Hiroyuki Kikawa

20年ほど福岡市でフリーの映像ディレクターをしていました。映画とマンガと不思議な話が好…

Hiroyuki Kikawa

20年ほど福岡市でフリーの映像ディレクターをしていました。映画とマンガと不思議な話が好きで、そういう趣味のあう友達が欲しいと思っています。2021年の初めまでは熊本市でお弁当の配達の仕事をしながら暮らしていましたが、現在は郵便物の回収の仕事をしています。

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    子供の頃の手塚治虫体験から始まり、50歳を過ぎた今でも、毎日のようにマンガを読んでいます。そのほんの一部を御紹介。

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記事一覧

追悼 マイケルジャクソン

私がレコードセールスで 過去の記録を全て破った次の瞬間から、 つまり、私がエルビスの記録を、 ビートルズの記録を破った瞬間から、 ギネスブックの歴史上、 史上最…

Hiroyuki  Kikawa
4時間前
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僕のマンガ道 第7回 最終回 1997年~2019年

1997年にねこぢるさんがお亡くなりになって、 心にポッカリ穴が空きガックリと力が抜けた。 しかしその後も少なくとも2019年までは 生きる運命にあった僕は、 日常のルー…

Hiroyuki  Kikawa
5時間前
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僕のマンガ道 第6回 山野一とねこぢる

僕が「ガロ」をリアルタイムで読み始めた頃、 毎月のように精力的に作品を発表していたのが 山野一さんだ。 そして1985年7月号から一年間、 「四丁目の夕日」が連載され、…

Hiroyuki  Kikawa
5時間前
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僕のマンガ道 第5回 杉浦日向子

「ガロ」にはガロ三人娘と呼ばれている作家たちがいた。 やまだ紫と杉浦日向子と近藤ようこの三人である。 僕はこの三人の中では杉浦日向子が一番好きだった。 杉浦日向子…

Hiroyuki  Kikawa
5時間前
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僕のマンガ道 第4回 つげ義春とつげ忠男

僕が18歳くらいの頃、 色々な趣味嗜好がこじれて、 結局好きなマンガ雑誌は「ガロ」、 というところに落ち着いた。 僕は1966年生まれなので、1984年頃のことである。 「…

Hiroyuki  Kikawa
5時間前
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僕のマンガ道 第3回 大島弓子

僕がマンガを読み始めた頃は昭和40年代の後半、 ちょうど貸本屋が衰退して、 閉店や廃業が相次いでいた頃の再末期だ。 その頃住んでいたのは島根県の松江市で、 まだ近所…

Hiroyuki  Kikawa
5時間前
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僕のマンガ道 第2回 白戸三平

手塚治虫の次に僕が夢中になったマンガ家は 白戸三平である。 マンガの単行本はもちろん、 マンガ雑誌も家では買って読むことができなかったので、 書店の棚で見つけた、…

Hiroyuki  Kikawa
5時間前
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僕のマンガ道 第1回 手塚治虫

僕は小さい頃、本を読むのが好きな子供だった。 読んでいた本は、年相応に、 「少年少女世界名作全集」のような小説類や、 新見南吉や千葉省三などの日本の児童文学だった…

Hiroyuki  Kikawa
5時間前
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熊本の方言は荒っぽいらしい

約8年前、熊本地震があった時、 テレビで毎日のように熊本の避難所から中継がやっていて、 そのなかのひとつの中継現場で、 避難所にいた熊本の人の発言が全国放送されて、…

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息子よ、お前にはまだ未来があるんだ

これは10年前、2013年に書いた文章です。 息子のハルも今は24歳です。 この母親は一昨年亡くなりました。 「息子よ、お前にはまだ未来があるんだ」 僕の母親がちょっとし…

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家族の絆とその分断について

これは2021年に書いた文章です。 僕の家族に関しては、 数年前に僕のひいおばあちゃんから、 僕のことをずっと見守っているよ、 というメッセージが来て、 僕は僕なりにそ…

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三毛別羆事件

1915年(大正4年)に北海道で 三毛別羆事件というのが起きていて、 開拓民が7名亡くなっている。 11月の初旬、村でヒグマが目撃されたが、 野生動物の襲来はそれほど珍しい…

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僕の先祖供養

これまで、僕のご先祖様、母方のご先祖になる越村家と、 その越村家に関連する山崎家について色々調べて、 自分なりの供養をしてきた。 その話の続きです。 「新たな因縁…

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過去のトラウマへのアプローチ

これは2年前(2022年)のこと、 僕はあるイベントに話し手として参加しました。 怪談を語るイベントです。その時の体験です。 昨日のイベントの開演前に、 ある方が訪ねて来…

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かつてFacebookに書いた記事

かつてFacebookにこのような記事を書いていた。 「物事にはそれなりの理由がある」 僕の知人の女性(A子さん)の、知人の女性(B子さん)の話。 なので僕はB子さんとは面識は…

