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差羽ナガレ
2019年3月31日 01:44
朱色に染められた命を還す時が来たならば静かに眠りたいけれど其れは叶わないだろう法を守らない者達は掟にのみ従い生きるその手は何時も見えなくて気付く事すら間に合わず永遠の死に抱かれてしまった
2019年3月30日 01:22
エメラルドに似た瞳から涙が滲んだのなら開演の赤い幕が開くのさ鳴り止まない歓声に包まれたなら始めよう僅かな嘘はポケットに折り畳みそっと隠して
2019年3月29日 02:14
蜘蛛の糸を手繰り寄せた先に幸せが待って居るなら少しだけさよならをしよう何も出来ないと気付き絶望して膝を抱えた夜や愛しき人がそっと掌からすり抜けて行った朝を抱えて
2019年3月28日 00:39
次の季節を見れないと知りT500に跨るパンクス契れないチャンバーが奏でる割れそうな音を奏でる為に特攻ブーツで踏み下ろすペダル何もかもが色褪せて自分を忘れる日が来ても借り物の命は揺れて安い躯に真っ赤な夕日が流れた
2019年3月27日 13:16
薔薇と毒薬に溺れた親愛なる姉美しい時は過ぎて唯取り残される時を神は選ばずに私は孤独を彷徨う他人の幸せを願いはしない人は皆独りなのだから
2019年3月27日 01:44
コインの裏表で決まる生と死其処に理由はない全てが定め彼はコイントスをして占う確率で揺れ惑う命に何を思おうが答えを外せば唯死ぬだけだ彼もまたコインに魅せられた傀儡でしかないのだからその命が土に還る刹那まで危険な遊戯は終わらないのさ
2019年3月26日 02:40
簡単な道に迷わないでほら照らしてあげるから誰かの言葉に嘆かないでそう貴方は前を向けるわ眠れない辛さは誰とも分かち合えないけれど内気なハリネズミの心を如何か持ち続けて欲しい其れだけを願っているから
2019年3月25日 00:22
紫の煙をくゆらせてむせ返る夏の日の午後確かめた命の鼓動が止まるまで今は燃やそう揺れ惑う言葉より賭けぐるいたいのさ札束に何を込めようがそんな願いは叶わない残骸を引きずられるより一握の灰すら残らない程枯れてしまいたいんだ
2019年3月24日 00:38
煙草が小銭で買えた頃煙と共に吐き出した憂鬱上手く生きれない俺を受け入れてくれる枠はなく傷で埋め尽くされた手を隠す事すら叶わなかったはした金で跳ばした単車を買い戻す事さえ出来ずに火酒で紛らわした気持ちが淡々と夜を終わらせて見飽きた朝日に揺らされる
2019年3月23日 13:24
あの娘は星の無い夜に死んだダダリオの弦を胸に仕舞いあの娘は遺書を残さず死んだ月で作った服を着たままあの娘の名前を俺は知らない太陽に遮られたから今日も何処かで誰かが死んだ狂いそうな風に吹かれて
2019年3月23日 04:34
今日も同じ顔をして笑う其れが仕事さ当たり前だろ御機嫌を取り続ければ飽きられるのが遅くなる明日も同じ顔をして笑う和やかに穏やかに彼女は冷たいアイドル捨てられる日に怯え明後日も同じ顔をして笑う腰掛ける椅子がある限り
2019年3月22日 00:49
突っ掛けの儘で歩く街は何時もと変わらぬ喧騒に塗れ擦れ違い際に因縁を付けて来た半端者を地面に蹴り倒し転がす不器用な奴は何処へもいけない俺達は何かに負けたのかな竜二お前もただ気に入らない事を飲み込めないだけだった筈だろ燦々と揺れ惑う命の鬼火がお前をまたヤクザ者に戻したもう後が無いと知りながら
2019年3月21日 01:35
狭い箱の中に抱かれたニートは外から目を伏せるいなたい夜を繰り返し行き場も逃げ場も探せずに削られる命がやがて完全に擦り切れるまで見えない明日に怯えても最後は骨すら残らない
2019年3月20日 15:58
優しい言葉ばかりを口から零す貴方のその手をそして躯を求めずにいられない卑しい人だと私をどうか軽蔑して欲しい確かな許しと溢れそうな欲望を離れ逝くのが定めなら如何か美しい刹那に