
雑談でも仕事でもない「読書会」。チームで築く「ちょうど良い」コミュニケーション
「医療という希望を創る。」をミッションに掲げるCUCでは、社員の多様な学びをさらに応援する制度として「Challenge!」がスタートしています。
※CUC学び支援「Challenge!」の紹介記事はコチラ
その中で、今回取り上げるのは「読書会支援制度」。社員が自主的に開催する読書会での学びを支援するため、3か月に1冊、使用する書籍の購入費を会社で負担する制度です。
■ 読書会支援制度
学びの場や社員間の交流・相互理解の機会を創出し、学び続ける社員の姿勢を応援する目的で創設された制度。CUC従業員を対象として、人事企画・ピープルサクセスTを中心に策定・運用されています。
本を読むだけでなく、チームで学びを共有しコミュニケーションを円滑にすることを目的にしている本制度、具体的にどのように利用されているのでしょうか。積極的に活用している2部署の事例を伺いました。
個人の「強み」をチームビルディングにフル活用―経理部

これまで2冊の本を使って読書会を実施した経理部の事例をご紹介します。
経理部は日常業務として、仕訳、現金・預金の管理、月次・年次決算の取りまとめなどを担当するほか、新しいビジネスモデルの立ち上げやM&Aに関する業務も担っています。
___どのような本を購入されましたか?
『さあ、才能(じぶん)に目覚めよう 新版 ストレングス・ファインダー2.0』と『なぜ人と組織は変われないのか――ハーバード流 自己変革の理論と実践』の2冊です。
経理部の部長がストレングス・ファインダーの内容を実践しており、部内でも試してみようということで購入することになりました。
実践した結果はExcelにまとめて、部内で共有しています。
※『さあ、才能(じぶん)に目覚めよう 新版 ストレングス・ファインダー2.0』
人が能力を発揮するためには、自分の弱みを改善するより、強みを活かすことが重要であると論じた本。本書に掲載されているテストを受けることで、4つの領域と34の資質の中から、自分がどの資質を持っているか確認することができる。
___『ストレングス・ファインダー』の内容を実践してみて、どんな知見が得られましたか?
チームのメンバーがそれぞれ自分の資質を上手に活かしているなと、本の診断後に改めて気づきました。
例えば、仲間外れをつくらず一人ひとりに適切な役割を与えることができる「包含」という資質を持った人がその場にいると、メンバーそれぞれに居場所ができる感覚があります。一方で、「目標志向」が高い人は、チームの方針を定めて皆をリードしているところがありますね。
CUCでは経理部ができてからまだ数年しか経っておらず、チームを立て直したり新しくやらなければならないことが多々あります。今回、メンバーの強みを共有し合ったことで、それぞれの資質を活かしてチームが上手く機能していることを実感しました。新しいメンバーが入った際にも、彼らの強みを理解するために役立っています。

仕事とは違うテーマの話ができる、ビジネス書の読書会の魅力
___実務で忙しい中、読書会に取り組むことができた理由を教えてください。
「ノリがいい」からでしょうか。「やろう」と誰かが声をかけると、皆で集まる雰囲気があります。
後は、普段の会話は仕事の話題ばかりになってしまうため、息抜きに利用したという面もあります。特に経理部ができたばかりの頃は、日々の仕事で手いっぱいで、なかなか他のことについて話す機会が少なかったですね。その点、今は少し余裕が生まれたのかもしれませんね。
読書会は「ちょうど良い集まり」だなと感じています。単なる雑談なら食事などでも良いですし、仕事の話なら業務中にすれば良い。ビジネス書の読書会だと、これらとは異なるテーマの話ができる点が魅力だと思います。
自主的なプレゼン型の取り組みから、全員参加型の読書会へブラッシュアップ―透析事業部

