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読みスクラップブック

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他人の作りもの。自分の読み記録。種種雑多な文章の一時的な置き場。
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2019年7月の記事一覧

今日も誰かが誰かを「無能だ」と罵る世界に生きている

今日も誰かが誰かを「無能だ」と罵る世界に生きている

「あいつは無能」「使えない」「役に立たない」といった言葉がこの社会に充満している。

それらの言葉は全ての人間たちに向けられていて、政治家、デモに参加する人たち、組織内の全ての成員、家族、とある店舗のスタッフと客、道行く人、ホームレス、テレビの向こうの芸能人、あるいはプロスポーツ選手、時にはアマチュアであっても、そして動物であっても、そして顔を知らぬインターネットの向こう側にいる人間たち、そして機

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有名人という概念が揺らいでいる

あるお方から面白い話を聞いた。
娘さんと東京に行った時の話で
娘さんはあまり芸能人が
歩いていたとしても知らないし
全く興味を示さないそうだ。
私もあんまり芸能人は詳しくはないが
田舎者なのでこの間
東京でラッシャー板前が何気なく
突っ立ているのを見て
ぬおおおぉとなり
ヨッシャーエッシャーラッシャー板前!と
叫ぶ自分を何とか抑えながらそのお姿を
見たのだった。
話を戻すがそんな娘さんが興奮して

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隣の人に「絆」は感じないの?

隣の人に「絆」は感じないの?

かつて「絆」という言葉が流行った。
それはまさに「流行る」という表現が似つかわしいほど繰り返され、
いまは一気に姿を消して、それこそ災害の場面でしか耳にしない。

私には不思議に思うことがある。

あれほど「絆」を連呼した現代人が、なぜすれ違う人に
平気でぶつかれるのか。
朝8時のJR山手線「渋谷」駅ホーム。
乗客の姿を見れば、明らかに身体を、人にぶつけながら
前に進んでいる。それは、ちょっと控え

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ごく一般的な社会人アカペラーが、勢いに乗っているアカペラ団体を脱退した話。

これは何?タイトルの通りなのですが、ごく一般的な社会人アカペラーである僕が、アカペラ団体「ハモニポン」を辞めましたという、いわゆる「退職エントリー」です。

ハモニポンって?アカペラメディアや、アカペラ講師マッチングサービスを運営するアカペラ団体です。現在「背徳の薔薇」「Nagie Lane」といった大人気アカペラグループでアマチュアアカペラシーンの最前線を走るがっくん、バラッチ、Jぺいの3名に

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各国の国民性が的確に分かる!沈没船ジョークを図鑑式で解説してみた

各国の国民性が的確に分かる!沈没船ジョークを図鑑式で解説してみた

国民性が的確に分かると評判の沈没船ジョークを図鑑式でお届けします!

アメリカ人のとイギリス人の違いがよく分かるなど、新しい発見が多いはずです。

こちらがジョークの背景

アメリカ人、イギリス人、ドイツ人、イタリア人と日本人が乗っています。あなただったら何と声を掛け、海に飛び込ませますか?

答えと、国民性の解説を下に加えました。

その国の言語にはその国の国民性が埋め込まれていて、その国の言語

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30日間、毎日エッセイを書いて思うこと。  #ひらやまのエッセイ

30日間、毎日エッセイを書いて思うこと。  #ひらやまのエッセイ

7月の始め、ふと思い立ってエッセイを書き始めて30日。

30日チャレンジの一環で取り組んでみて、見事に色々な気付きが得られたので、ここで振り返ってみようと思います。

数字的な振り返り書いたnote数:31
スキ数:870

たくさんスキをもらって、本当にありがたい。どこの馬の骨ともわからない一人のエッセイが多くの人に読まれていると、とても不思議な感覚です。ありがとうございます。

書いたnot

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副業に関しての「そもそも論」

副業に関しての「そもそも論」

2018年は「副業解禁元年」と知った時、日本の労働市場から離れて20年の私は、日本で依然として副業が認められていなかったという事実に驚いた。各種調査や関係記事によると、副業人口は増加の一途だという。当然だろう。

終身雇用制は崩壊、会社は定年まで面倒見てくれるかどうかわからない。入社から20年も30年も懸命に尽くしてきた会社から、いつ早期退職やリストラを迫られてもおかしくない。他人ごとではない。

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筋痛症で痛くても私が投稿してきた理由/私の人生の痛い流れ

