印象に残った試合　2010年都市対抗　王子対三菱重工横浜

2年連続第一代表で、ENEOSから大城・柳田・山岡も補強しているし、初戦で負けられないよねって感じでした。でも王子も強いですしねえ・・。

亀川投手先発、王子は西濃運輸の前田投手。両者好投ですが、王子がJR東海青山のホームランなどで2点を取ります。

その後前田投手は完璧な投球。こりゃダメだわ、負けだわって感じで。そして二番手はENEOSの大城投手。いきなり二段モーションを取られ、かなり動揺していた。後に二年連続橋戸賞を取りますが、当時はそんな投手には見えなかった。でも、球は良かったです。準決勝で負けたとき、補強選手ながら涙を流していた姿が、忘れられません。

8回2アウトから五十嵐選手が出て、渡部さんに打席が。これでホームラン打てなかったら、とりあえずバルコニー席に移動して帰ろうと思っていました。

渡部選手の打球はレフトへ。つい立ち上がってしまったが、「上がり過ぎかな？」とも思った。その打球はレフトスタンド上段に吸い込まれ、追いつきます。このホームランは、去年の江越選手のホームランと同じくらい嬉しかったですねえ。

しかしその後がまだもう緊張の連続で。瀧優介投手が出てきて、ピンチの連続。もうほんとに、疲れ果てた。

延長ではタイブレーク前の11回裏に満塁のチャンスがあったはずでしたが、点が取れず。まじかよ、ッテ感じで。12回は、奇跡のダブルプレー。こりゃいけるぞという雰囲気に。

ところが代打のENEOS山岡が凡退して、「もしかして…」と。続く坂上選手の当たりは、ショートへの深いゴロ。「内野安打だ！」と思った瞬間、ショートはサードに送球。うわ、アウトやと思った瞬間、、サードがボールをこぼし、サヨナラ勝ちでした。

このカメラワークを見てもわかるように、自分はサードに投げるとは思っていませんでした。恐らく王子の三塁手も同じ気持ちだったのかもしれません。一塁手がガッツポーズをしていますので、取ればアウトだったかもしれません。

試合が終わった後は、とにかく「良かった、負けなくて良かった」というのと、「疲れた」ということ。スーツで見ていたんですが、腰と背中が痛くなった記憶があります。

王子とはこのあとの日本選手権でも対戦。悪名高き「分離開催」ってやつで、岡崎で日本選手権1回戦でした。しかもアジア大会かなんかで、渡部選手を二回戦から取られた。

この試合も三菱横浜が勝利して、ちょっと申し訳ない気持ちもあった。ので、ティッシュ・トイレットペーパーはネピアを使うようにしています。

今思い出しても、あの試合は疲れました。まあ「らしい試合」ではあるのだけども。見た人なら、想いをわかってくれると思います。