yoshie*美江

1968年4月生まれ。奈良出身。 結婚後、神戸→東京→イギリス→埼玉→アメリカ、と流れ…

yoshie*美江

1968年4月生まれ。奈良出身。 結婚後、神戸→東京→イギリス→埼玉→アメリカ、と流れ流れて2010年5月より神戸在住。 コレといった特技もないんですが、海外生活の思い出話を中心に書いていこうとnote始めました。 趣味は読書とピアノ。不得手とするものは夜更かしと整理整頓。

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【エッセイ】 父と桜と平城宮跡

今年と去年はお花見ができなかったが、その前の春休みは息子を連れて奈良の実家を訪れた。 実家から平城宮跡が近く、私が幼い頃からお花見と言えばここだった。 だだっ広い…

yoshie*美江
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大河ドラマにふさわしい作品 こういう作品をNHKドラマでやって欲しいな、と切に思うものの、皇室がらみの話は無理なんでしょうね。 私が大河ドラマを観たのは三谷幸喜さ…

yoshie*美江
1か月前
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抱負ってほどのもんでもないのですが。

みなさま、新年、あけましておめでとうございます。 みなさんは新しい年明けに際して、何か抱負があるとか目標を持つとかありますか? 私はあいにく何もないのですが、年…

yoshie*美江
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人生の分かれ道だったかもしれないあの日

10月からはりきって通い始めた「日本語教師養成講座」受講。 なぜ、受講しようかと思ったのかはこちらを参照いただくとして・・・ 丸3ヶ月受講してみて、もう辞めようかな…

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日本語教育史を学んでいる最中に思い浮かんだ一冊

今年の10月から「日本語教師養成講座」に通い始めた話を先日書きました。 54の手習い。 2〜3週に一度訪れる単元小テストに四苦八苦しながらも、興味をそそられる授業内容…

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日本語教師養成講座で学び始めました

きっかけ 文化の秋、学びの秋、ということで10月より「日本語教師養成講座」に申し込み、学習をスタートさせました。 なぜ、今(ごろ)始めたのか、ですが、その理由がコ…

yoshie*美江
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1915年生まれの祖父の話

戦争の体験者、特に最前線で戦った経験がある人ほど体験談を語りたがらないものなのではないかと、私は父方母方両方の祖父を見て思いました。 今日は父方の祖父が、戦争時…

yoshie*美江
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【読書日記】 「東京奇譚集」 村上春樹 著

ひと言でいうと「大人のおとぎ話」。 YouTubeはこちらです! ↑  北海道の風景を織り交ぜて作った動画です。ぜひ、ご覧ください。 短編小説でも感じたロス「〜ロス」と…

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円安が、日本のインターナショナルスクールに落とす影

円安に甘んじてはいられない $1が130円を超えてどれぐらい経つでしょうか? 4月半ば頃からじわじわドルが強くなり始め、円が反発することもなく、130円台に入りしかもそ…

yoshie*美江
1年前
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【読書日記】 「ままならないから私とあなた」 朝井リョウ 著

とても読みやすい小説でした。 そして、ふたつの話がおさめられているのですが、終始、若い人に囲まれている居心地の悪さを感じました。 その理由は、読み終わってからわ…

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【読書日記】 「冬の光」 篠田節子 著

400ページちょいの大作! 感想をひと言で述べるなら、 他人(ひと)が好きな人間はこう生きるのか です。 ひとの一生やその人生の中身、人生を構成している体験や経験、…

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【My London Days】 あの時の「お好み焼きレストラン」

もう終了してしまいましたが、海外在住の日本人「妻」を取り上げた番組がありましたよね。 私の場合は夫の海外駐在に帯同してのイギリスやアメリカ暮らしだったので、現地…

yoshie*美江
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【読書日記】 「通天閣さん 僕とママの47年」 高山トモヒロ 著

完全に貸したことを忘れていた本私には、夏に一度だけ会って本を貸す友達がいます。 近所に住んでいるママ友なので、会おうと思えばいつでも会えるのですが、彼女の仕事は…

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旅のひとコマ--鹿児島・指宿〜鹿児島中央駅へ列車の旅

春休みに、九州旅行しました。神戸〜博多〜鹿児島。鹿児島では指宿まで足を伸ばし、そのままレンタカーで鹿児島空港へ戻る予定が、最終日は大雨との予報にビビり、指宿駅前…

yoshie*美江
2年前

【読書日記】 限界集落株式会社 黒野伸一 著

私の祖父母の里が胸に去来した小説でした。 日本の山間部の村はどこも似た風景なのでしょうか? 進学や就職で村を出た若者が帰って来ない高齢化が進む村、農業を継ぐものが…

yoshie*美江
2年前
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【読書日記】 ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー2  ブレイディみかこ 著

