「一生懸命は夢中に勝てない」を考えてみた
月曜日のregonn_curry_fm#140のYouTubeliveの収録で「Kaggleはどの側面が強い」という話に関連し、今回のノートはKaggleで強くなるためにはどういうモチベーションが良いかという話。
元ネタは、@213tubo さんがされていた次のアンケート。
「あなたにとって、Kaggleはどの側面が強い?」という問い、選択肢は「ネットゲーム、勉強、仕事」です。
ネットゲーム的に楽しんでいる人が多いのかと思っていのですが、一番多数だったのは、「勉強」の側面ということで、予想を外しました。どちらかというと勉強の側面が強いという人の方が多いということです。
この結果に関連して、「どのモチベーションの人がKaggleで強い傾向にあるのか?」というようなことを考えてみました。
一生懸命は夢中に勝てない
この話題で、たまに聞くのが「一生懸命は夢中に勝てない」とか、「努力は夢中に勝てない」というやつです。
漫画だと、次のようなやつ。
これは正しいのか、また誰が言い始めたのかということが気になります。
「一生懸命は夢中に勝てない」の起源
一生懸命は夢中に勝てないの起源を調べると、孔子が言ったとされる次の言葉にたどり着きました。
「これを知る者はこれを好む者に如(し)かず。これを好む者はこれを楽しむ者に如(し)かず。」
孔子(『論語』岩波文庫 84頁)
https://www.otani.ac.jp/yomu_page/kotoba/nab3mq0000040u8f.html より
孔子が言ったという言葉、現代の言葉に置き換えると、
「あることについて知っている人は好きな人には勝てず、あることを好きな人は楽しむ人には勝てない」ということだと思います。
「累積思考量の圧倒的な違い」という仮説
ではなぜ楽しむ人には、勝てないのかということを考えていたところ、twitterで次のツイートを見つけました。
夢中であれば、取り組んでいる間の思考量が多いのはもちろん、取り組んでいない時であっても、そのことを考えるので、累積思考量が圧倒的に多いため、勝てるという説だと思います。
自分の経験を考えると、それは確かにあるなと思いました。
夢中で取り組んでいるコンペがあるときは、コンペをやっている時は必死に思考していることはもちろん、他のことをしている時であっても、24時間そのコンペのことを色々と考えている。
それにより、その後に良いアイデアが思い浮かんで、金メダルを取れるということがあります。
このアイデアがアイデアのつくり方でいうinputが終わり咀嚼した後にふいにおこる「ユーレカ(発見した!)」というやつですね。
ではKaggleだとどの動機で取り組んでいると強いか
累積思考量が圧倒的に多い方が勝つという仮説を受け入れた場合、どのモチベーションの人が強いでしょうか。
1.Kaggleがネットゲーム的に楽しいからやっている
2.Kaggleに取り組むことが勉強になるからやっている
3.Kaggleに取り組むことが仕事・転職に役立つのでやっている
上記のどの選択肢でも、夢中で取り組むこともあり得るし、思考量の大小も場合によるので一概にどの人が強いとは言えないなという結論に達しました。
圧倒的な思考量をこなして実力をつけて、そこそこの時間の投入量でも勝てるような実力をつけたいものです。
終わりに
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