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発言する女性として生きるということ

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小説家、翻訳家、人権弁護士として活動中のチョン・ソヨンさんによるエッセイです。
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記事一覧

早く治ってくれ/(「発言する女性として生きるということ」#27)

始まりは四月の終わり頃だった。インフルエンザと肝炎が同時に流行し、病院は多くの患者で混み…

#MeTooの加害者にならないために/(「発言する女性として生きるということ」#…

「#MeToo」という言葉がある。元々#MeTooとは、ハリウッド映画界の元大物プロデューサー、ハー…

ヘイトという選びやすい道/(「発言する女性として生きるということ」#25)

先週末〔2018年10月〕、第二回「釜山クィア・カルチャー・フェスティバル」が開催された。来週…

少子化推奨の最前線/(「発言する女性として生きるということ」#24)

韓国政府の公式Twitterアカウントに掲示された、「少子化克服プロジェクト」という題名の映像…

子どもに冷たい社会/(「発言する女性として生きるということ」#23)

赤ん坊が泣いている。乗ったときから予想していたことだ。不快だ。保護者に抱きついて泣き喚く…

パワハラが許される社会/(「発言する女性として生きるということ」#22)

最近、有志の同僚たちと「職場パワハラ119」という活動を行っている。匿名で通報できるSNSメッ…

『すばらしい新世界』 訳者あとがき/(「発言する女性として生きるということ」#21)

チョン・ソヨンさんの翻訳で2007年にクンリ(窮理)出版から刊行された『すばらしい新世界』の訳者あとがきです。 2005年に公開されたマイケル・ベイ監督のSFアクション映画「アイランド」を観た人は、21世紀につくられたこのSF映画が、『すばらしい新世界』に大いに影響されていることに気づいただろう。より華やかで洗練されているとはいえ、幼児的な生活と睡眠学習を施される映画の中のクローン人間の社会は、『すばらしい新世界』のレーニナやバーナードの暮らしと根本的には大差ない。このよう

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韓国のサービスは親切/(「発言する女性として生きるということ」#20)

数日前、出張に行ってきた。長時間のフライトだったが、主催者側でフラッグキャリアのチケット…

言葉の長さと力の大きさ(「発言する女性として生きるということ」#19)

今日、非常に不快な出来事があった。予定されていた仕事が、締め切り間近になって突如変更にな…

番号で管理される国(「発言する女性として生きるということ」#18)

ずっと韓国で暮らしていると、当然として受け入れていたことに、今さらながらあっと驚くときが…

「チッチッポッポッ」と「クンクァンクンクァン」(「発言する女性として生きるという…

私はこれまでの弁護士人生で、おおよそ数十万件の悪質なコメントや投稿を読んできた。15万件は…

利益集団か公共集団か(「発言する女性として生きるということ」#16)

韓国幼稚園総連合会(韓幼総)が、国政監査で明らかになった政府支援金流用問題と、これに伴う…

少子化主導世代(「発言する女性として生きるということ」#15)

野党の院内代表[訳注:日本の国会対策委員長にあたる]が「出産主導型の成長を図る」云々と主…

やっぱり「産まない」(「発言する女性として生きるということ」#14)

人事聴聞会* の最中、野党の国会議員が公正取引委員長の候補者に「まだ結婚されてないんでしょう?」、「自分の出世もいいが国の発展に貢献してほしいものだ」という発言をしたという。人事聴聞会という至極公的な場で、このような質問を思いついただけでなく実際に口にする男性が、国民を代表する国会議員を平然と務めているのだ。女性は、長官級の公職候補者として検証を受ける場でも、結婚と出産についての質問から逃れることはできない。 統計庁は数日前[注:2019年9月2日]、過去4年間の韓国の合計

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