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今年はどうなる?9月-10月株価暴落のアノマリー

夏枯れの8月も過ぎ、9月に入っています。9月相場は世界的に株価が下落する月と言われています。市況関連の記事もこわごわな内容が多い。確かにイメージとして9月は株価が落ちるイメージがあります。理由は諸説ありますが、そういう雰囲気があるのは事実で、落ちる前に持ち高を減らしておこうかと思ってしまう心理が働くのは事実かも知れません。
そんな影響もあり、下がりやすいのが9月から10月の頭にかけてです。当然のことながら私個人も身構えています。9月に上昇するという予想を書いている報道はあまり見当たらない。

市場の環境は?

市場環境的には上がる要素もあれば下がる要素もあるどっちつかずの状況に見えます。
アメリカの景気は急速な利上げにもかかわらず、今のところそれほど後退していないようです。この先も高い金利が続くと思われますが、FRBとしてもまだインフレを警戒しており、景気についてもそれほど悪くならないと考えているようです。
中国についてはかなり悲観的な見方が多い様です。確かに不動産の状況は良くない。状況としては逆回転のように見えます。たくさん投資したが売れない、負債が増えてゆく、という状況です。読みづらいのが中国という国の性質です。共産党一党支配のため、強制的な事がやりやすい。もちろんあまり無茶をすると反動が出るので副作用を抑えることは考えなくてはいけませんが、民主主義国家よりも強制力が使えそうです。
外側から見ているだけですが、不動産に限らず、中国はかつての勢いを失っているように見えます。電気自動車だけは好調だという記事を見ますが、それ以外の半導体やスマホ、IT系のサービスなどは停滞しているように見えます。また、海外からの投資も減っているようです。若者の失業率も高そうです。これを浮上させるのはなかなか難しい。特に、海外からの投資を抑制するような不安定要素を乱発しているように見えるので、これを払拭しないとなかなか再浮上するのは難しい様に見えます。
欧州についてはアメリカよりインフレが激しく、中国の不信の影響も受けやすい感じがするので、横ばいな感じがします。やはりドイツの経済力が大きく、ドイツの経済が上向かないとなかなか厳しそうではあります。
これから成長が期待されている国としてはインドがありますが、インドが世界経済に影響を及ぼし始めるにはもう少し時間がかかりそうです。

さて、日本はどうなのでしょう。目先はあまり悪くなさそうです。投資意欲も一頃より増している感じがしますし、人口減少などのマイナス要素はあるものの企業の業績は回復傾向にあります。中国の問題はありますがインバウンドの回復もあり、国内での消費活動もコロナ禍をすぎ回復基調といって良さそうです。

では相場は?

アノマリーでは9月から10月の中盤にかけて例年、相場の成績は良くないので、下がるという予想がほぼされていると言って良いでしょう。じゃあ下がるのか?と言われるとそうとも言い切れません。下がる下がると言われると、もちろん売る人もいますが、底値を拾おうとする人も出てくるわけです。その均衡が結果として相場になるので、思ったほど下がらない可能性も否定できません。
いつものことですが予想は予想なので占いと同じです。当たるときもあれば当たらないときもある。今はどっちに転んでも精神的ダメージを受けないように身構えるくらいしかなさそうです。もちろん勇気ある方は上がるか下がるかどちらかに賭けるのもありですが、精神力が必要そうです。

こんなことを書いているのは年初の為替予想の報道が今のところ全く外れているからです。年初は23年は円高とほぼすべての識者が予想しておりましたが、いやいや、9月になっても円安は続いています。私も円高になるかもと身構えておりましたが、いまだ円高はやってこず。さて、ドルを円に替えるのはいつ?と悩み続けております。

結果は10月後半まで分かりませんのであと1ヶ月半、じっと見守っていきたいと思います。

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