過日、この本を読み始めた記事を書きました。 もう2ヶ月も前だったのか・・・。 上記の記事は、『ぼくはイエローで・・・2』の第1章を読んだ時に脳裏によみがえって来た…

yoshie*美江
2年前
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【エッセイ】 父と桜と平城宮跡

【エッセイ】 父と桜と平城宮跡

今年と去年はお花見ができなかったが、その前の春休みは息子を連れて奈良の実家を訪れた。
実家から平城宮跡が近く、私が幼い頃からお花見と言えばここだった。
だだっ広い史跡ながら、我が家がお弁当を広げる場所はいつも決まっていて、目印がないのでなんとも説明しにくいが、立ち並ぶ桜の下を歩いていると父が「よし、ここにしよう」と言うその場所がいつも同じなのだ。
私は特に桜を美しいと感じる年齢でもなく、ただの春先

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読書日記 「李王家の縁談」 林真理子 著

読書日記 「李王家の縁談」 林真理子 著

大河ドラマにふさわしい作品

こういう作品をNHKドラマでやって欲しいな、と切に思うものの、皇室がらみの話は無理なんでしょうね。

私が大河ドラマを観たのは三谷幸喜さん脚本の「新撰組」が最後。
ああいう近代モノには前のめりになりますが、戦国時代の武将たちには全く興味がありません。
自分が生まれるちょっと前の出来事や、両親がそれを目の当たりにした、あるいは、歴史に残る大事件だけれどそれが祖父母の時代

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抱負ってほどのもんでもないのですが。

抱負ってほどのもんでもないのですが。

みなさま、新年、あけましておめでとうございます。

みなさんは新しい年明けに際して、何か抱負があるとか目標を持つとかありますか?

私はあいにく何もないのですが、年末に帰省した時に
「こうだったらいいのにな」と思った出来事がありました。

それは、「欲しいものを心ゆくまで集める」こと。

ようやく帰省

2022年の暮れ、ようやく奈良の実家に帰省が叶いました。
確か2020年のお正月以来です。

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人生の分かれ道だったかもしれないあの日

人生の分かれ道だったかもしれないあの日

10月からはりきって通い始めた「日本語教師養成講座」受講。
なぜ、受講しようかと思ったのかはこちらを参照いただくとして・・・

丸3ヶ月受講してみて、もう辞めようかな・・・、と挫折しかかっています。

三つ子の魂、百まで

この諺は、ポジティブな場面で使うんですかね?
よくわからないですが、今回、日本語教師養成講座を投げ出したくなっている54歳の私、子供の頃とまったく変わっていないな、と私の思いに

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日本語教育史を学んでいる最中に思い浮かんだ一冊

日本語教育史を学んでいる最中に思い浮かんだ一冊

今年の10月から「日本語教師養成講座」に通い始めた話を先日書きました。

54の手習い。
2〜3週に一度訪れる単元小テストに四苦八苦しながらも、興味をそそられる授業内容に引き込まれ勉強に励んでいます。

ここ2回の授業では「日本語教育史」を学びました。
1930年代、日本がアジアの国々を植民地化し、彼らの母語を日本語に置き換えようとした様子を教わったわけですが、講義を受けながら私の頭に浮かんだ一冊

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日本語教師養成講座で学び始めました

日本語教師養成講座で学び始めました

きっかけ

文化の秋、学びの秋、ということで10月より「日本語教師養成講座」に申し込み、学習をスタートさせました。

なぜ、今(ごろ)始めたのか、ですが、その理由がコレです。

みなさんは、これらの違いを聞かれた時に、答えられますか?

私は答えられませんでした・・・。

インターナショナルスクールの高等部でadvanced Japanese classを取っている息子が、学校でもらって来たという

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1915年生まれの祖父の話

1915年生まれの祖父の話

戦争の体験者、特に最前線で戦った経験がある人ほど体験談を語りたがらないものなのではないかと、私は父方母方両方の祖父を見て思いました。

今日は父方の祖父が、戦争時の体験があったからだと推測される「嫌いな食事」について書きます。

ご法度だった丼もの

子供の頃、月に一度ぐらいですが、ひと駅離れた場所に住んでいた祖父母を両親と訪ね、早めの晩ごはんを一緒に食べる習慣がありました。

たいてい、今でいう

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【読書日記】 「東京奇譚集」 村上春樹 著

【読書日記】 「東京奇譚集」 村上春樹 著

ひと言でいうと「大人のおとぎ話」。

YouTubeはこちらです!

