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母の話で涙する男・三山ひろし&白川裕二郎

これまで色んな番組で色んな種類の涙を見せてきたこの2人だが(白川に関しては悔し涙や悲しい涙もあったけど)主にお母さんにまつわる話が多い。
打ち合わせの段階でお母さんの話をしてるときに、すでに泣いていたのは、この2人しか見たことないかも

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三山とは、デビュー2年目かなぁ、色んな事情が重なって、マネージャーなしで私と2人で名古屋に公開収録に行く機会があってさ。夜は2人でカウンターに並んで飯を食ったの。覚えてるかなぁ…。その時にね、故郷とか生い立ちとかの話からお母さんの話になって、女手一つで子供たち2人を辛い思いさせないように育ててくれた、とか、泣き言1つ言わずに朝早くから夜遅くまで働くお母さんの話とか、色んな話をしているうちに、横見たら涙流してるの

でもね、東京に来るまで涙を人に見せるなんてことはなかったんだって。男たる者、人前で泣くなんて!って想いで。そんな男が、何の身よりもなく高速バスの片道切符を握りしめて上京するとき、都会は周りは敵ばかりだ!と身構えて、何でも1人で成し遂げるんだ!って意気込んでいたものの、やっぱり1人では何もできなくて、東京に住む親戚でもない近所の人とか、知り合いとかに助けてもらっていたと。都会にもいい人はたくさんいる、悪い人ばかりじゃない、そしてなにより、人は独りでは生きていけないってことを身に染みて感じたことで、涙脆くなったって言ってた。感性が豊かで、有り難いという感情を揺さぶられるとすぐに泣いちゃうってイメージだけど、もちろん、泣こうとして泣いてないの。逆に、泣くまいとして我慢するけど溢れ出てしまう涙だから、美しく見えるのかもね。人に歴史ありですねぇ。

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白川裕二郎も、そう。高齢出産で産まれたこともあり、今や介護が必要な状態。実家に帰ると、一緒にお風呂入って身体を洗ってあげるんだって。純烈として活動する決意をしたのも、リーダーの誘い文句「ムード歌謡を一緒にやって紅白に出て、親孝行しよう」という言葉だったから乗ったわけで。紅白出ることをお母ちゃんが喜んでくれたことが嬉しいって話す白川さんは、すこし照れもあるのかもしれないけど、好きな横顔の1つ。私が、純烈のNHK紅白歌合戦への初出場が決まったことを告げた時に泣きじゃくった顔とはまた違う、男・息子として母を想う気持ちからくる溢れる涙は、何とも言えない哀愁が漂っている気がする

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既に親を亡くした方に話を聞くと、元気なうちにもっと親孝行しておけばよかった、ということが多い。純烈のモットーは「夢は紅白!親孝行」3回目のNHK紅白歌合戦を目指す今年も変わらないスローガンです。それに便乗して照れ隠しがてら、何かしてみようかな…。


まぁ、それぞれ環境によっていろんな事情があり、思うようにいかないこともたくさんある。偉そうなことを言うつもりはないけども、人間だから、自分より親の方が先に逝くのが自然の摂理。望んでいないことだってたくさん起きる。息子としてできる親孝行は、お母さんにとっては短い時間かもしれないけど。寧ろ、具体的な親孝行と言えることを何もできなかったとしても、親より先に逝くことなく、子供の今後に不安を感じさせない環境で看取ってあげることが、とても大事な親孝行の仕方なのかなぁと思う。どんなに親孝行したとしても、看取った時にもきっと、もっとできたんじゃないかって想いを抱くことになると思うんだけど、親より先に逝かない、という最高の親孝行ができた、と思えますように。

そして自分自身も人の親でありながら、母の偉大さには到底敵わないことを日々痛感してますよ…。世界中のお母さんに尊敬の念を込めて