
守ってあげたい
原田マハさんの短編小説「独立記念日」
心を窮屈にしている何かにさよならをして、
「自由になる」=「独立していく」女性達の
24のストーリーが描かれていました。
主人公の時間軸の中で軽やかに登場していた脇役の女性が、
次のストーリーでは悩みを抱えた主人公として登場する。
時間の交差と、人の数だけのストーリーがある事を
改めて教えてくれる短編集。
一見幸せそうな人でも悩みを抱えて生きているんですよね。
自分はどうだったかな。
小さな独立を繰り返して、成長できてたのかな。
ふと、そんなことを考えました。
ここ数年の間で、一番私が困り悩んで泣いた時を思い出してみたところ、
「あの時今の私が傍に居たとしたら、全力で守ってあげたい!」と、思えました。
頼もしい自分を発見。
どうやら少しは強くなって成長していたようです笑
装丁に使われている絵は、ゴッホの「花咲くアーモンドの木の枝」です。
ゴッホの弟、テオに長男が誕生した時に描き贈られた絵だそうです。
アーモンドの花、桜にそっくりです。

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