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サステナビリティレポート2022の見どころ【v.03 代表取締役メッセージ】

2022年8月にCUCグループ初の「サステナビリティレポート」を発表しました。

全52ページにわたる本レポートをより深く、よりわかりやすく知っていただくために、本レポートの見どころをシリーズでご紹介しています。

今回は第三回目。創業8周年を迎えたCUCグループのこれまでの軌跡と、希望ある明日を創り続けるための事業への想いを代表取締役・濵口 慶太から発信しています。

子どもたちが生きる未来に、持続可能な医療を。だから、CUCは「変わるまで、変える。」

理想の医療提供の在り方を根本から捉え直す

超高齢化と人口減少という巨大な社会問題に直面する日本は、団塊の世代全員が75歳以上になる2025年には医療費の保険給付金額が54.9兆円になるといわれ(※1)、国民一人当たりの負担が増大し続けています。

医療・介護の現場では深刻な人材不足が起きており、特に介護領域は2040年に約69万人が不足(※2)。その先に予測されるのは、救急車が不足し、救えるはずの命が救えなくなる可能性がある未来です。

これらの予測は「住み慣れた場所で最期を迎えたい」という患者様の最後の想いすら叶えることが難しくなる未来を示しています。

世界に目を向けても、先進国の高齢化、新興国の経済成長に伴う生活習慣病患者の増加、新たな感染症のリスクなど、課題を挙げれば数えきれません。世界には医療の質も量も不足し適切な治療を受けることができない地域が多く存在し、今この瞬間も多くの命が失われているのです。

こうした医療課題は、目の前の事象に一つひとつ対処するだけでは解決されません。今後、限られた資源の中で質の高い医療を持続可能なかたちで提供し続けるためには、医療提供の在り方そのものを根本から捉え直していかねばならない。

このような問題意識から、私は2014年8月にこの会社を創業しました。

※1 出典:
「2040年を見据えた社会保障の将来見通し(議論の素材)」(内閣官房・内閣府・財務省・厚生労働省 2018年5月21日)に対応した国民医療費の将来見通し(計画ベース・経済ベースラインケース・単価の伸び率:経済成長率等を踏まえるケース①)

※2 出典:
厚生労働省「第8期介護保険事業計画に基づく介護職員の必要数について」(令和3年7月9日)

私たちの使命「医療という希望を創る。」

CUCという社名は、「変わるまで、変える。(Change Until Change)」の頭文字から生まれました。変化を恐れず医療課題に挑戦する私たちの存在意義を表す言葉であり、「医療という希望を創る」企業として、 新しい挑戦に向かい続けるという強い意志を込めています。

患者様に寄り添った医療を追求し、ひとりでも多くの方がこころから安心して暮らせる社会を創ること。そして、その社会を持続可能なかたちで子どもたちが生きる未来に繋いでいくことが、私たちの使命です。

しかし、この使命の実現は容易ではありません。「いかに限りある時間の中で」「いかに質の高い医療を」「いかにひとりでも多くの方へ」「いかに持続的に提供できるか」という複雑に絡み合う問いに、背中を向けることなく挑み続けることが、私たちの宿命です。

在宅医療機関支援を出発点に、日本と世界で医療課題の解決に奔走した8年間

 
CUCの事業は、患者様・医療従事者・社会の不と負を解消し、希望を創り出す営みです。これら三者のALL-WINの循環を生み出す事業を目指します。

CUCグループは「在宅医療」の領域からスタートしました。住み慣れた地域で暮らし続けたいという患者様の願いを叶えながら、入院医療に比べて医療費負担が少ない在宅医療はこれからの日本に不可欠な医療です。

ところが、患者様本人やご家族からの認知度の低さ、在宅医や訪問看護師の身体的・心理的負担、診療報酬改定に伴う経営の難しさ、社会的認知度の低さなど、患者様・医療従事者・社会のそれぞれに在宅医療の普及を阻む大きな課題があります。

