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【続いてる写経 964日め】〜TVと広告の黒歴史

珍しくyoutubeを熱心に観てしまいました。
中田のあっちゃんが、「こんなん作って大丈夫なの?」というレベルの話をしている番組を紹介されまして、タイトルは「日本を支配した電通とテレビ局!命がけの超授業」

むちゃくちゃ面白いかったです、前後編もあります。

これ、日本のTV黎明期から、高度経済成長〜バブル期〜平成の失われた30年〜COVID-19流行以降と、日本のテレビと経済成長の話を絡めながら進んでいくのですけど、知らなかったこと多数で勉強になりました。

TVの歴史は電通さんの歴史と言っても過言ではなかったのです。
同社がどのように黎明期のTV業界や広告出稿会社と密接な関係を作り、「こんなものつくってほしい」と言われたら、要望に合わせて広告をトータルプロデュースする。社員は有名な「鬼10則」という社訓に基づき鬼畜のように働いたと言います。

視聴率リサーチの会社、ビデオリサーチを同社が作っていたことのがミソで、どの番組をどの世代が見ているのか、視聴率の数字も握っていたのが成果を上げるのにも貢献したのでしょう。
その成果として70年代には広告会社として世界一売上高に到達。

TVの栄枯盛衰は日本経済の栄枯盛衰ともリンクしてました。
絶頂期である、バブル時代はもちろん広告も絶頂期。その崩壊後はTV局の予算もどんどん削られ、「いかに安価で面白い番組をつくるか」にシフトしていったというのです。
この辺りで、スタジオセットを削り、ロケに出る番組や、芸人を多数出してトークさせる番組が増えたと言います。

そしてインターネットの普及が進みエンターテインメントの主役メディアがTネット経由の動画配信サービス、スマホでの視聴と変わっていくことで、電通さんのTVという牙城もどんどん崩れていったというのです。

最後のトドメとなったのは、COVID-19。
多数の人を集めてのTV制作ができなくなり、さらに頼みの綱であった東京五輪も無観客開催で終わったため、収益は伸びなかった…。
汐留の本社も売られた…。

こんな事実知ってしまうと、切なくなりますねえ…。
人気番組「めちゃイケ」に出演していた鈴木紗理奈さん(全然老けないのに驚きだよ)曰く、「『めちゃイケ』と他の番組は全然セットやスタッフの数が違って、お弁当の質も違ってた」のだそうです。

「ザ・ベストテン」が各地で中継やってたとか、豪華なセット作っていたとかも、実は日本経済が絶好調だったからとは。
「あの時は、ああいうのが好まれた」のではなく、「今はやりたくてもできない」状態なのですって。

日本が経済的に落ちぶれていることがよーくわかって、ショックだわ。
平成生まれは華やかな時代を知らない。当然の状態だから今更ショックでもないかも。
そして「お金かけなくても楽しめることがたくさんある」時代に生きている。身の丈にあった楽しみ方を知ってるし、手段もたくさんある。

幸せは人それぞれだけど、”世代”それぞれでもありますね。


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