』(瀬戸内寂聴、梅原猛ほか)という、なかなか豪華な執筆陣の本を発見しました。

内容は雑誌『プレジデント』に1989年ごろ連載されたものらしいです。
古いですが、宗教ネタなのでさほど違和感はありません。

寂聴さんや梅原先生のほかの執筆者は、般若心経の解説において定本となっている松原泰道氏や、薬師寺の名物和尚・高田好胤氏など。

冒頭は寂聴さんと梅原先生の対談なのですが、これが面白い!
その内容は18禁。。
p20には、真言宗と天台宗が即身成仏行を徹底すると、、というヤバい話が出てきて、天台宗においては、お稚児さんとどーにかなっちゃうのが色即是空の秘技だとか。。

今東光氏という寂聴さんの師匠が書かれた『稚児』という小説には、比叡山の高層が稚児をかわいがる話があるそう。

この対談には記されていなかったのですが、ググってみたら、『弘児聖教秘伝私』という資料が存在しているそうです。

で、それについての論文まで発見してしまいました。

今東光『稚児』と『弘児聖教秘伝私』

https://opac2.lib.nara-wu.ac.jp/webopac/AN00118540_v38_pp215-226_nw._?key=ZPEUZW

かつては秘典だったであろう書物もネットの手にかかると、こうも容易くたどりついてしまうのか!

この内容は、まず稚児に灌頂を受けさせて観音菩薩の化身とみたてる。
そして、僧侶に煩悩が起こった際は、灌頂を受けた稚児と契ると、観音様と契ることになる。

と、なかなか練られた論法が繰り広げられているのです。。

お坊様もやはり人の子。
その欲望をどのように昇華させるか、考え練られた策なんでしょうねえ。

これって、今で言ったら児童福祉法とか、まず引っかかりますな。
観音様に見立てるために、幼児をたてるって、、現代人からすると、詭弁もいいところなんですけど。。




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