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デザインのはなし〜母校でWSをやったの巻〜 後編

こんにちは!
\クリエイティブ すごいらしい!!/
CSのたなべです。
クリエイティブすごいらしいAdvent Calender2022も7日目です!

今日は昨日の続き「デザインのはなし〜母校でWSをやったの巻〜」の後編をお届けします!

★問題山積みのなかプレ終了

  • 中学生が絵を描ききる時間が案外ない

  • 参加者MAX10人の場合イラスト加工時間がバイト人数だけでは足りない

  • ポスターに加工するための時間(プリント/カット)が全然足りない

上記のような問題点があらわに…!
これはやばい、課題が山積みすぎるまま唯一のプレが終わってしまった…
そんな絶望感のままとりあえず帰宅。

本番いきなりで気合いでどうにかなるわけがない!とこれまでの経験則と本能が警告していたため、対応策を考えました。
なかでも一番やばいのがイラストが描き上がらない可能性問題
これをメインに対応策を考えました。

★対応策① 決められたイラストを描いてもらう

一番問題だったのが「絵を描ききる時間がない」でした。
実際は1時間取ってあったのですが、いきなり中学生がスラスラ描き始めるなんてなかなかできないのでは?ということを想像し、1時間半せめて取れるようにしなければならなくなりました。
30分もどうやって捻出すれば…!!!

描けない原因は何か?を考えてみると、緊張して描けない、いつもと違う画材だから描けない、人前で描くのが恥ずかしい…などなど、挙げれば挙げるほど出てくる原因。
なんとしてでも時間内に描いてもらいたいので、ハードルをできるだけ下げることに注力しなければならなくなりました。

そういえば、WSを考えていたときにおぐろから言われた言葉。
「絵を描くのに指定のラフか何かがあったほうがいいよ!」
それを聞いた当時の私は、ラフがあると余計にしばりが出て描けないだろうから、本当は自由に描いてもらったほうが楽しいのでは?とちょっと思っていました。

だがしかし、実際デザイナーとイラストレーターが組んでデザインする場合にはこの3つを基本的に考えます。

  • どんなキャラクターが?

  • どんなポーズで?

  • ロゴ配置との兼ね合い

今回のWSでは、参加者である中学生たちに楽しくイラストを描いてもらうのがメインではあるのですが、デザインとはどういうものなのかを身近に感じてもらうために今回のプログラムにした経緯があります。

となると、デザイナーの私とイラストレーターの参加者さんたちはお互いに協力しあいながら作らねばならない…デザイナーの私だけが最後に苦労して完成させるのは間違っている!

というわけで、今回は試作品をもとにこんなラフをきってみました。

試作品をもとに生み出されたラフ

まさかあの社内の試作品がこんなふうに役に立つなんてな…!

あの社内の試作品

この試作品ではキャラクターの関係性まではわからないですが、実際にラフに関係性(性格)やざっくりした立ち位置やポーズを指定して描くことにより「そのキャラを担当した人はその指定のもと描く!」というしばりをつけてみました。

これにより格段にどんなものを描けばいいかわかるようになったうえに、悩んで描けないという時間を限りなくなくすことに成功しました。
圧倒的に時間がないなか、これは名案!!
(というかデザインの基本)

最初からおぐろの言うこと聞いて作っておけばよかったな!!!!

★対応策② キャラの割り当てをくじ引き制にした

実はこれもおぐろから言われていたアイデア。
どのキャラを描くか決まらないおそれがあるので、それなら最初からくじ引きにすることによって平等に決められるのではと。

これは正直、当日までに準備できなかったら自主性に任せて決めてもらおう!とちょっと舐めた考えをしていたのですが、参加者の中学生どうしが別の学校から来ているそれぞれ他人ということをプレの日に知り「絶対話し合ってキャラが決められるわけがない〜〜!!」と確信。
くじ引き導入を決意しました。

これにより、他人と話すのが恥ずかしくてキャラが決められないという無駄な時間をカット!!!
どんどん時間捻出ができてきた!!

★対応策③ イラスト制作のルールを作った

前編で語っていた通り、キャラクター集合デザインではある程度全身を描いてもらいたいという希望があります。

前に語った、こういうのは痛恨だというイラスト条件

そんなわけでデザインのことを学んでもらうためにも「デザイナーからの指定」という名目でルールを決めました。

これさえ守れば大丈夫!デザイナーからの指示

太ももまで描く! 線をくっきりと描く! 
白黒で作成する! 時間を守る!

これを守ってくれるだけでデザイン制作時間は格段に短縮できる!
アシスタントデザイナーのバイト学生さんたちも、この指定が守ってあるイラストなら格段に加工しやすく、時間短縮になるとわかりました。

いい素材があればいいデザインができる!!!!!!

おかげであらゆる時間問題がモリモリと解決していきました!
いける!いけるぞ本番!

★そしてイベント当日

なんと申込人数が10人MAXかと思いきや定員オーバーの11人になるという「聞いてないよ〜〜!!」といううれしい悲鳴のなかWSが開幕しました。

スライドでの説明はスピーディーに終わらせた
当日のようす

アシスタントの学生バイトさんたちが3人だったため、参加者を3グループに分けてくじ引きを行いました。

くじ引きなのですが、学生さんたちのアドバイスで「学生が1グループ全員分のくじをまとめて引き、どのキャラをやるかは自己紹介がてら中学生たちが自分たちで決める」という話に。
やってみた結果、ワイワイ盛り上がりながら各グループすんなり配役が決まっていたのでとてもよかったです!

くじ引き+学生バイトさんたちのおかげ!
みんなありがとう…!!

実際、絵を描くのがやっぱり遅くなってしまう子もいたのですが、他にできたイラストから加工→デザインを行うことにより、それまでの余剰時間で無事にみんなイラストを描き上げられていました。
よかった…本当によかった…!!!

肝心の私もあれこれ悩みながらもちゃんとデザインを完成させることができました。

完成品がこちら!!!

す、すごい〜〜〜!!ちゃんとポスターになった〜〜〜!!!!

なんならポスターにするカット作業も中学生にやってもらった

それもこれも、担当さん、社内のみんな、学生バイトさんたち、参加者のみんなが計画・協力したからこそ。
無計画なままでは絶対終わらなかった…!!!

私の知り合いの方のお子さんもちらほら参加されていたらしく「WSすごく楽しかった!」「デザインに興味もった!」「すごく集中して絵が描けた!」と言っていたと感想もらえたりしました。
なんて嬉しいお言葉…!ありがとうございました!

想定外のこともややありましたが、臨機応変でみんなで協力しつつWSを終えられたので本当によかったです。

★まとめ

イベントは準備が8割!!!!!!

おぐろから何度も聞いた言葉なんですが、これ何かしらのイベントのたびに実感するのでほんとその通りでした。
イベントだけじゃなく社内の計画や案件などもその心を忘れずにやっていきたいと思いました!!!!

以上、母校でWSをやった話でした。
次は何かたろうか楽しみになってきた!

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