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ビットコインの価値は株式とは異なる視点で考えるべき?

ビットコインの時価総額がどのくらいかと言う話が出ていたので、それについて少し考えてみたいと思います。

この比較を行うことの意味は、おそらく2つあります。まずは、ビットコインに変換されたお金の量の規模感が分かることです。もう一つは、他の資産と比較して、ビットコインにどれだけ投資されているかを比較できることです。ただし、単純に比較して、同じ種類のものとして認識することは危険です。ゴールドと比較することはある程度意味があるかもしれませんが。

この記事によると、ビットコインの市場価値はテスラやバークシャーと同じくらいの大きさになっています。ただし、株式とは異なり、ビットコインは分散システムのネットワーク価値であるため、企業の価値総額とは異なります。
規模感を把握するには良い指標ですが、将来の展望を考える際には株式と同じように考えることは難しいでしょう。株式の場合、企業の提供する価値や売り上げ予測などが分かりやすい情報として存在します。しかし、ビットコインの場合はネットワークの価値が主な話題であり、運営主体が存在せず、単純にネットワークの価値のみに注目する必要があります。もちろん、多くの人々がネットワークの価値向上のために取り組んでいるので、将来的にはより価値が上がると思われます。ただし、それについてまとまった情報やプレスリリースが存在しないため、何が起こっているのかを知るためには自分で調査する必要があります。オープンソースであり、みんなで寄ってたかって価値を高めようとしており、方向性についても誰かが決めているわけではなく議論した上で進むという形になっています。それは一企業とは少し種類の違うものと思って良いのではないでしょうか。

規模感はわかったものの、株式ではないので、この先どのくらいの価値が妥当であるのかというのは適切な参考指標があまりありません。今の時価総額が多いのか少ないのか判断するのが難しいところです。ゴールドの時価総額は参考になるかもしれませんが、ゴールドに比べると移動させるのがはるかに簡単なので、その分の価値をどう見るか、逆に、目に見えない物なので価値があるのかどうか実感として湧きづらいという欠点もあります。そのため、みんなで言いたい放題言っているのが実情です。ピンキリですね。ゼロからxxx兆ドルまで。結局、指標として参考にしている資産がまちまちであり、比べる対象が合ってるのかどうかも怪しいので、自分で考えるしかなさそうです。

今後、ビットコイン現物ETFが承認された場合、ビットコインは異なる資産として認識される可能性が高いです。これにより、債権や株式、不動産などの他の種類の資産と同じくらい重要な資産として扱われるでしょう。この時、法定通貨からビットコインにどれくらいの額が変換されるかが重要です。現在の変換額は、株式市場に上場している1社と同じくらいの規模しかありません。しかし、今後このネットワークがますます普及すると、この規模では収まらなくなる可能性があります。個人的にインターネットの価値と比べたらどうなのかと思い、インターネットの時価総額はどれくらいなのか、chatGPTに尋ねても答えられませんでした。個人的には、そのくらいの規模になるのではないかと思っていましたが、はっきりしません。では、ビットコインの時価総額はどこまで上がるのでしょうか。それは人々の認識度合いによりそうです。インターネット並みに価値のあるネットワークに成長するか、使われなくなって終わるか、どちらに転ぶか楽しみに待ちましょう。

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