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わたしとカレーの濃ゆい関係。

インド。

この国の名前をきいて
「自分には関係ないわ~」と思う人もいれば
「一度行ってみたいんだよね」と思う人もいる。
「一回いったからもうええわ」という人もいれば
「次いついけるかな」という人もいる。
「カレーだな」と思う人もいるだろう。

ちなみに、わたしは「次、いつ現地でカレー食べられるかな」と思う人だ。

最後にインドに行ったのはもう20年前以上前、まだ20代後半だった。
最初にいったのは大学4回生の時だったか。

老舗のインドレストランでウェイトレスのバイトとして働きはじめた私は、
なんとなくインドにあこがれていた。

そのインドレストランでの細かいネタや20年前のインド訪問についてのネタは山ほどあるので、また今度話すとして、その時に出会ったインドの人々は私にインドへの小さな窓をたくさん開けてくれた。
もちろんカレーについての窓もあけてくれた。

ここで働くまでは インドカレーなんて食べたことなかった。家のカレーは大好きだったけど、わが家ではインドカレー風やスパイスカレーなんて食卓に出てきたことはなかった。

なので、一番仲良くしてもらったコックさん、ランジットさんのマトンのカレー、
ローガンジョシュは今でも私にとって、ママの味、だ。

アルバイトの時には毎日のカレーがまかないだったので、とても新鮮で、驚きだった。一口にカレーといっても、いろんなカレーがあるんだな、味も一つではなくて、いろんなカレーがあるんだな。
そんなカレー初心者の私が本物のカレーを食べはじめ、神戸に山ほどあるインド料理屋のカレーを食べることに興味を持つのは自明の話で、バイト仲間と神戸のインド料理を廻りまくった。
もちろん、レストランでの毎日のカレーまかないも毎回楽しみで幸せだった。すごく太ったけど。

あの時に、辛いカレーもずいぶんと食べられるようになったと思う。
大学生って、「これ辛いよ」と言われたら食べきりたくなるじゃないですか。
少しづつ、「もうちょっと辛いの大丈夫です」と言い続けた結果、
「あさこの辛くないは信じられない。辛いもの好きに辛いかどうか聞いても意味がない」といわれるくらい、辛いものに強くなってしまった。

そんな充実したカレー生活だったが、大学を出て、最初の就職は大阪で、神戸のカレーにいけるのはめっきり減ってしまった。
そのあと東京に引っ越して、関西にない国の料理や、ここにしかないご飯に魅せられているうちにカレーのことは「たまに選ぶ」程度になってしまっていた。

ここで転機である。
東京砂漠でがむしゃらに働くのに疲れたわたしは、関西に帰ることにしたのだ。

実家に帰ってきて、1年ほど放浪し、結局 神戸の会社に就職した。
新しい会社の近くに、たくさんおいしいカレー屋さんがあることを思い出した。
もちろん、昔になかった新しいカレー屋さんもたくさんできていた。

新しくできた会社の友達とのランチは、最初は「今日ランチ何にする?」「カレーいこ!」
こんな感じだった。
自分が行きたいカレー屋さんに、友人を誘ってお昼休みカレーを食べている間に、
週5カレーなんて週もできるようになった。
ちなみに、友達は毎日違う人なので私だけ、週5カレーだ。

そんな生活は誰にもばれていないはずなのに、
いつしか、「あさちゃんと合うと、なんかカレーの気分になるね」とランチのお店を選ぶときに言われ始めた。もちろん断る理由なんてない。
ただ、理由は今でもわからない。

最終的に、ランチに行く約束のない人にまで、そのへんの廊下であった人にまで、「あさちゃんの顔をみたくなるとカレーを食べたくなる」と言われだした。

これが、カレー顔あさこの誕生である。
なんだ。私の顔はスパイスの香りがするのだろうか。
思い当たるふしがある人は教えてほしい。

今も、10日に1回はカレー好きのゆるい精鋭メンバーで「ランチに気になるカレー、いつものカレー、美味しいカレーを食べに行く」というゆるい会をやっている。「神戸ゆるカレー部」という名前もつけた。

もちろん、それ以外でもカレーのお誘いは大歓迎。
さすがに週5なんていうことは減ったが、わたしの胃的は毎日カレーでも大丈夫だ。
相変わらず、わたしの顔をみてカレーを食べたくなった友人が誘ってくれる。
「今度カレーいこ!」

ここのところ、ありがたいことに神戸に新しいカレーのお店も増えている。スパイスカレーのお店は大阪のほうが充実していて、なかなかランチではいけないので残念に思っていたのだが、急にたくさんお店ができた。どうも聞いていると、「神戸をカレーの街に」というキャッチコピーがあるお店からでてきて、カレー屋さんたちのタッグが組まれているようである。
もちろん、むかしからの老舗インド料理屋や、「ここはインドなんだろうか?」という現地そのままの雰囲気のお店もある。欧風カレーのお店もある。
そう、神戸は街の規模の割に、カレーの幅が広いのである。

さあ、そろそろ、みなさんも、その気になってきましたか?

カレー顔あさこと、神戸のおいしいカレーへまいりましょう。

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