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【事業紹介】慢性腎臓病の患者様の生きる希望を創りたい。「透析クリニック」の経営支援とは(透析事業部)

「医療という希望を創る。」というミッションの実現を目指すCUCグループでは、医療領域のさまざまな課題解決に向け、多角的な事業展開を続けています。

「各事業の仕事を詳しく知りたい」という声にお応えするためにスタートした、CUCグループの事業部紹介シリーズ。今回はCUC透析事業部をご紹介します。

事業内容や透析事業部として目指す未来、部署内で活躍する社員について、部長の石川さんにお聞きしました。

プロフィール
石川聡一

透析事業部 部長

大学卒業後、証券会社に新卒入社。法人営業部に5年弱在籍し、本社にて機関投資家向けに債券営業を担当。その後、製薬・医療機器メーカーに転職し、新潟・神戸・東京を拠点に22年間、MR(医薬情報担当者)として従事する。
2019年2月CUCに中途入社。経営支援先の透析クリニックでの集患営業や経営支援を担当したのち、2021年10月より透析事業部 部長として、全国の透析クリニック・医療法人の経営支援を行っている。

「透析療法」は、慢性腎臓病の患者様にとって命を繋ぐ大事な役割


___まず、大前提として「透析療法」とはどのようなものなのでしょうか?

透析療法とは、様々な病気により正常に機能しなくなった腎臓の働きを、人工的に補う療法で、腎臓の働きが正常のおよそ15%未満に低下した慢性腎不全の末期の患者様が治療対象です。

この状態になると、体内に排泄できなかった水分や尿毒素、カリウムなどが蓄積され、むくみや息苦しさを感じる・食欲が低下するなどの「尿毒症」の症状が出てきます。肺に水が溜まることで呼吸困難に陥ったり意識障害を起こしたりするだけでなく、心不全などの合併症を起こし、生命に関わるような深刻な事態になることもあります。そのため腎代替療法が不可欠なのです。

腎代替療法では血液透析と腹膜透析の2種類があり、「血液透析」※は週3回通院・1回あたり4時間ほどかかるのが一般的で、「腹膜透析」※は自宅や職場で患者様やご家族自身で専用の機械の操作などを行う、体に負担のかかりづらい治療法になります。

透析は命が続く限り治療を継続する必要があるので、患者様の人生に寄り添った治療選択を支援していくことが大切です。

だからこそ「透析のための人生ではなく、望む人生を生きるための透析」となるように、現場の医療スタッフとともに患者様が希望を感じられる生活を送れるように支えていくことが、私たちの役割だと考えています。

※血液透析とは
患者の血液を医療器機(フィルター)に通し、血液中の老廃物や余分な水分を取り除く治療法のこと。

※腹膜透析とは
患者の腹膜を通し、緩やかに血液中の老廃物や水分を取り除いていく治療法のこと。

データだけでなく、患者様ご自身の背景までしっかりと診るチーム医療


____透析事業部が向き合う医療の「負」とは、どのようなものなのでしょうか?

患者様側の透析療法に対する意識と、透析療法ならではの医療従事者側の患者様との向き合い方にあると思います。

患者様の中には医師からの指示を受けるだけで治療に受け身な方が多い印象です。しかし、生涯を通じて欠かすことができない治療だからこそ、病気に向き合い、治療に意欲的に参画してもらえるよう働きかけていく必要があると感じています。

患者様ご自身が納得して治療に臨むことが、残りの人生を有意義にしてくれるはずです。

医療従事者側の課題は、透析療法ならではの血液データを注視して、患者様自身をあまり診れていないこと。透析治療の処方権があるのは医師だけですが、基本は「チーム医療」です。看護師・臨床工学技士・看護助手・送迎ドライバーなど、全てのスタッフが連携して、患者様に関するさまざまな情報を共有することが必要なんです。

たとえば、ふとした会話の中に患者様の本音が隠されていることも少なくありません。データはもちろん大事ですが、患者様ご自身の背景までしっかりと知ろうとする姿勢が大切だと思います。

___このような「負」に対する、透析事業部の取り組みについて教えてください

全国の透析クリニックの経営支援や、新たに開設する際のサポートをしています。
多くの透析事業部の社員が支援先クリニックに常駐しており、透析室に足を運び、患者様や現場の職員の方々と顔を合わせてコミュニケーションをとっています。

本社勤務の企画担当やマネージャー職の私自身も全国を飛び回り、医師や現場の管理者の方々と直接話をしています。これを継続的に行うことで、支援先の職員の方々と一緒に歩調を合わせて進んでいくことができるんです。

「透析患者」といっても、病気の具合も抱える背景もそれぞれに異なります。だからこそ、医療スタッフをはじめ患者様と直接触れ合う職員の方々がきちんと寄り添えるよう、職員の方々をしっかりとサポートするのが私たちの務めです。

