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第8節 バルセロナvsセルタ マッチレビュー

どうも。今回はセルタ戦。数字上でもイメージ上でもバルサにとって大得意とは言えないような相手だ。いつも複数失点して引き分けるか殴り合ってギリギリで勝利しているかみたいなイメージがある。今シーズンは3戦1分4敗で11位。得点は9、失点は14となんともセルタらしいシーズンを送っている。

対するバルサは得失点差でマドリーを上回り現在リーグ首位。が、インテル戦を落として若干雰囲気は抑え目といったところか。それでもホームでのインテル戦のためにセルタ戦で勝利して勢いをつけたい。

多くの方に読んでいただきたいので拡散していただけるとありがたいです。

それでは振り返っていく。

スタメン

バルサはインテル戦に向けてターンオーバー。マジョルカ戦と同様にバルデを右SBとして起用し、マルコソアロンソをCBとして起用。さらに今シーズンなかなか調子の上がらないフェランがスタメンに抜擢された。ぺドリとガビは左右を交代して起用。スタメン出場が少なかったピケも出場し、怪我人が多くなっている中でのピケの安心感は異常だ。

あまり触れられてなかったと思うが、セルタ戦のスタメンはスペイン人が8人もいる。全員がマシア育ちではないが、スペイン人が多いとなんかうれしい。

セルタは相変わらずの攻撃的なシステム。ハビガランはバルサも獲得を考えていた攻撃的SBであり、この試合でもなかなかいいパフォーマンスを見せていた。個人的に1番驚いたのはアンカーポジションがタピアではなくベルトランになっていたこと。これまでタピアは必須レベルの選手の印象だったが、DAZNの解説によるとベルトランの序列が上がったとか。

1番の要注意選手はやはりアスパス。これまで何度アスパスにゴールを許したか。スコアラーとしてもチャンスメイカーとしても振舞うことができる。魅力的な選手だけどもうスペイン代表には呼ばれなさそうかな。

ぺドリをよりゴールに近く

この試合ではぺドリをよりゴールに近づけたいというシャビの意図が顕著に表れていた。いつも左サイドでCBの脇に降りてビルドアップに参加することが多かったぺドリがこの試合では、バルサの1番の得点源であるレヴァンドフスキに、そしてゴールに近い位置でプレーをすることが多かった。ということで、セルタ戦ではガビがCB脇に降りてビルドアップに参加することに。

実際にぺドリだけではないが、レヴァンドフスキが降りてくる動きに呼応するようにラインの裏へ抜け出す動きが見られるシーンが多く、チームとしての狙いが分かる。

ハーフレーンを制圧したガビ

この試合では得点を決めたぺドリも輝いていたが、あらゆる局面で輝いていたのはガビだったと思う。先述の通り、ガビはCB脇に降りてビルドアップに参加することを基本として、機を見て裏に抜けだしてアシストまではいかないが、ぺドリのゴールの起点となった。

この試合でのガビは組み立てをしながら裏に抜ける、守備時にはアグレッシブに、時にはスライディングで華麗にボールを刈り取るなんていうシーンもあって大げさではなく左のハーフレーンを制圧していた。この試合では13kmの走行距離を誇り、マンオブザマッチにも選出され文句なしの活躍を見せてくれた。

優位に立った前半と押された後半の違い

この試合の前半は完全に優位に立ち、試合のペースを完全に握っていた。特にセルタがロングボールを放り込んでくるようなサッカーではなかったため、バルサの強みだと捉えているハイプレスを発動できる場面が多く、綺麗にハマっているシーンが多く見られた。バルサのハイプレスについては何度もここで触れているので割愛。気になる方はこちらをご覧ください。

あきらかに後半はペースが落ち、流れもセルタに持っていかれる結果となった。その原因として考えられるのは
・過密日程によるバテからきた間延び
・強度が落ちたことでハマらなくなったハイプレス
・1点差というセルタにとっては追いつけるスコア

であると考えられる。

インターナショナルマッチウィークによってビッグクラブが受ける影響は中堅チームや下位チームよりも大きなものになるだろう。特にある差からは代表選出される選手も多く、怪我人を大量に抱えているため、過密日程で選手をやりくりするのはとても難しい。ずっと使われ続ける選手がどうしても出てくるため、「後半から間延びするな」って言うのも酷なことかもしれない。それでも長年の課題であった後半からの間延びがまた顕在化してしまったことは残念だ。

2つ目は間延びと関連することだが、スタミナがなくなってきたことで距離を詰めたいところで間に合わず、ハイプレスが効果的に働くことが少なかった。バルサのハイプレスは逆サイドを捨ててサイドの狭い場所へと誘導して人を捕まえていくため、少しでも遅れてしまうと簡単に逆サイドに展開されてしまう。

3つ目は追加点が奪えなかったということ。ある程度早い時間に3点ないし4点ぐらい奪うことができれば、セルタが集中を切らさなかったという現象は起こらなかったかもしれない。この試合のようにペースを握れていた前半に追加点が欲しかった。”とどめを刺す”ということの重要さを知れた試合だった。

今回はここまで。

スコア1-0 得点者ぺドリ

では。

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