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古民家を改装してオフィスに

こんにちは。(株)キュービック不動産広報課です。8年前に創業した弊社は、その2年後に移転、その4年後(2020年)に現在の広々としたオフィスに再移転したばかりですが、現社屋のすぐ近くに新たなオフィスを確保しました。その意外な理由について、社長に聞いてみました。

 弊社のオフィスと道一本を隔てた向かい側に、木造平屋建ての古民家があります。1961(昭和36年)年築ですから、60年以上の歴史があります。長い間、空き家となっていたこの建物を借りて改装を行い、11月7日からオフィスとして活用しています。
 
 いま、古民家に新たな命を吹きこむのがブームになっています。木の柱や梁(はり)、壁や畳の独特の味わいを活かして、現代的な材料を多用した建物にはない魅力を具えたカフェ、飲食店、売店に転換したところが、旭川市内にも複数あります。しかし注目されるのは、レトロな魅力ではなく、今の社屋の目と鼻の先という立地です。

 約2年前の移転でオフィスは大幅に広くなったのですが、その後の順調な業務量の増大、キッズスペースや商談のコーナー、会議室などを広くしたことが影響して、早くも現社屋では手狭になってきています。

賃貸志向の強まりで、今後さらに業務量が増えると予想されることから、早めにオフィスを広げることにしました。

 もう一つ理由があります。弊社では管理部門と賃貸部門が車の「車輪」となっていますが、この2大部門を物理的に切り分けることにしました。管理部門は現在の社屋に残り、仲介部門は古民家を改装した新オフィスに移りました。

 両部門は高品質なサービスを維持するために綿密に連携しなければなりません。従来は同じ建物の中にいたので、半ば無意識のうちに情報を伝達していました。しかし、このような形態では、両部門のうちどちらかのスタッフが言ったつもりの情報を、もう片方が聞いていない可能性があります。

「こんなに近くにいるのだから以心伝心で理解してくれているだろう」と期待してしまう状況は危険と感じていました。

 もうひとつオフィスを確保して、両部門の間に物理的な距離や障壁を設ければ、社内のLINなどの手段を用いて意識的に情報を伝えなければなりません。「なんとなく」ではなく、しっかりと伝えて記録に残すことで、「言った」「聞いていない」といったトラブルを未然に防ぐことができます。

もちろん、LINEでは細かなニュアンスが伝わりにくい情報は、歩いて1分もかからないところにいる相手に直接会って伝えることができます。オフィスを二つに分けることで手間が生じることはほとんどないと考えています。

 古くて新しいオフィスの開設と二大部門の分離を通じて、お客さまへのサービスの品質を一段と高めていきます。