↑  北海道の風景を織り交ぜて作った動画です。ぜひ、ご覧ください。

短編小説でも感じたロス「〜ロス」とは上手い表現だと思いますが、長編小説を読了した時に私は「ロス」を感じます。
登場人物たちとは、物語が終わりに近づくにつれ別れがたく感じるし、読書中の数日間は彼らがあたかも私の近くに存在しているような気がするものです。

小説は

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円安が、日本のインターナショナルスクールに落とす影

円安が、日本のインターナショナルスクールに落とす影

円安に甘んじてはいられない

$1が130円を超えてどれぐらい経つでしょうか?
4月半ば頃からじわじわドルが強くなり始め、円が反発することもなく、130円台に入りしかもそのまま安定している昨今。

私は主にETFで投資しているので、この円安は本当に痛い!

岸田首相が経済不案内なのは首相に就任してすぐに国民が知ることとなりましたね。
しかも、岸田さんはどうも「お金は持っていない方が清々しい」みたい

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【読書日記】 「ままならないから私とあなた」 朝井リョウ 著

【読書日記】 「ままならないから私とあなた」 朝井リョウ 著

とても読みやすい小説でした。
そして、ふたつの話がおさめられているのですが、終始、若い人に囲まれている居心地の悪さを感じました。

その理由は、読み終わってからわかりました。

YouTubeは初心に帰りました

今回は先にYouTubeを作りました。

そもそも、私のこの長い読書感想を読む時間がもったいない人のために、また、他にもっと大事な用事があるからこんなところで時間を割いていられないんだよ

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【読書日記】 「冬の光」 篠田節子 著

【読書日記】 「冬の光」 篠田節子 著

400ページちょいの大作!
感想をひと言で述べるなら、

他人(ひと)が好きな人間はこう生きるのか

です。

ひとの一生やその人生の中身、人生を構成している体験や経験、思考、願望などに思いを馳せてしまう物語でした。

あらすじ

イントロダクション

大学紛争が熱かった時代に自身もそれなりに学生運動に身を投じ、しかし、卒業が迫ると大企業に職を得て、人生の伴侶と共に家庭を築いていった富岡康宏。

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【My London Days】 あの時の「お好み焼きレストラン」

【My London Days】 あの時の「お好み焼きレストラン」

もう終了してしまいましたが、海外在住の日本人「妻」を取り上げた番組がありましたよね。

私の場合は夫の海外駐在に帯同してのイギリスやアメリカ暮らしだったので、現地の人と結婚して暮らしている日本人女性とは少し立場が違いましたが、海外の日常をみられる番組だったので好きでした。

ある時、ロンドンのお好み焼き店が取り上げられました。

「あべの」
このお店、今はなき「ヤオハンプラザ」の2階、エスカレータ

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【読書日記】 「通天閣さん 僕とママの47年」 高山トモヒロ 著

【読書日記】 「通天閣さん 僕とママの47年」 高山トモヒロ 著

完全に貸したことを忘れていた本私には、夏に一度だけ会って本を貸す友達がいます。
近所に住んでいるママ友なので、会おうと思えばいつでも会えるのですが、彼女の仕事は夜勤もあるため、なんとなく初夏のある一日、いつものコーヒーショップで待ち合わせして、ゆっくりお茶を飲みながら一年分のおしゃべりをする習慣が出来上がっています。

その時に、去年私が貸した本10冊ほどを彼女が持って来て、また私が貸す、という年

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旅のひとコマ--鹿児島・指宿〜鹿児島中央駅へ列車の旅

春休みに、九州旅行しました。神戸〜博多〜鹿児島。鹿児島では指宿まで足を伸ばし、そのままレンタカーで鹿児島空港へ戻る予定が、最終日は大雨との予報にビビり、指宿駅前でレンタカー返却。期せずして特急「たまて箱」に乗車できました!とってもレトロで国鉄な雰囲気を残した「たまて箱」号。ぜひご覧ください。

【読書日記】 限界集落株式会社 黒野伸一 著

【読書日記】 限界集落株式会社 黒野伸一 著

私の祖父母の里が胸に去来した小説でした。
日本の山間部の村はどこも似た風景なのでしょうか?
進学や就職で村を出た若者が帰って来ない高齢化が進む村、農業を継ぐものがおらず廃村の危機に陥る、それが「限界集落」。

本書はそんな「止村(とどめむら)」が、そこにルーツを持つ元銀行員・多岐川優の手で株式会社に変わっていく様子を描いた作品です。

もちろん、今回もご用意しました、YouTube!
お急ぎの方は

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【読書日記】 ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー2  ブレイディみかこ 著

【読書日記】 ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー2  ブレイディみかこ 著

過日、この本を読み始めた記事を書きました。

もう2ヶ月も前だったのか・・・。

上記の記事は、『ぼくはイエローで・・・2』の第1章を読んだ時に脳裏によみがえって来た思い出を書いたものです。

先をお急ぎの方のために、またまた作ってあります、YouTube!

4分ぴったりの長さに出来上がっていますので、ぜひご視聴くださいませ。

本書は、どの章も濃くて勉強になるしお腹いっぱいになります。
私が特

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