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新卒2年目がワクチン接種の新規事業に挑戦。コロナ禍での怒涛の立ち上げ裏話を語る

CUCグループ 公式note

2021年6月、コロナ禍の第五波が迫る中、CUCの新規事業として始まったワクチン大規模接種のオペレーション支援事業。このプロジェクト立ち上げメンバーに選ばれたのは、当時入社2年目の宗 里香(ちょん りひゃん)でした。

入社間もなく前例のない大きな仕事を任された彼女の当時の正直な思い、どんな壁にぶつかりながらプロジェクトを立ち上げていったのでしょうか。率直な思いを聞きました。

※ 「U-25」とは・・・CUCで活躍する若手社員の挑戦を特集する記事です

● 宗 里香(ちょん りひゃん)プロフィール
2020年4月新卒入社。日本女子大学家政学部卒業。入社1年目で運営本部統括チームに配属にて管理会計業務を経験したのち、 入社2年目で事業開発室に異動。新型コロナウイルス感染症に対峙する「チャレンジコロナプロジェクト」の一環としてはじまったワクチン大規模接種のオペレーション支援事業の立ち上げメンバーとして、プロジェクトマネジメントを担当。

念願の新規事業企画に手を挙げてチャレンジ

―― 宗さんがCUCに入社を決めた理由は?

父が会社を経営していた影響で、学生時代から経営やビジネスに興味がありました。大学で経営学を学ぶ中で特に惹かれたのが、社会問題を解決するソーシャルビジネスです。

CUCを志望したのは、社会的意義のある事業内容に魅力を感じたからです。医療という社会貢献性が高いテーマを、ビジネスとして収益性を保って成立させるには何が必要なのか学びたい、と思ったのが決め手でした。


―― 入社後の仕事内容を教えてください。

入社後1年間は運営本部統括チームで、医療機関のコンサルティング事業の収支をモニタリングする業務を担当していました。


―― その後、社内異動制度「DREAM」を使って事業開発室に異動したんですよね。異動しようと思ったきっかけは?

社内異動制度「DREAM」で、事業開発室で新メンバーを募集していると知ったのは、入社1年目の終わりでした。学生時代から、いつか新規事業開発に携わりたいと思っていたので、事業開発室への異動がより目標に近づくんじゃないかと思ったんです。

まだ社会人として日も浅く、異動するには早いかな、という迷いもありましたが、チャンスはいつでも訪れるわけではないですし、きっと挑戦してみることに意味があると思い、応募を決めました。

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「絶対に失敗できない」政府への提言資料作成からはじまったプロジェクト


―― 事業開発室に配属後に任された、ワクチン接種支援事業の立ち上げについて、どんなプロジェクトなのか教えてもらえますか?

2021年4月当時は、国内の新型コロナウイルスの感染拡大が収まらない中で、ワクチンの接種率がなかなか上がらないことが深刻な社会課題でした。

そうした世の中の状況を解決するために、CUCが全国の地方自治体と連携して集団接種会場の運営支援を行うことで、ワクチン接種の普及を目指したのが、今回のプロジェクトです。

接種会場の手配からオペレーションの設計、医師や看護師の手配、安全管理まで、ワクチンの集団接種における運営全般を支援しました。

6月の接種開始から約半年間で、企業の職域接種で約31万接種、自治体の接種で約80万接種のあわせて約112万接種(2021年11月実績)を支援しました。


大規模接種会場
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↑ 名古屋バンテリンドームで行った大規模接種会場の様子

―― かなり大規模なプロジェクトですね。その中で、宗さんが担当した役割は?

役割は、事業の状態によってかなり変動してきたのですが、一番最初は、政府へのワクチン接種の促進を提言する資料の作成からはじまりました。

当初政府が目標として掲げていた「高齢者ワクチン接種7月完遂」を確実に達成するために、国内のウイルス蔓延状況やワクチン運用状況をリサーチし、政府のワクチン担当大臣にプレゼンする資料を約7ページにわたりまとめました。

―― 新卒2年目で任される仕事として、政府への提言資料の作成は責任が大きいですよね。プレッシャーも相当あったのでは?

