夢と仕事、目的と手段#はたらくってなんだろう
「なりたい自分や生き方を形成するためのひとつの手段」
そう思っている。
私に商売の考え方を教えてくれた人は
「夢と仕事は、目的と手段であって、イコールではないんだよ」
とよく言っていた。
それまで、将来の夢は?と聞かれると、職業を答えるのが当たり前だと思っていた。
だから、大人になって働き始めたら、夢がないのが普通だと思っていた。
けど仕事は手段の1つであって、夢ではないと知ってから、自分の夢をよく考えるようになった。
夢って言うと、「海賊王」や「天下の大将軍」
そんな壮大なものでないといけないような気分。
けど、やりたいことやなりたい自分、理想の生活、やりたくないことをやらなくていい生活、それが夢なんだって教えてもらった。
毎朝早くに起きるのが嫌
好きな時に旅行に行きたい
値札を見ずに服を買いたい
自由に自分のスケジュールを決めれる生活
好きな人がそばにいる
今会社員だから朝起きないなんてできない、とかそんな概念を取っ払ってひたすら書いてみる。
そして、それを叶えるために、どれくらいお金や時間が必要か。
そのための時間とお金を作るための手段が「はたらく」ということなんだと思ってる。
私はお花を使ってブーケや花冠などを作る仕事を、フリーで活動している。
作ることは好きだし、自分の作ったものが有名になることは夢の1つでもある。
好きなことを仕事にできて幸せだね、とよく言われるんだけれど、ちょっと違う。
私は好きなことを仕事にしているから幸せ、というわけじゃなくて、この仕事で好きな暮らしができているから幸せ、なんだ。
だって、お花が好きでも、お花屋さんではたらいたりはしない。
決められた時給で決められたシフトに入り、立ちっぱなしで接客して、どれだけ忙しくても時給はそのままで、指示されたものを作る生活は夢じゃないからだ。
好きな時間に起きて、自分でスケジュールを決めて、自分で価格を決めて、自分が良いと思うものを作って、人に喜んでもらうのが、私の幸せなんです。
私にこの考え方を教えてくれた人は
「お金と時間から解放された生活」を夢みて
10年間死ぬほどはたらき、経営を学び
今は毎日遊んで暮らしても、収入がある状態になってる。
2ヵ月に1回くらいは海外旅行に行き
別荘を買ったり、島を買ったり、自由に暮らしている。
ただお金と時間がある状態を目指す必要はない。
自分の幸せにどれだけのお金と時間が必要なのかで、どういうはたらき方をすべきかは変わってくる。
起業や経営など大げさにしなくても、夢を叶えるためにできることはある。
昔、旅行が好きだから、と旅行会社に就職した友人は「こんなはずじゃなかった」とすぐに転職した。
そして、好きなことを仕事にせずとも、年間休日が多く有給が取りやすくて、安定した給料・ボーナスのある会社ではたらき、楽しく旅行に行ける生活ができるようになったという。
ちなみに、シンプルにはたらきたくない、が夢でも良いと思う。
ただ、生きるだけでも、多少はお金がかかる。
そのためにどんな手段を選ぶか?
最低限の労働で、質素に暮らすのもありだし
誰かに養ってもらうのもあり。
仕事上で、ある宗教を信仰する方々と知り合った。
その方たちは、生活できる程度に週2~3程はたらき、布教活動をしている。
私からすると、十分にお金がないのは辛いし、その宗教はわりと制約が多くて、なんだか窮屈に思えるのだけど、本人たちはとても幸せそうだ。
具体的にはわからないけれど、その宗教を信仰していることや布教活動が幸せなんだと思う。
この方たちも、自分のしたいことのために「はたらく」を手段ととらえている。
どういう状態が幸せなのかは、人それぞれだ。
人と比べる必要もない。
ただ、自分の夢や幸せを考えたときに、「はたらく」という手段を使わずにたどり着ける人はかなり少数派だと思う。
なかなか切っても切り離せない手段だからこそ、ときに目的とごっちゃになって、イライラしたりしてしまう。
そんなときに私はここに立ち返って、あらためて自分の夢や理想の生活をかんがえるようにしてる。
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