だからこそ、私たちは在宅医療の普及を推進するため、在宅医療に力を入れる医療機関の経営支援を始めました。その後、在宅医療の重要な役割を担う訪問看護ステーションや在宅ホスピスの事業運営に参入することで、日本全国の在宅医療の提供体制構築に貢献しながら、CUCグループの大きな成長の柱としてきました。

2015年以降、在宅医療以外の専門領域を扱う医療機関にも積極的に支援対象を広げています。患者様や社会のニーズの変化から機能再編が求められている民間病院、質の高度化が求められる透析クリニック、高齢化を背景に高まる白内障手術の需要に対応する眼科クリニック、近年法整備が進む医療的ケア児を支える小児科クリニックなど、解決すべき社会課題に挑む医療機関に対して、支援を拡大しています。

日本国内にとどまらず、2019年には海外事業を開始しました。海外の医療格差を解消するため、東南アジア(ベトナム・インドネシア)に事業エリアを拡大し、日本で培った医療経営支援の手法や事業開発ノウハウを生かし医療機関支援を実施しています。

日本と世界で医療課題の解決に奔走した8年間で、CUCグループに約3,000名の仲間が集いました


グループの力を総結集して コロナ禍に立ち向かう


2020年以降、新型コロナウイルスのまん延によって世の中が一変しました。人々の不安と緊張が増し、全国の医療機関にも感染拡大の影響が及ぶ中で、医療に関わるCUCグループには何ができるかを考え、新たなサービスを開発していきました。

例えば、CUCグループにおいて訪問看護を行うソフィアメディでは、2021年春以降、全国各地の行政・保健所と協働し、自宅療養をする新型コロナウイルス患者の見守り支援を開始。陽性者の重症化が認められた際の訪問看護やオンライン診療、配薬を早く受けられる仕組みづくりを行いました。

また2021年5月、CUCは自治体および企業のワクチン接種会場のオペレーション支援を開始。感染収束の鍵を握るワクチン接種において、その普及スピード向上に貢献すべく、会場設営から必要な医療物資・人材の手配まで包括的な支援を行いました。

海外では、一時期感染抑制に成功していたベトナムでも、2021年6月にはデルタ株の感染拡大に伴い医療崩壊が迫る状況でした。ベトナムにおける支援先であるHoan Hao Holdingsの一病院を100%新型コロナ病床化する支援を行い、陽性者の入院受け入れと検査ラボの開設支援を実施。ひっ迫した地域の医療体制の緩和に貢献しました。

また、2021年11月からは、新薬開発に必要不可欠なステップである治験においても、M3グループ企業との協働で「在宅治験事業」を開始し、新薬開発の可能性を拡げる新しい挑戦を始めています。

2020年4月から、行政・医療機関・民間企業など、多くの皆様のご協力の元、新型コロナ対策事業を国内外で展開し続けています

コロナ禍と向き合う中で、私たちは患者様にとって、医療従事者の皆さんにとって、社会にとって、本当に希望を創ることができているだろうかと自問自答を繰り返してきました。

その結果、「医療という希望を創る。」という使命を実現するためには、希望を創る担い手である私たち自身が、いきいきと働ける「組織文化」をつくることが何よりも大切であるという結論に至りました。

あるべき組織の姿について数ヶ月間議論を尽くし、行動指針を含めてまとめ上げたのが「CUC Partners Philosophy」です。我々は、CUC Partners Philosophyに則り、今日よりも希望ある明日を創り続ける、変革のチームでありたいと思います。

今後も日本国内においては、超高齢社会を支えるため、在宅医療をはじめとするさまざまな領域の事業を通じて、患者様に寄り添ったあたたかな医療サービスを日本中に行き渡らせていきます。

また、医療現場から得られる生の情報とテクノロジーを掛け合わせて新たな医療サービスを生み出し、あらゆる医療課題の解決に取り組みます。海外においても、ベトナムやインドネシアを皮切りに、世界中の医療課題を解決できるよう努力していきます。

CUCグループの取組みがわかる「サステナビリティレポート」本誌もぜひご覧ください

今回はサステナビリティレポートの中でも代表取締役メッセージをご紹介しました。

「他のコンテンツも気になる!」と思っていただいた方は「サステナビリティレポート」本誌もぜひご覧ください!


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