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”笑われキャラ”に人権を。〜ガチ病みの高校時代〜

皆さんの周りにいわゆる”笑われキャラ”はいますか?いつも変なことをして皆を笑わせている或いは笑われている、または”いじられキャラ”というのもそれに近いものがあるかもしれませんね。

そんな人に対し、知らず知らずのうちに心ない言葉をあびせてしまうことはありませんか?いじられキャラだからといって 度を越したいじりをしてしまったことは無いでしょうか?

いつも明るくいつも馬鹿をやっている、そんな人って見る側からすると一見何も考えず明るく生きているように見えるかもしれません。しかし本当にそうでしょうか。

私としては、人にもよりますがそういう”笑われキャラ”こそむしろ生きづらさを感じていることが多いのではないかと思っています。現に高校時代の私はそうでした。

今回はそういった愚痴のようなことも含めて皆さんにお伝えしたいことを書いていこうと思います。

1 笑われるのと嗤われるのとでは大違い

そういった笑われキャラの人達は、自分が馬鹿をやったりすることで周りが笑うこと、つまり”ウケる”ことに対して快感を覚えていることは確かだと思います。

しかしそうやって”笑われる”ことが日常化することにより、何らウケを狙っている訳でもなく寧ろ本人は真面目にやっているつもりの言動、或いは容姿やコンプレックス”嗤われる”ようになってしまうというのはよくあるケースです。

例えば私の場合 自分は必死にやっているつもりのダンスやスポーツに対して嗤われることがあったり、それと私は『プリキュア』等のアニメが大好きなのですがそういった趣味を語っている時にいわゆる”ネタ”扱いされて半ば馬鹿にされるのはすごく嫌でしたね。あと一部の男子には容姿や言動を「きもい」などと言われることもざらにあったりしました。


さらに笑われることの日常化は、「この人は笑ってもいいキャラだから多少行き過ぎたいじりをしても笑って済ませてくれる」という暗黙の了解を招きがちです。所謂いじられキャラに対する”いじり”が”いじめ”に発展してしまうのと同じ構造ですね。

2 笑われキャラの抱えがちな悩み

「そもそもどうして私はこんなキャラになってしまったのだろう」と、ふと考えたことがありました。

恐らく、小学校中学校と友達が少なかった私は自分の内面に自信がなく、 笑いを取ることで周囲の人に注目してもらおう、寄ってきてもらおうという安直な考えを心のどこかに持っていたのだと思います。

しかし多くの人が私を知ってはいてもあくまでその人達が見ているのは表面的な”ネタキャラ”としての私でしかなく、素を見せたり悩みを打ち明けたりできる友達はほとんどいなかったんですね。

このようなことから、すべての人がそうとは限りませんが 笑われキャラは先程述べたような周囲からの”嗤い”に苦しむだけでなく、「本当の自分を見てくれる人がいない」「素の自分に自信がないから常にキャラを作っていないといけない」といった悩みを抱えがちなのではないかと私は思っています。

最初に述べた「笑われキャラはかえって生きづらさを感じている」というのはこういうことです。

3 笑われキャラに伝えたいこと

もしこの記事を読んでくださっている方の中に私と同じようなことで悩んでいた或いは悩んでいる人がいたらお伝えしたいのですが、
キャラを作り続けて周囲の嗤いに耐え続けるのはとても辛いことだと思います。かといって1度定着させてしまったキャラを修正するのはかなり難しいことです。そこで、私から 生きづらさを少しでも軽減するための提案をひとつ。

それは、自分が自然体でいられる人あるいは場所を見つけることです。そんなに簡単なことではないかもしれません。しかし例えば信頼できる友人にだけ少しずつ素を見せるようにするとか、新しいアルバイト等自分を全く知らない人の集団に入ってそこでは自然体でいるようにするとか、そういった”居場所”に救われることは少なからずあると思います。

現に私が高校時代何とか不登校等にならず通い続けられたのは、信頼でき悩みを打ち明けられる友人、それから部活という 素とは言わずとも比較的自然体でいられる場所があってこそでした。

4 皆さんに伝えたいこと

途中愚痴のようになってしまいましたが、”笑われキャラ”の抱える悩みや生きづらさを少し分かっていただけたかと思います。

そこで そういった笑われキャラやいじられキャラに対し 過度ないじりや嗤いを向けないよう心の片隅に置いて接して欲しいということ、それともしそういったことで傷ついているのではないかと思う人がいれば「無理してない?」等と声を掛けて欲しいということ、元笑われキャラの私が皆さんにお願いしたいことは以上です。

私のような影響力のない人間がこの場で何を言ったところで、世の笑われキャラの人達が救われることは無いかもしれません。

しかし読んでくださった皆さんにだけは知っておいて頂きたいと、少なくとも皆さんの周りにいる笑われキャラだけは救われて欲しいと、切に願っています。

それでは今回はこのへんで。

長々とお付き合い頂きありがとうございました。

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