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小1の壁まであと半年

2人目の子育てがスタートして5年半。
上の子と8学年差ある年の差兄弟がゆえ、子育ての常識が変わっていたり、私自身がキレイさっぱり忘れていたりすることは多々あれど、1人目と比べると圧倒的に気楽だった2人目。

それはやっぱり、「一度経験をしているから」というところが大きくて、長男の時にはうまくいかなかったことも含め、いや、むしろうまくいかなかったことの方が強烈に印象に残っている分、その経験と反省を踏まえたち振る舞えるおかげで「まぁ、大丈夫!」と思えることがほとんどだった。

そんなお気楽母生活だったが、半年後に発生することがほぼ確定しているイベントを前にちょっと事情が変わってきた。そのせいで、ここ最近ずっと心が落ち着かない。
2人目にして初のイベント、それが『子の就学』である。ここでの就学とは、いわゆる一般的な日本の小学校に入学して1年生となる、ということだ。

長男の時は、ちょうど就学のタイミングで夫の海外留学が発生したため、私は退職し、長男の保育園卒園のタイミングで渡米した。そのまま、小学2年の2月までをアメリカで過ごし、アメリカの現地校+日本語補修校という教育環境だったため、日本の小学1年〜2年は、私にとってほぼ未知の領域なのである。

アメリカでの学校生活をフォローするのも、もちろんそれなりに苦労はあった。それでも、ほぼ専業主婦(時々ライター)な身分だったので、かなり気楽なものだったと思う(シリコンバレーという多様性ど真ん中な環境に助けられた部分も大きいけれど。そこそこの英語力でなんとでもなる場所でよかった)。不慣れな土地だし、母語ではない言語で頑張ってるし!という言い訳も十分通用したし。

だが、半年後に待つ次男の小学校生活は、そうはいかないだろう。
早帰りに昼食の準備、小学校と学童という2つの新しい環境に慣れるまでのケア、宿題のフォロー。そもそも、片道1キロ以上ある通学からしてもう不安しかない。

とはいえ、結局どれだけ想像して備えたところで「やってみなければわからない」なことも重々承知だ。クラス分けの結果や担任との相性だって、かなり大きな要素になる。蓋を開けてみなければわからない。

だけど、2人目だからこそ、そして1人目の同時期をアメリカ生活という特殊な環境の中で、比較的密接に見られたという経験から、学んだことがある。

100%自分中心で考えないこと。子どものペースを尊重すること。

これは、ついつい自分のやりたいこと、叶えたいことを優先してしまいがちな自分への戒めだ。
人生の分かれ道のなかった方の話をしても建設的ではないかもしれないが、もし、長男の時に渡米というイベントがなく、そのまま仕事を続け、そのまま小学校入学を迎えていたら…
おそらく、あの時の私は、民間学童をフル活用し、送迎サービスも利用してフルタイム(+残業)で働き、宿題も最低限しかみてあげなかっただろうし、早帰りや夏休みの予定に振り回されまくっていただろう。

あの頃ならできたかもしれないが、今の体力では絶対に無理。そして、何より、何事もかまわれすぎるのを嫌う長男と真逆で、とにかく構ってほしい!見ててほしい!タイプの次男は、きっとストレスになるだろうなと思う。

私も子も、できる限り無理をせず、外のサービスも活用しながら、お互い少しずつ譲りつつ、ちょうど良い割合を模索したい。
少なくとも、私のペース100%に子を合わせるようなやり方はやめようと思う。繰り返しになるが、これは子のためだけでなく、私の健やかな心身のためでもある。

社会の共通認識になりつつある『小1の壁』というもの。
SNSに流れてくるつぶやきを横目で見ているだけでも、それは随分と立派な壁のように思えて不安になるけれど、私にとってそれがどう立ちはだかるのかなんて、そこに辿り着かない限りわからない。
だから「絶対に超えてやる!」なんて必要以上に鼻息荒く向かうことはせず、40代という人生の途中をマイペースに歩いていきたい。
マイペースでいられるような余裕を残しながら。



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