ジメサギが一番ラップうまい

はじめに

理由の前にそれぞれの言葉の定義を説明する!

今回はラップといってもフロウの観点から説明していきたいな

なんでかっていうと僕の母語は日本語であり、USのラップをリリックの巧さの視点から楽しめることができないからです。あとは個人的にラップを聴く際にはリリックをあまり聞き取ろうとしないからっていうのもある!歌詞を聴くときは歌詞を見ながら聞いていくしね。

あとこのnoteでは、ラップのうまさを”いかに躍らせることができるか”という視点から説明します。乗りやすいラップ みたいな
だからこの文章はTrap史観に基づいて書いてます。僕が2018年のTrap全盛期にラップを聴き始めたトラップネイティブ世代なのでそれ以前の分ばっぷ?とかは全く知らないし興味もないです。

だから僕は結構US信者だと思う笑
その価値観をわかったうえでこの先の文章を読んでみてほしいです。ぜひ感想ください!


ラップはサッカー

これは僕の持論なんだけど、ラップっていうのはめっちゃサッカーに似てると思う。サッカーの特にボールタッチの技術はフロウとめっちゃ重なる部分があるなーってラップをしたり聞いたりしてて思う。

どゆこと?って感じだけど、ちょっとずつ説明していくよん(*^-^*)

ラップっていうかフロウは僕が思うに

・リフティング
・ドリブル
・トラップ

っていう技術の要素があると思ってて、
それを一つずつ説明していきまーす。

リフティング

リフティングは簡単に言うとより複雑にボールタッチ(フロウ)をすることって僕は定義してる。

うーんいかにフロウでびっくりさせるか、みたいな。
要はギターの早引きみたいなのはすごいリフティングだなーって思ってて、日本人はフロウ=リフティングだと思ってる人がすごい多いと思ってる。
だから逆に言うとリフティング的フロウに対する意識は日本人すごい高いと思う。

一番顕著にリフティング的フロウをしてるのはやっぱR-指定でしょ!
あんなに言葉をこねくり回してフロウできる人はいないし、例えばバトルでフロウって言葉をさすときもこのことを言うよなってフロウばっかりするよね。

(ただR-指定はあとで書くドリブルとトラップも普通にうまいから例として適切ではない笑)

でもリフティングってゴールを決めるうえでは直接的には重要じゃないと思ってて、それよりもドリブルとかトラップのほうが実用的だから僕はリフティング重視すぎて他がおざなりになっているラップはあんまり好きじゃない。これはフロウ=バトル式フロウって概念がバトルブームで暗黙的に浸透しすぎたせいでもあるんだろうなって感じ。

例えるなら猫ふんじゃったをめちゃくちゃ早く弾ける小学生とかいたじゃん?あれ別にスゲーとはなるけど感動はしない、みたいな。それよりも丁寧に弾いたカノンのほうが感動するよね、みたいな!

ドリブル

それとある意味対照的な概念としてあるのがドリブルで、いわゆるラップの流れとされるものを僕はそうやって定義してる。
ラップにメロディをつけることとかもドリブルに該当するかな!
私見を出すと僕はリフティングよりもドリブルと特にトラップが大事かなって思ってて、この文章を読んだ人はそれをうまくラップにアウトプットしてほしいなっていうのが理想!

極端な意見だけど僕はドリブルさえできたらリフティングは必要ないと思う。要は単純なフロウでいいってこと!

このuziのフリースタイルとかは結構わかりやすいんじゃないかなー
この一緒に聴いてる人は簡単に説明すると配信者なんだけど、もちろんリリックも含めて何だろうけどぶちあがってるし、リフティング的な要素はあんまり感じないよね。(ただ言語の差で英語は複雑な発音をするから自ずとリフティングができちゃうっていうずるさはある笑)

日本人でいうとドリブルに関して一番うまいのはLunv loyalだと思う!

もちろん細かい技術はめちゃくちゃ使われてるんだけどやってること自体は単純というか、一個のメロディラインを繰り返してるだけで最高なラップになってるっていう笑
じゃあなんでみんなこういう風にフロウを続けられないのかっていうと、みんなLEXのRasenを見ちゃったからなんだよね、そこで4小節ごとに新鮮なフロウを続けてるLEXのフロウの仕方がいまやベーシックになっちゃってるんだけど、実はUSとかはこんな風に一個のフロウを繰り返してるやつばっかで、要は別にそれでいいんだよね。

例えば僕の大好きなPlayboi Cartiはそれがめちゃくちゃうまくて、これなんかもうずっとおんなじフロウなのに最高なんだよね。

たった4小節分コードを書くだけで、何なら同じコードを鳴らし続けるだけでも曲として成立させてしまうHIPHOPにおいてこのドリブルは理にかなった実用性だと思う。リフレインの陶酔性はお経とかでもわかるじゃん。同じことが続くのって実はそれはそれで良さがあるんだよね。(というか僕がリフティングアンチってのもある。)
でも実はドリブルができるだけじゃだめで、この先紹介するトラップはこのドリブルとも関わってくる非常に重要な概念なんだけど、それに気づいてない人多分めっちゃ多いから最後まで見てみてー

トラップ

実はラップの最重要項目であるトラップ。
わかりやすい例でいうとダンスの動画とかなのかな?

