
「医療という希望」を伝える、CUCグループの戦略的ブランディング
「医療という希望を創る。」という使命の実現を目指すCUCグループは、2021年に経営理念を刷新し「CUC Partners Philosophy」を発表しました。
この「CUC Partners Philosophy」の誕生を受けて、私たちはCUCのブランド戦略を大きく見直し、ブランディングツールを一新。
今回は、新しいコーポレートサイト・パンフレットの開発を担当した、クリエイティブディレクターの梅田にインタビューしました!
■今回お話を聞いた人
梅田 祥成
4年制大学の看護学科を卒業し、看護師として病院勤務後、デザイナーにキャリアチェンジ。ブランディング会社での勤務を経て、2016年6月中途入社。「もっと医療を様々な方に知ってもらいたい」と入社して以来、CUCにてブランディングツール等のデザインやディレクションを担当。
ブランディングの出発点は、CUCグループの理念刷新
____ 改めて、今回のブランディングのきっかけを教えて下さい。
きっかけは、2021年4月、CUCグループの理念がCUC Partners Philosophyとして刷新されたことですね。それまでCUC単体では「医療という希望を創る。」をミッションに掲げていたのですが、CUCのグループ会社やご支援先の医療法人はそれぞれの理念や行動指針を掲げていました。
今後さらに事業を推進していくには、グループと支援先医療法人の目線を今以上に合わせていくことが欠かせないという想いから、CUCパートナーズ(※)共通の「ものさし」として新しい理念体系が生まれたんです。
ここからブランディングツールを再開発するプロジェクトがスタートしました。
(※)CUCパートナーズ...CUCグループと支援先の医療法人様を合わせた共同体の呼称

まずはブランドガイドラインのバージョンアップ
____まず着手されたのは、ブランドに一貫性を持たせるための新しいガイドラインづくりですね。
はい、これまではロゴマークの使用方法やメインカラーといった必要最低限のガイドラインのみ作っていました。以前は「CUCらしいクリエイティブとはなにか」まで言語化しなくても、CUC社内のクリエイティブチーム内の個々のメンバーの“感覚”で品質を保つことができていたんです。ベンチャーらしくスピード優先だったともいえますが(笑)。
でも、CUCグループの事業展開が加速していく中で、属人的な判断に頼っていてはいけないフェーズが間近に迫っていると感じていました。実際、パンフレットや各種WEBサイトをはじめ、外部の制作パートナーと組んでクリエイティブを作っていく機会も増えていましたから。
誰が作っても「CUCらしさ」を一貫して保てるルールを作ろう、というのが今回ブランドガイドラインをバージョンアップした背景です。
___ ブランドガイドラインは具体的にどんな内容なのでしょうか?
CUCの企業理念からはじまり、ロゴの意味、CI / VIガイドライン、文章作成時の注意点、媒体別の制作ルールなど、CUCグループが発信するすべてのクリエイティブで統一したいベーシックルールをまとめています。
各ルールはゆる過ぎるとイメージがバラバラになってしまいますし、厳し過ぎると表現の幅を狭めてしまいます。ちょうどいい頃合いを探るために、さまざまな使用シーンや制作環境を想定し、検証を重ねました。

「CUCらしさ」を瞬間で伝えるVI(ビジュアルアイデンティティ)開発
___ 続いて着手されたVI(ビジュアルアイデンティティ)の開発プロセスも教えてください。
自分たちの「らしさ」を伝えるには、統一されたビジュアルで魅力を伝えていくことが欠かせません。その手段として「視覚情報に特化したルール」を定めたのが、VI(ビジュアルアイデンティティ)です。
まずは、クリエイティブチーム内でCUCグループの持つ個性を人格になぞらえて、ブランドパーソナリティとして言語化しようと、アイデアを出し合うところからスタートしました。

議論の末、CUCグループのブランドパーソナリティとして決まったのが、「現代の維新志士」でした。世の中をより良い方向へ変えていく役割を担った維新志士と、医療業界をより良く変えていこうとしている私たちの企業イメージが重なって、「CUCグループらしさ」を表現するパーソナリティとしてしっくりきたんです。

さらに、この「現代の維新志士」からイメージするキーワードを、
リアルな
研ぎ澄まされた
柔軟な
と細分化し、この3つの形容詞を表現するビジュアルイメージを探していきました。使う色や画像、イラストのイメージ、雰囲気など、言葉にはしきれないアイデアを共有するためにムードボードを作成し、何度も調整を重ねてできたのが、視覚的要素の共通ルールです。