正直プレッシャーは大きかったです。大臣に提言する前に行った、議員の方との事前打ち合わせの席で、「絶対にこれは失敗できない」という言葉を聞いて、数字ひとつの間違いもしてはいけないという緊張感が常にありました。

その後、大臣への提言が順調に進んで、ワクチン接種支援事業として受注につながったと聞いた時は、心底ホッとしたのを覚えています。

暗中模索の中で安定運営の方法を探り、112万接種を実現


―― 実際にワクチン接種支援事業のスタート後は、どんな仕事をされていましたか?

プロジェクト全体の運営マネジメントをしていました。

同時並行でいくつものワクチン接種案件が進むので、どの案件がどこまで進んでいるか、接種会場の手配状況、医療物品の受発注状況、医師や看護師、事務スタッフの充足状況を把握することで、プロジェクトをスムーズに進行することが私の役割でした。


―― プロジェクトを運営する中で、大変だったことは?

本当にたくさんあります(笑)。新型コロナウイルスの蔓延という誰もが経験したことのない状況下だったので、毎日が暗中模索と試行錯誤の連続でした。

特に最初の頃は、プロジェクトの全容を把握しきれないうちに、怒涛のスピードで事業を取り巻く環境が変化するので、社内の情報共有がうまくいかず伝達ミスが起き、結果スケジュールに遅れが出てしまうことが多々ありました。

十分な準備ができないままプロジェクトを進めるわけにはいかない、早く体制を整えないと!という焦りがありました。

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↑当時の会議室の様子。チームで終日会議室にこもった日々でした。忙しい中でもビジョンを忘れずいこう、というプロジェクトメンバーの気概を感じるビジョンが書かれた貼り紙。

―― その状態を打破するために意識したことはありますか?


大きく2つあります。ひとつ目は、自分自身のマインドの部分です。「『できない理由』ではなく『できる方法』を探して実行する」は、CUCが掲げているフィロソフィーのひとつですが、今回はまさにその心掛けで臨みました。

混沌とした状況を受け入れて、変化に柔軟に対応していく。誰かがやってくれるのを待つ前に当事者として動きました。幸いにも、周りに協力的な方が多く、行き詰った時に助言をくださる先輩がいたのも大きかったです。

もうひとつが、情報の可視化です。ワクチン接種支援プロジェクトの大きな課題は、個別事業が多いことによる情報一元管理の難しさでした。そこで、同じチームの先輩の指導のもと、案件管理に必要な情報を集約する業務フローを構築しました。

そのような取組みが、徐々にコミュニケーションロスの減少やプロジェクト運営の安定につながり、約半年間の実施期間で全国約112万のワクチン接種の実現に貢献できたのではないかと思います。

潜在的な社会問題を解決に導くビジネスを仕掛けたい


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―― ワクチン接種支援プロジェクトの社会への価値を実感した瞬間は?

ワクチン接種支援のプレスリリースがメディアに取り上げられた時や、休みの日に近所を歩いている時に、自社が支援したワクチン接種会場の前を通りがかった時は、自分の業務が世の中の人の役に立っているんだ、と実感しました。


―― プロジェクトに参画する前と後で、宗さん自身に変化はありましたか?

まずは度胸がついたことです。社内横断型のプロジェクトに初めて参画したため、最初は、各部署の先輩たちに何かを依頼するだけでも緊張しましたが、プロジェクト内で自分に求められている期待値を明確に把握し、自分の役割が社会の価値につながるんだと意識することで、自信を持てるようになりました。

あとは工夫する力も身についたと思います。一見困難に見える状況でも、どうすればより上手く業務を推進できるか、自分がどの役割で立ち回ることが最適なのかを模索することで突破できることがあると知りました。


―― 今後、宗さんが新たに取り組みたいテーマは?

ワクチン支援事業も立ち上げフェーズはひと区切りついてきたので、私のこれからの業務としては、徐々に別の新規事業にシフトしていく予定です。

次は、より潜在的な課題をテーマにした事業の検討に力を入れていきたいと考えています。

例えば、メンタルヘルス領域。ストレス社会と言われる現代では、メンタル不調を抱え、医療にアクセスできないまま自殺を選ぶ人が増えています。そうした問題を解決できる仕組みが必要だと感じますし、事業として取り組んでいくことができないかが、最近の関心のひとつです。

医療を病気を治すための手段としてだけでなく、もっと色々な方向から世の中の役に立つアプローチ法を探っていけたら、と思っています。

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