Hiroyuki  Kikawa
10日前
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今になって、いや、今だからこそ小保方晴子さんについて考えてみた

かつて小保方さんの会見の映像を見ていて、 ふと思ったことがあり、うちの奥さんに聞いてみたことがある。 「小保方さんって、同性から嫌われるタイプじゃない?」 すると奥…

Hiroyuki  Kikawa
10日前
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追悼 マイケルジャクソン

追悼 マイケルジャクソン

私がレコードセールスで

過去の記録を全て破った次の瞬間から、

つまり、私がエルビスの記録を、

ビートルズの記録を破った瞬間から、

ギネスブックの歴史上、

史上最高に売れているアルバムとして認知された瞬間から、

一夜明けたら、彼等は私を変人、ホモセクシュアル、

児童虐待者と呼び始めたんだ。

私が自分の皮膚を漂白しようとしているとも言った。

彼等は世間の人が私に背を向けるようにする

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僕のマンガ道 第7回 最終回 1997年~2019年

僕のマンガ道 第7回 最終回 1997年~2019年

1997年にねこぢるさんがお亡くなりになって、
心にポッカリ穴が空きガックリと力が抜けた。

しかしその後も少なくとも2019年までは
生きる運命にあった僕は、
日常のルーティーンをこなしながら、
時々マンガを読んだりして生きて来た。

その前から、そしてその後にも、
僕の心を支えてくれていた作家は、例えば、
ちばてつや、本宮ひろ志、楳図かずお、
倉多江美、古川益三、蛭子能収、古屋兎丸、
諸星大二

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僕のマンガ道 第6回 山野一とねこぢる

僕のマンガ道 第6回 山野一とねこぢる

僕が「ガロ」をリアルタイムで読み始めた頃、
毎月のように精力的に作品を発表していたのが
山野一さんだ。

そして1985年7月号から一年間、
「四丁目の夕日」が連載され、
僕は毎日を次号が発売されるのを待って暮らし、
次の回を貪るようにして読んでいた。

後に山野さんは「鬼畜系漫画家」、
というジャンルに分類されているが、
そのマンガには高度な哲学が
メッセージとして隠されている。

その後山野さ

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僕のマンガ道 第5回 杉浦日向子

僕のマンガ道 第5回 杉浦日向子

「ガロ」にはガロ三人娘と呼ばれている作家たちがいた。
やまだ紫と杉浦日向子と近藤ようこの三人である。
僕はこの三人の中では杉浦日向子が一番好きだった。

杉浦日向子は1980年に「ガロ」でデビューして、
その後、マンガ家、エッセイスト、時代考証家として
大活躍したが、2005年に46歳でお亡くなりになった。

その間、希代の怪物、
荒俣宏と結婚していた時期もあった。

1993年には「百物語」の終

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僕のマンガ道 第4回 つげ義春とつげ忠男

僕のマンガ道 第4回 つげ義春とつげ忠男

僕が18歳くらいの頃、
色々な趣味嗜好がこじれて、
結局好きなマンガ雑誌は「ガロ」、
というところに落ち着いた。

僕は1966年生まれなので、1984年頃のことである。

「ガロ」は青林堂の長井勝一が、
白戸三平に「カムイ伝」を書かせるために
1964年に創刊した雑誌だが、
「カムイ伝」第一部は1971年に終了し、
その後は「ガロ」では再開していない。

「カムイ伝」終了後、
「ガロ」はマニアッ

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僕のマンガ道 第3回 大島弓子

僕のマンガ道 第3回 大島弓子

僕がマンガを読み始めた頃は昭和40年代の後半、
ちょうど貸本屋が衰退して、
閉店や廃業が相次いでいた頃の再末期だ。

その頃住んでいたのは島根県の松江市で、
まだ近所には貸本屋があった。
しかし僕は貸本屋に通ってマンガを借りた、
という記憶はない。

当時はまだマンガを置いている
図書館というのもほとんどなく、
〇〇という図書館にはマンガが置いてあるらしいぞ
と聞いて行ってみると「サザエさん」が

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僕のマンガ道 第2回 白戸三平

僕のマンガ道 第2回 白戸三平

手塚治虫の次に僕が夢中になったマンガ家は
白戸三平である。

マンガの単行本はもちろん、
マンガ雑誌も家では買って読むことができなかったので、
書店の棚で見つけた、白戸三平の「サスケ」を、
表紙の絵柄のみで選んで買ってこっそり読んだ。

それは主人公のサスケが、
僕と同じくらいの年齢の子供だったからである。

「サスケ」は複数の出版社から単行本が出ているのだが、
僕が買って持っていたのは、
講談社

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僕のマンガ道 第1回 手塚治虫

僕のマンガ道 第1回 手塚治虫

僕は小さい頃、本を読むのが好きな子供だった。
読んでいた本は、年相応に、
「少年少女世界名作全集」のような小説類や、
新見南吉や千葉省三などの日本の児童文学だった。

