クラフトビール日記:808 Brewery 漆黒
2024年のゴールデンウィークの締めくくりに、秘蔵のインペリアルスタウトを。
井上尚弥の試合を見ながら飲むスタウトが美味くないわけがなかろう。
今回飲むのは808 Breweryの度数13%な重量級インペリアルスタウト。
レギュラーラインナップにはオーセンティックなビールを揃えながら、スポット的に尖ったビールを作ってくる。
そんな808 Breweryが作ったインペリアルスタウトがすごく好評だというので、在庫のある店を探して買ってきたもの。
既にAin't My B*/#?やComaでその実力を示してきた808 Breweryだったけど、ヘイジーだけでなくインペリアルスタウトでもハイクオリティなものを作ってくるのか。
感想
ペイストリー系とは聞いていたが、思いの他ビターな苦味が目立つ。
どっしりしたボディ感のある重厚なインペリアルスタウト。
フレーバーはベリーに始まり、ナッツの香ばしさやコク、バニラの甘みが続く。それらをコーヒー系のビターな苦味と微かな酸味が覆って、絶妙なバランスを組み立てている。
温度が上がっても苦味や酸味、コクのバランスは崩れず、それどころかよりフレーバーの複雑さが増していく。
この味のバランスだと、温度が上がると酸味が目立ってくるかと思っていたのだが、酸味に負けないくらい他のフレーバーが開いていくので嫌な感じがまったくない。
粘度も高めで、甘みのあるスタウトではあるが、甘ったるさはなくしっかりとロースト感を味わえる。
酸味も伴うビターなスタウトではあるが、苦味や酸味に支配されずしっかりとフレーバーを印象付けてくる。
正直なところ、高い評判は耳にしていたものの、まさかここまでとは思わなかった。このインペリアルスタウトは、間違いなく国内トップクラスだ。