筋痛症で痛くても私が投稿してきた理由/私の人生の痛い流れ

現状説明から私の投稿が、受験生、英語苦手な人の為は勿論ですが、私と同様に闘病中の人たちの役にも立てたらと考えています。

2003年7月事務所移転後に突然発症し約7年かけて克服した全身痛の病(当時何度も誤診され原因不明の線維筋痛症)が、2014年後半わずか半年の全国規模の大手塾出張指導の無理が祟って2015年筋痛症再発。

同年秋に、凍結肩(frozen shoulder)にも(約3ヶ月事務所でほ

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バカについてのバカらしい話

バカについてのバカらしい話

馬鹿ってなんで馬と鹿なのという話をしていた。
私は馬とか鹿レベルの頭脳しか持っていない人間のことかと思っていたのだが、
「バカは馬と鹿の見分けがつかない」ということを教えてくれた。
そんなバカな!と思い、調べてみた。

大前提として、馬鹿という漢字は借字なのだそうだ。
漢字では莫迦、馬稼、破家、跛家等と表記するが、
馬鹿を含めいずれも借字である。
平仮名や片仮名でばか・バカと表記する場合もある。

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少年と少女が浜辺でみつけたもの(ショート・ショート・ストーリー・1)

少年と少女が浜辺でみつけたもの(ショート・ショート・ストーリー・1)

嵐の後だった。少年と少女は浜辺へ出かけた。いろいろな物が打ち上げられているから。麗らかな朝だった。

「なんだ?この絵」少年は平たい石のようなものを拾った。

今から数千年前、対馬の小さな島でのことだ。

「絵?絵じゃないよ」少女は言った。シカとかイノシシとかサルの絵なら自分でも描ける。部族にも絵の巧い人はいる。

でも、これは何だろう。

少年と少女は長にその石を持っていった。「奇妙な形の模様だ

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この国の不寛容の果てにー相模原事件と私たちの時代(1)神戸金史×雨宮処凛

この国の不寛容の果てにー相模原事件と私たちの時代(1)神戸金史×雨宮処凛

あす7月26日で、相模原市の「津久井やまゆり園」で障害者19人が殺害された事件から3年。「障害者は不幸しか作らない」とした被告の主張は、日本社会に衝撃を与えました。
「生産性」で人の生死を決めるかのような価値観。実は、それはこの事件だけでなく、日本社会全体を覆う「空気」ではないのか。そんな問いを出発点に、作家・雨宮処凛さんが6人の識者と対話を重ねました。第1回は、ご自身も自閉症のお子さんを持つ、R

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英語モードのつくり方。鍵は英語と日本語の伝え方の「順」の違いです。(英語の筋道 ver 1)

英語モードのつくり方。鍵は英語と日本語の伝え方の「順」の違いです。(英語の筋道 ver 1)

こんにちは、語学の裏設定のゆうです。今日は思考の順を変えるだけで、英語モードに入れてしまうというお話です。

・英語を話す時に、何が要点か分からないと言われたことはありませんか?

もしかしたらその原因は、単語力や文法力ではなく、伝え方の順にあるのかもしれません。

日本語講師歴6年、英語講師歴11年の経験と事例を基に、皆さんの英語を光らせる伝え方の技術と美術について解説していこうと思います。

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ディレッタント式読書法

1.ディレッタント式読書法アカデミシャンのそれではなく、またいわゆるオタクのそれとも違う、ディレッタントの読書法というものがある。
特定のジャンルの知識を蓄えたり、専門知を産出するための読書ではなく、人生をより深く遊ぶのに必要な知恵をつけるための読書。
生活者としての、また遊戯者としての身体にとって栄養となる読書である。

さて、どんな読書がディレッタントの「栄養」になるのだろうか。
ジャンルや専

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「オヤカク」ー親は子供の人生に責任を持てない

「オヤカク」ー親は子供の人生に責任を持てない

「オヤカク」という言葉をご存知だろうか。「内定者の親に対し、企業が入社してくれるかどうかを確認すること」を「オヤカク」(親確)というらしい。

なんというか、いかにも日本らしい現象ではないか。上の記事では触れていないが、日本と同様、我が子を学歴社会の勝ち組にしようと必死な親が多くみられるお隣中国や韓国でも、就活に親が関与する状況は日本と変わらないのだろうか。

私も親なので、親が子を心配する気持ち

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