僕の父親も本を読むことは好きな人で、
自分の子供(僕)が本を読むことには反対ではなく、
むしろ奨励していた。それで僕は、
時々父と一緒に本屋に寄って、
興味を持った本はなんでも買ってもらえていたし、
僕も、世の中の本はなんでも読みた

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熊本の方言は荒っぽいらしい

熊本の方言は荒っぽいらしい

約8年前、熊本地震があった時、
テレビで毎日のように熊本の避難所から中継がやっていて、
そのなかのひとつの中継現場で、
避難所にいた熊本の人の発言が全国放送されて、
その話の内容の荒っぽさと言葉使いに
全国の人が驚いて「熊本ってどういう街なんだ」となったことがあった。
その時に投稿した文章

熊本の避難所の人の発言が、
テレビで生中継され、
ネット上で怖れられた件についての補足ですが、
僕が中学生

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息子よ、お前にはまだ未来があるんだ

息子よ、お前にはまだ未来があるんだ

これは10年前、2013年に書いた文章です。
息子のハルも今は24歳です。
この母親は一昨年亡くなりました。

「息子よ、お前にはまだ未来があるんだ」

僕の母親がちょっとした手術を受けることになり、
入院しているので、うちの奥さんが、
先週の日曜日にお見舞いに行こうと言った。

僕は、母親は自業自得だと思っているので、
病院で嫌味を言ってしまうかもしれないと思い、
あまり行きたくなかったのだが、

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家族の絆とその分断について

家族の絆とその分断について

これは2021年に書いた文章です。

僕の家族に関しては、
数年前に僕のひいおばあちゃんから、
僕のことをずっと見守っているよ、
というメッセージが来て、
僕は僕なりにそれに答え、
先日ついにそのひいおばあちゃんの、
墓参りをすることができたのですが、
なんでこんなに時間がかかったかというと、
僕の母がキリスト教徒だったことと、
無関係ではないというか、
大いに関係があると思っています。

母がキ

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三毛別羆事件

三毛別羆事件

1915年(大正4年)に北海道で
三毛別羆事件というのが起きていて、
開拓民が7名亡くなっている。

11月の初旬、村でヒグマが目撃されたが、
野生動物の襲来はそれほど珍しいことではなかった。
11月20日にふたたびヒグマが現れ、
村人はマタギ(狩人)を呼んで待ち伏せた。
11月30日、みたびヒグマが現れ
追跡したが仕留めるには至らなかった。

12月9日、村の太田家に寄宿していた、
林業を生業と

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僕の先祖供養

僕の先祖供養

これまで、僕のご先祖様、母方のご先祖になる越村家と、
その越村家に関連する山崎家について色々調べて、
自分なりの供養をしてきた。
その話の続きです。

「新たな因縁浮上」

ここ3年くらいかけて、
僕の母方の実家、金沢の越村家について、
お墓参りに行ったり、
地獄で迷っていたご先祖様を霊界に送ったりと、
色々やってきたのだが、
越村家は一段落したようで、
次に今の奥さんの実家、角園家について、

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過去のトラウマへのアプローチ

過去のトラウマへのアプローチ

これは2年前(2022年)のこと、
僕はあるイベントに話し手として参加しました。
怪談を語るイベントです。その時の体験です。

昨日のイベントの開演前に、
ある方が訪ねて来られました。
私は初対面でその方が誰だかは存知あげず、
その方はそこにいる何人かに
素早くヒーリングを施して、
すぐに職場に戻られました。
なんでも福岡市内で花屋さんをしている方ということでした。

イベント終了後、その方が相方

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かつてFacebookに書いた記事

かつてFacebookに書いた記事

かつてFacebookにこのような記事を書いていた。

「物事にはそれなりの理由がある」

僕の知人の女性(A子さん)の、知人の女性(B子さん)の話。
なので僕はB子さんとは面識はない。
この話はA子さんから聞いた話である。

B子さんは、女性の顔の造作の美醜について、
とても厳しい意見を持っている人なのだそうだ。

つまり、平たく言うと、
あの娘は美人だとか、ブスだとか、
そういうことを非常に重

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今になって、いや、今だからこそ小保方晴子さんについて考えてみた

今になって、いや、今だからこそ小保方晴子さんについて考えてみた

かつて小保方さんの会見の映像を見ていて、
ふと思ったことがあり、うちの奥さんに聞いてみたことがある。
「小保方さんって、同性から嫌われるタイプじゃない?」
すると奥さんが、「まさにその通りよ」と言った。

ああ、なるほど、小保方さんを巡る騒動の遠因のひとつは、
これかもしれないな、と思った。
なぜなら同性から嫌われるタイプの女性は、
結構異性から好かれたりすることが多いのである。

しかしこの騒動

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