この動画とかやりすぎなくらいやってるんだけど、カメラの画面を揺らしてYo!みたいなやつ、実はこれが一番重要で、僕が思うにラップの巧さは"何回Yo!って言わせるか"な気がする!急にニュアンス笑

この動画とかはラップでいっぱいYo!しててわかりやすいと思う。
もうちょっと具体的に言うと”いかにおんなじ拍に連続して空白を開けられるか”
これがトラップの正体でこれを意識できるようになればラップ偏差値はすごいあがる。これは言い切る!

今年一番ストリーミングされた曲であるYeのcarnivalなんかはトラップが完璧。空いてるところでYo!って言ってみてほしい。Yo!って言ってたら曲が終わる笑1,2,3,Yo!1,2,3,Yo!1,2,3,Yo!って言ってたら終わる。

もおーーーーーーーーーっとわかりやすい動画はもうこれ!!

この伝説の動画ではもう一流ラッパーたちが21 savageのバースでニコニコでYo!しちゃってるもんね。
(それでいうと21 savageはかなりトラップがうまい。うまいというか忠実。)

ここで気づいた人もいるかもしれないけど、USのラップって結構空白を開けることが多いのに、日本語ラップって全然空白を開けないんだよね。USは言語的に~とか言うおじさんもいるけど結局空白明けるか明けないかだと思う。いいすぎ?
それでいうとさっき上げたLunvの100はトラップも完璧だよね。
てか逆に言うとトラップを強制的に意識すればトラップのためにドリブルができるようになって、トラップをするために歌詞を詰めて歌ったり逆に伸ばすことでリフティングもできちゃうからかなり大事且つ知られてない?ことだと思う。知られてないっていうか日本人は意識できてない。

てかそれ以前にこのトラップとドリブルがうまくできなくてフロウがすぐ小説跨いだり途切れたり変わったりするチグハグなラップをサンクラでめちゃくちゃ聞いてきた。

あとフロウを気持ちよくするためには結局ライミングも必須になってくるんだよね。韻を踏むか踏まないか論争みたいなのちょっとあったけど僕は必要派です。

ジメサギはそれが全部できてる。

ジメサギはそれが全部できてる。

1,2,3,4,5,Yo!,3,4,1,2,3,4,5,Yo!3,4,…
ってな感じで曲が続いていく!これすごいぜー
しかもラフティングもまじで上品に決めていくのがもうほんと最高。あとこの乗り方ドリブルって観点もそうだけどDrillにもきちんとリスペクトある乗せ方だよね!
そのくせ本場らしく(ライミング)(空白)と言うのをドリブルによって続けていくって言う…日本人は空白のところにライミングを置いちゃうからなんか解決しないんだよね。わかる?Yo!って言いたいところにライムをおいちゃうのが日本あるある!
だーるーまーさーんーがーこーろーんーだーるーまーさーんー…みたいにうっ…ってなり続けちゃうと言うか、、だ!が欲しいだけなんすよーみたいな笑
まあでもそれはそれで日本らしさって感じでいいのかなーとも思うけどね。正直、そうやってラップしてる人が多すぎてそれが正解のような気がしてくる。てか多分そうなんだけどーーー

だーるーまーさーんーがーこーろーんーだ!

がいいよなあー
このだ!が解決の役割をしてる重要な部分で、多分ジメサギは意識的にやってんじゃないかなあ。

わかんないけどラルフとかが一時期ライブ見ても踊るって言うより圧倒されちゃうって言われてた時期あったけどあれ上手くトラップできてなかっただけじゃね?って思う。ラルフの曲Yo!しづらいし無理やりしても裏拍でYo!しちゃうんだよね。

あとこれは僕のたらればなんだけどバトルブームで00世代の人たちが客にえい!って言わせるやつ一時期超流行ってたけど、あれってもろトラップだから、あれやりすぎてダサいみたいな風潮がもし無くてこの瞬間まで続いてたら実はラップシーンめちゃくちゃ進化してたんじゃないかなって思う笑

まあそう言う感じで日本で一番ラップ上手いのはジメサギ
他にいい人いたら教えてください。

最後に

最後にその視点を持ってメンズコーチジョージのラップ聞いてみて欲しい笑クソ上手いから笑笑




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