第十四話 逆境にくじけるなと今自分に言い聞かせて 「死闘」
先週木曜（3/12〜）からの授業が全てキャンセルになり、今月末に予定されていたグラスゴー、アムステルダムでのセルティック、レンジャーズ、アヤックス訪問もなくなりました。ことが落ち着けばキャンセル分の振替もあるようですが、どうなることやら。バルセロナでは医療機関・スーパー以外のほぼ全ての店が閉まり、外出も禁止、企業は在宅ワーク。スペイン語レッスン、BBQ、フットサル、EURO2020プレーオフ観戦、全ての予定がおじゃん…。せっかく現地で会う予定にしていた方もいるので残念で仕方ありません。今回はこのコロナパンデミックが自分の将来（残りの留学や就職）にどう影響を与えるか考え、最後に家からでれないこの時期にオススメ映画を紹介します。
職探し
＜イベント＞
2月に日本からバルセロナに帰国して以来、就職・インターン先探しに力を入れていました。今年はEURO2020があるためそれを１つの目標として留学した訳ですが、延期濃厚です。欧州のフットボールも全て休止中。そんな中、ことがうまく収まればiWorkinSportというイベントに参加する予定でいます。
5月8日にスイスはローザンヌで開かれるこの一大スポーツ就職イベントにうちの大学は無料（最初に登録した40人）or 半額で参加できます。自分は無料での参加の予定です。さらに、スイスで学ばれているAISTSの高野さんやFIFAマスターの大三さんとお会いする予定です。今の所開催中止は発表されておらず、このイベントで仕事を見つけた方もいるため自分たち学生にとっては大きなチャンス。FIFAやユーベなどのフェデレーションにクラブ、アディダスなどが参加予定です。ちなみに上記お二人もnoteで記事を書かれています、面白いので是非一読ください！
＜Onlineサービス＞
LinkedInやGlobal Sportsというサービスを通し、ぼちぼち応募してました。また大学のキャリアサービスで仕事の斡旋もあります。プレミアクラブのCSR部門やユーロ2020、またはカタールW杯のイベントなどの募集もチェック。アメリカのMLS（メジャーリーグサッカー）も見ています。しかし、自分はフットボール産業での経験もなく、また職としての枠が少ない教育やCSR部門に興味があるため、中々応募資格のあるものが見つかりません。
「日本に帰国してしまえば海外で働くチャンスが無くなる」と焦る気持ちもあります。今は状況が状況なので、自分の中で「やりたいこと」「お金とビザ（サラリー＆現在の貯金）」「ボールを蹴れる環境」この３つのバランスを考えるべきだなと。もちろん最優先は欧州のクラブやフェデレーションで働くこと。ただ募集要項を見る限り、一見遠回りですが、日本で経験を積むことで海外に行くチャンスを増やすという見方もできるなとも考え始めました。
＜バルサへの就職＞
これはバルセロナでの恩人がアドバイスしてくれた、完全ウルトラC級、当たる可能性も未知数の超必殺技ですが、１つ案があります。大学を通じ、色々な課題やプロジェクトに携わり、バルサ関係者とも面識ができました。この授業のない期間を利用し、バルサのそういった人たちに一大プロジェクト提案してやろうと思っています。半分趣味みたいなもんですが、せっかくなのでやれることはやろうかと。個人的にはクラブでの仕事も興味ありますが、Barca FoundationやBarca Innobvation Hub、またJohan Cruyff Foundation といった機関で、フットボール以外の部分でクラブの付加価値を生み出し、ファンや街との関わりを創り出す仕事に携われたら最高です。
オススメの映画・ドラマ
最後に、家から出れずボールも蹴れず悶々としている自分が時を忘れてはまった作品を紹介。
① キングダム (Netflix)
李氏朝鮮を舞台とした韓国の「ゾンビ+覇権争い」ドラマ。シーズン2が最近解禁になったみたい。昨日1日で全話観ました笑。歴史物・時代劇が好きな自分は今までそこにゾンビやファンタジー要素入ったものを避けて来ました。しかし「Game of Thrones」にはまって以来、有りだなって。ゾンビ＝疫病と捉え、その広まりに国民がパニックになる様はこのコロナショックのタイミングにはピッタリだと思います。
② Brooklyn Nine-Nine (Netflix)
アメリカンポリスものコメディドラマ。沈んだ雰囲気をリフレッシュするのにオススメです。英語での会話の流れ、表現、ユーモアの勉強にもなります。1話25分ほどの1話完結。NY行きたい熱が高まっている自分にはもってこいでした。
※「Learning Language with Netflix」※
Google Chromeの拡張機能の１つで、字幕の下に同時通訳で好きな言葉をチョイスでき、気になる語があればすぐにクリックして調べることができます。例えば自分はキングダムを音声「スペイン語 or 英語」、字幕「英語 or スペイン語」、翻訳「日本語」のようにして観ていました。
楽しみながら勉強したい方にオススメの機能です。翻訳言語のバリエーションも54種とかなり豊富。カタランもあります！
③ ジャッジアイズ：死神の遺言（キムタクが如く）
B'zの稲葉さんが「龍が如く極み」の主題歌を歌って以降、龍が如くシリーズのファンで、全作ストーリームービーはチェック済み。プレイはしないのですが、そのストーリームービーは大作映画やドラマを超える力作です。そのスピンオフみたいなもので、主人公はあのキムタク。ピエ○ル瀧も出演しており、現在は顔が修正されている模様笑。一押し登場キャラは源田法律事務所の弁護士、さおりさん。毎作、著名な俳優さんが登場するのも面白い。
これはチャンスかピンチか？
自分が楽しみにしていたラ・マシアや練習施設見学、Barca Foundationの授業もなくなりました。その他今下されている様々な決定事項に納得いかず、正直凹みました。一方で、自分は2ヶ月前に日本で事態を経験していること、また自分でコロナに関する情報を日頃から見ていることでこの問題に関しては落ち着いて受け止められています。
普段は冷静で理性的なクラスメイトの中にはパニック気味で急遽自国に帰った人たちが何人もいます。極東で事態が起こっている時に、大したことと考えずにいたツケでしょう。まさに死闘です。よくも悪くもすぐに行動を起こせることには感心しましたが…。未知のウィルスであり、感染者が増えているとはいえ、若者で健康体の自分たちは焦る必要はないと考えています。もちろんどこの国にもどうしようもない人はいますが、日本人はこういう時に比較的落ち着いて行動できるのではないかと改めて感じました。
昔の自分ならこの状況に対する怒りや憂いでもう少し感情的になっていたでしょう。ただこの留学に向けて様々なことが起こりました。人生、自分の努力だけではどうしようもないことが起こります。Life is hard、ケセラセラ、自分の座右の銘です。流れに身をまかせることも大事なんだと。この状況をプラスにできるよう、ぼちぼち立ち直ろうかと思います。みなさんも油断せず、くれぐれも気をつけてこの苦境を乗り越えましょう、ではAdéu！
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