続いてご紹介するのは透析事業部の事例です。透析事業部では、透析医療を提供する病院・クリニックを対象に経営支援を行っています。
透析事業部ではどのように読書会支援制度を活用しているのでしょうか。
___どのような本を購入されましたか?また、読書会を開催したきっかけを教えてください。
『チームが自然に生まれ変わる 「らしさ」を極めるリーダーシップ』という本を購入しました。この本は、「報酬」や「叱責」など外的な刺激でリーダーシップを取る従来のやり方ではなく、個人と組織の内発的動機に焦点を当てて論じられています。
元々は、チームのパフォーマンスがあまり良くなかったということもあり、リーダー主導でメンバーに向けて本の要約をプレゼンしていました。現在の読書会の前身です。
今回実施している読書会は、透析事業部の比較的若手のメンバーにおいて、組織のリーダーとしての「心の持ち方」に課題があると感じており、制度設立をきっかけに読書会をやろう、とメンバーにもちかけたのが始まりです。
___読書会自体はどのような体制で行われたのでしょうか?
2週間ごとに実施しており、2022年1月からこれまでに9回開催しました。
毎回本を1章ずつ読み、「問題提起」「問題に対するアプローチ」「自身のエピソード」などをそれぞれスプレッドシートにまとめてディスカッションをしています。
本書籍では、章ごとにワーク課題が設定されているので、読書会としては進めやすかったですね。
全国の仲間たちと議論し、本のエッセンスを現場でのリーダーシップに活かす
___読書会を通して、どんな知見が得られましたか?
購入した本の内容はとてもわかりやすく、我々が置かれた立場とリンクする部分が多々ありました。
金銭面などの外的な動機だけでなく、内的なモチベーションを保つための良い学びだったと感じます。
また、透析事業部は全国の拠点に分かれて業務をしているため、普段メンバー同士で雑談する時間もありません。
読書会を開催することで、皆が交流する場ができた点、通常の業務時間とは異なる視点からディスカッションができた点が収穫でしたね。
___「普段とは異なる視点」とは具体的にどんな視点ですか?
例えば、「あなたの人生のゴールは何ですか?」という問いがありましたが、普段そんなこと考えないですよね。
日々業務に追われていると、「自分の人生はどこに向かっているのだろう」という考えや、今年の行動計画などをついつい見失ってしまいます。
だからこそ、定期的な読書会により、個々人が客観的に自分を見つめ、日々の行動を振り返る癖をつけられることは価値があるかなと思います。
___実務に活かされたエピソードがあれば教えてください。
前回のワークでは、1日の行動を振り返り、やらなくてよい仕事やタスクを洗い出した上で、リーダーとして最も集中すべきことは何かを考える、という課題がありました。
実際に自分たちも振り返ってみると、「メールの即レス」など、「成果には直接つながらないけれど、周囲から自分が評価されたいというエゴ」でやっていた行動に気づかされました。
この課題に取り組んでからは、リーダーとして取り組むべき仕事にフォーカスするように心がけるようになりました。
___実務で忙しい中、読書会に取り組むことができた理由を教えてください。
読書会を開始した1月は忙しいメンバーが多かったのですが、それでも時間を確保できないことはないと思っていました。実務が多忙でも、できるだけ参加してもらうように進めてきました。
また、事前課題を出していないメンバーがいれば、リマインドをするなどもしています。
読書会を長く続ける工夫としては、課題として読む分量は長くても8ページ程度と、できるだけ短く区切るようにしている点ですね。
読書が苦手なメンバーもいるので、要約の質を求めるのではなく、本の中で提示された課題を中心にこなすようにしています。
これによって、普段とは異なるコミュニケーションの場になっていると思います。
今回は、経理部と透析事業部に、読書会の活用方法や実務との両立方法について伺いました。
どちらの事例からも読書会を「日常業務とは異なる視点でのコミュニケーションの場」と捉え、業務改善やメンバーの理解に活用していることがわかりますね。
チームメンバーの新たな一面も見られる「読書会制度」、今後もますますの社内浸透を図るべく別途施策を企画中です!
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