___透析事業部では全国の透析療法の医療法人・クリニックを、現場の常駐スタッフと人事・企画等の本部機能の両面でサポート。行政、他の医療機関、介護福祉施設と連携しながら、多角的に経営支援しています。

さらなる「希望」を創るために、重症化予防への取り組み支援も視野に入れる


___事業部長に就任して1年ほど経ちますが、1年間を振り返ってみていかがでしょうか?

支援先クリニックの職員の方々と対等なパートナーになるために何が必要かを考え、実行し続けました。

CUCスタッフと支援先の職員の方々に上下の関係はなく、対等な関係のパートナーです。
ただし、CUCスタッフだからパートナーになれるのではありません。職員の方々から個人として「頼りにされる存在」と認知され、どんなことでも気軽に相談してもらえる関係性を築くことが真のパートナーだと思い、ご支援を続けてきました。

___今後、透析事業部として、さらに取り組んでいきたいことはありますか?

慣性腎臓病の患者様の生きる支えである透析療法ですが、患者様のことを思うと重症化予防の取り組みの支援にも積極的に関わっていきたいですね。

重症化予防に関わる支援先法人の皆さまをサポートすることで、少しでも病状の進行が穏やかになる患者様を増やすご支援ができることが理想です。

進行を遅らせることで、患者様が自分の病気としっかり向き合える時間ができ、ご自身がより納得できる治療を選択する余裕も出てくることを期待します。

透析事業部の活躍社員をピックアップ!

(写真左から)
・久能伸太郎さん
日本工学院専門学校臨床工学科卒業。総合病院や透析クリニックにて臨床工学技士として約20年勤務後、2021年4月CUCへ中途入社。現在は透析事業部において施設担当兼企画チームに所属。人員・業務適正化や法人職員間の留学を企画・実行し支援先医療法人を内外からサポートしている。

・森田康揮さん
名古屋工業大学工学部卒業。新入社員として入社した医療機器メーカーにて透析関連製品の開発・アフターフォローを経験し、入社7年目からは営業に携わる。2022年2月CUCに中途入社。現在は透析事業部にて、支援先の透析クリニックと企画チームに配属。配属先医療機関の経営支援、全透析拠点横断の購買管理を担当している。

・山中智博さん
大阪医専臨床工学学科卒業。総合病院、透析クリニックにて実際の現場で臨床工学技士として、また医療機器メーカーにて臨床研究に関する業務に携わる。その後2021年4月にCUCへ中途入社。現在は、透析事業部にて支援先の経営支援を担当している。

今回は、2022年10月より、透析事業部内の新ユニット「CL Force」としての稼働をスタートさせた3人にお話を伺いました。


____透析事業部内の有志ユニット「CL Force」誕生のきっかけについて教えてください

「CL Force」とはClinical Leading Forceの略称で、直訳は『透析現場を牽引・引率する部隊』です。

臨床工学技士として現場勤務の経験がある久能・山中と、透析機器メーカーで営業をしていた森田で構成されています。
医療現場、もしくはかなり近い環境で働いてきた経験から、支援先の方々と「共通言語」で話ができるという強みを生かして、より現場に身近なプロジェクトを率先して行うために発足しました。

____「CL Force」で目指していること・成し遂げたいこととは?

患者様や支援先職員の方々、自分たちを含めCUC職員みんなを笑顔にしたい。そのために、我々3人がCUC Partners Philosophy(理念)の体現者であり続けること、笑顔を絶やさないことが大切だと感じています。

CUCのミッション「医療という希望を創る。」の「希望」とは「笑顔」のことで、我々から支援先職員の方、さらには患者様へと広がっていく連鎖を作っていきたいですね。

具体的なところでは、Philosophy内のWay(歩み方)の「体言集」の作成です。理念浸透の一環で、具体的なエピソードを盛り込むことでよりWayを実践してみようとか、チームのために動いてみようという意志に繋がればと思っています。

____今後の活動についての意気込みをどうぞ!
発足してから日が浅く、これから活動を続けていく中で、壁にぶつかることもあると思います。そんな時こそ、3人で助け合い、Way※にもあるように「専門性より人間性を重視」しながら、自分たちが掲げた目標に向かっていきたいと思っています。

※CUC Partners Wayとは
CUC Partners Philosophyに含まれる、Mission「医療という希望を創る。」ための行動指針のこと。詳細はコチラ

一緒に「医療という希望」を創りませんか?

私たちは、一緒に「医療という希望」を創っていく仲間を求めています。
もし、CUCグループのミッションに共感いただき、「一緒に働いてみたい」「ビジネスパートナーとして協業してみたい」「話だけ聞いてみたい」などありましたら、お気軽にご連絡ください!

【CUC 採用情報サイト】https://www.cuc-jpn.com/recruit/
【その他お問い合わせはこちら】https://www.cuc-jpn.com/contact/

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