理念から事業内容、働き方まで。CUCグループの全容を「分かりやすく」紐解くパンフレットを開発
___ 整理されたブランドガイドラインとVIをもとに作成されたのが、パンフレットですね。
そうです、これまではCUCグループの事業展開スピードが速すぎて、組織編成も流動的だったこともあり、あえてパンフレットとして形にはしていませんでした。
そのため、採用面接などの会社説明会のシーンでは、担当者によって事業説明の語り口が微妙に異なり、伝わる情報に一貫性が保てないなど、ブランドとして大きな課題があったんです。
理念が改めて定まったタイミングで、CUCグループのあり方を定義し、世の中にどう見せていくのか、徹底的に議論して、パンフレットに整理していきました。
___ パンフレット制作を進める中でこだわったポイントは?
例えば、一見分かりづらいCUCグループの事業構造を、はじめて見る人にも伝わるようにビジュアル化したページです。事業の立ち位置や理念との関係性についてチーム内で議論を重ねて「一枚絵」にしたことで、事業構造が視覚的に俯瞰できるようになりました。

また、私たちの行動規範を定めた「CUC Partners Way」は、言葉だけでは伝わりづらい温度感をイラストで表しました。イラストレーターと何度も細かな調整を重ねながら、VIを踏襲したCUCグループらしい表現を探っていきました。

また、CUCグループ紹介パンフレットに加えて、
CUCの採用パンフレット「働き方GUIDEBOOK」
COVID-19への取り組み実績をまとめた「チャレンジコロナプロジェクトレポート」
も同じタイミングで作成して、用途別に配布できるようにもしました。
※働き方GUIDEBOOKは入社が決まった方向けに配布する予定です。
CUCのコーポレートサイトも一新。誰もが見やすく、迷わない設計に
___ 2022年3月、CUCのコーポレートサイトもリニューアルしましたね。
はい、パンフレット開発とほとんど同時並行で、コーポレートサイトのリニューアルも進めました。新理念をサイトへ反映することはもちろん、サイトを訪問する人にとってより分かりやすい導線に整理したかったのと、事業の変化をもっとタイムリーに情報発信しやすくしたいというのが、サイトリニューアルの背景でした。

パートナーのWEB制作会社と相談しながら、サイト内のナビゲーションも充実させることで、訪問者が迷わない設計を心がけつつ、サイト管理者の更新性も担保できるようにしていきました。

___ サイトリニューアルを進める中でこだわったポイントは?
CUCグループに関わる色々な立場の社外の人が見るサイトなので、どんな会社なのかが伝わりやすいように企業情報を充実させました。
世の中にある医療課題とCUCグループの事業の関連性が分かる「国内外の医療の負」ページや、新理念を紹介するページは、特にこだわってリニューアルした部分です。

また、海外のステークホルダーも増えてきたので、英語サイトもこのタイミングで刷新しました。

上流からコミュニケーションを設計できる、CUCグループでクリエイティブに関わる面白さ
___ 今回のブランディングプロジェクトを振り返ってみての感想は?
昨年一年間、チーム全員で走りきってようやくカタチにできたものなので、感慨深いですね(笑)。
新理念の誕生を発端に、すべてのブランディングツールにつながるガイドラインの策定からアウトプットまでの一連の流れに関わるという、クリエイターとして会社の根幹に関われる貴重な経験だったと思います。

___ 改めて、CUCグループでクリエイティブに関わる面白さはどんな部分ですか?
そうですね、私は以前はブランディング会社のデザイナーとしてクライアントワークをしていたのですが、CUCに転職して感じるのは、クリエイターとしての視野がだいぶ広がったな、ということです。
自分が制作に関わったクリエイティブが、事業成長にどんなカタチで影響するのか目に見えるので、「本当にこの表現で本質的な意図が伝わるのか」「そもそもの目的が達成されるのか」「CUCらしさが反映できているか」と、突き詰めて考えるようになりました。
クリエイティブを提案する相手も事業部のマネージャーや会社の代表といった方が多いので、経営や事業の視野・視座が鍛えられたように思います。また、CUCはベンチャー企業ゆえにトップからの指示を受けるだけでなく、自分自身で事業に必要とされるクリエイティブを考え、生み出し、反映していく必要があります。単なる制作に留まらないところも魅力ですね。
任されるクリエイティブも幅広く、裁量が大きいので、コミュニケーションを自由度高く設計できるところは面白い部分だなと感じています。
___ チームの雰囲気はどうですか?
クリエイティブを担当する広報PRチームには、デザイナーだけではなく企画の人もいれば広報に強い人もいます。得意分野や強みが異なる人が集まっているので、アイデアが広がりやすいですね。
色んな個性が集まりながら、チームの力を最大化できる環境だと思います。

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