【現役コンサルタントおすすめ書籍】 第2弾 コミュニケーション編
【本記事について】
現役コンサルタントおすすめ書籍紹介 第2弾は「コミュニケーション編」です。
今回は、「話す」・「書く」といった「発信」側のコミュニケーションについて学べる書籍を選出しました。
ご参考になれば幸いです!
書籍①:1分で話せ 世界のトップが絶賛した大事なことだけシンプルに伝える技術
【概要】
Zアカデミア学長にしてグロービス講師 孫社長にも一目置かれた伝説の「伝え方」!
「論理的な話し方」や「プレゼン」の本だけではつかめない「何倍も伝わり方が変わる」方法を紹介。
【オススメポイント】
✅言わずと知れたベストセラーとなった書籍であり、コミュニケーションに悩む多くの方が一度は手にとったことがあるのではないでしょうか。会議に臨む姿勢や普段の上司への報告の仕方など自身の言動を振り返るきっかけを与えてくれる一冊であると思います。
✅本書の中で述べられている、コミュニケーションのゴールを「理解してもらうこと」とするのではなく、「理解した上でどうしてほしいのか」とすることは、どのような場面においても重要な意識だと考えます。私自身も本書を拝読後、「単なる現状報告なのか、助言がほしいのか」を明確にしてから会議に臨むようにしています。
✅頭の中では整理できていたつもりが、いざ話してみると「結局、何が言いたかったの?」と言われてしまうという経験をお持ちの方や話すことに苦手意識がある方から、具体的な課題認識はないもののコミュニケーションスキルを磨きたいといった方まで、幅広くオススメできる書籍です。
書籍②:会話を哲学する コミュニケーションとマニピュレーション
【概要】
人気のフィクション作品を題材に、コミュニケーションとマニピュレーションの二つの観点から、会話という行為の魅力とその中身を解き明かす書籍。
【オススメポイント】
✅実際の会話では無意識に行われていることが言語化・分析されており、今までにはない視点で「会話」という行為を考えさせられます。タイトルから「哲学って難しそう…」と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、決して難解な内容ではなく、楽しく読み進められる一冊です。
✅本書にある“マニピュレーションの責任を問う場合は、自分の言ったことを言ったと認めるというレベルではなく、それによってどのような結果がもたらされるのか、そのような結果をもたらすということを予見して発言をしているのかを問うべきだ”という点に感銘を受けました。「マニピュレーション」とは、話し手が発言を通じて聞き手の心理や行動を操ろうとすることを指しますが、私はそこまでの意識をして発言できていなかったことを自省しました。
✅「自身の発言で起こった結果には常に責任を持て」と言われると、少し重く受け取られてしまうかもしれませんが、コンサルタントに限らずビジネスシーンにおいては、発言などの発信行為を活用して物事を前に進めていく必要があるため、このようなスタンスを持っていることは非常に重要であると考えます。
著者もおっしゃっておられますが、本書では27のフィクション作品を題材とするという性質上多くのネタバレを含んでいますので、題材を読んだことがない方はネタバレ覚悟で読んでみてください。
書籍③:【新版】日本語の作文技術
【概要】
「目的はただひとつ、読む側にとってわかりやすい文章をかくこと、これだけである」。
修飾の順序、句読点のうちかた、助詞のつかい方など、ちゃんとした日本語を書くためには技術がいる。発売以来読み継がれていた文章術のロングセラー。
【オススメポイント】
✅メールや文書でのやり取りも重要なコミュニケーション方法の1つとして、本書をコミュニケーション編のおすすめ書籍として選出しました。正しい句読点の用い方や正しい語順といったものが論理的に説明されており、相手に伝わる文章を書くための術を学ぶことができます。
✅筆者は、分かりにくい文章の特徴を“修飾されている言葉が離れていることにより、そのつながりが明白でない場合”と述べておられます。多くの方にとって正しい修飾の順序を習う・指摘される機会は少ないのではないかと思います。ですが本書を読むことで、修飾の順序で重要なことは何か・何を優先するべきかという知見を得ることができます。
✅また著者は、「句読点は字と同じか、それ以上に重要」と述べられており、私はこれまで句読点の位置まで意識して文章を作成することがあまりなかったため、分かりやすい文章を書こうという意識が希薄であったことを痛感しました。
(本書をおすすめ書籍として選出するからにはそれなりに分かりやすい文章を書きたいと思っていたのですが、いきなりそんな文章が書けるはずもなく、まだまだ勉強不足だと思い知らされています。)
✅やや難しい内容であるかと思いますが、具体例を示しながらの解説であるため、具体的なシチュエーションをイメージしながら学んでいくことができるかと思います。
書籍④:伝わる・揺さぶる!文章を書く
【概要】
「意見」「望む結果」「論点」「読み手」「自分の立場」「論拠」「根本思想」の七つの視点から、よい文章を書くための戦略をアドバイス。
単なる文章のテクニックをこえ、自分の頭で考え他者と関わることの痛みと歓びを問いかける、コミュニケーションの本質に迫る一冊。
【オススメポイント】
✅小論文指導のプロによって、“書くための要件を自分の頭で考えるための現実的でちょっとした方法”がまとめられており、弊社内でもおすすめ書籍としてあげるメンバーが多い一冊です。
✅読みやすい文章を書くための考え方にフォーカスされた一冊であり、読みやすい文章を書くためのテクニックよりも、論点・問いを明確にすることの重要性が語られています。
✅また著者は、論理だけではなく感情や想いを込めた文章を書くことの大切さも述べられています。目的や論点の重要性を認識されている方は多いかと思いますが、文章を書く場面で自身の感情や想いを込めることを意識されている方は少ないのではないでしょうか。自身の感情や想いを文章にすることで、相手を動かすこともあり得るだろうと考えます。
✅上述の通り「読みやすい文章を書くためのテクニックよりも、論点・問いを〜」といった書籍ではありますが、論拠の配列順序や議事録を書くときのポイントなど、すぐに活用できる方法も数多く掲載されています。文章の書き方に悩む方、文章を書くための思考の整理の仕方に悩む方は、本書の方法を実践してみるのもいいかもしれません。
さいごに
以上、現役コンサルタントおすすめ書籍 第2弾 「コミュニケーション編」でした。
第3弾以降は不定期更新になる予定ですが、またぜひご参考にいただけると幸いです!
会社概要
・企業名:株式会社キューブアンドカンパニー
・本社所在地:東京都中央区東日本橋2-7-1 FRONTIER東日本橋 7F
・代表者:代表取締役 荒内慎孝斗
・事業内容:戦略コンサルティング/ITコンサルティング/業務コンサルティング/パブリック・アフェアーズ支援/人材教育サービス/通信サービス/WEBサイト運営 等
・ホームページ: https://cube-company.com/company/