3分で読めるコロナ後、ウッドショック後の工事会社の受注動向(2021年8月版)
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3分で読めるコロナ後、ウッドショック後の工事会社の受注動向(2021年8月版)

「電気は受注あるし、コロナの影響も無くて忙しいんだけどな」
「ウッドショックの影響で大工の現場が急に無くなって…」
弊社には日々、こういった問い合わせがあります。
工事会社の受注はコロナ禍ウッドショックでどう変化したのでしょうか?忙しいのはどの工種でしょうか?
本記事は公開から半年以上経過した後も継続して読まれている以下の記事の続編です。

全国2.3万社の登録する建設工事マッチングプラットフォーム「クラフトバンク」のデータから工種別の案件掲載動向を分析し、コロナ後の建設業の受注動向が気になる方向けに3分で読める範囲でまとめています。

電気通信を中心に設備系は安定

クラフトバンクは「東京の元請が埼玉の電気工事会社を探す」ように、工事会社を探す際に発注者が案件を掲載する仕組みです。この案件掲載の数値を見れば、「発注者が今探している工種」を数値化できます。

クラフトバンクの2019年10月~2021年6月までの期間を6か月単位で分けて工種別の傾向を分析しました。(総案件掲載数に対する比率の推移)

グラフ

①外装:塗装、防水、鳶、足場、大工など
②設備:電気、通信、給排水、空調など
③内装:内装、クロス、クリーニングなど
④その他:一式工事、解体、土木など

コロナ後の2020年4月以降、足場・塗装・大工などの外装関係の掲載数は減った一方、電気・通信・空調・給排水などの設備関係は掲載数が増加し、その傾向が直近まで続いています。

掲載案件の発注金額の月次平均値もコロナ後、下がらずに推移しています。(コロナ、ウッドショックがあっても職人の単価は下がっていない

増加している設備工事の詳細を見てみます。突出して増加しているのはLAN工事などの電気通信工事です。電気、給排水、空調などの他の設備工事も安定しており、設備は景気の影響が少ないと言えるでしょう。単価も安定しています。
大工などの外装関係はコロナ後、落ち込んだ後、回復していません。ウッドショックの観点では、2021年6月までの傾向を見る限り、大きく増減はしていません。6月から木材の価格が大きく上がったので、7月以降の数値の変化を注視します。
国交省の統計では、店舗やオフィスなどの着工数は2021年4月以降回復していますが、それと関係するためか内装関係の掲載数が若干増加しています。

クラフトバンクを眺めると工事の「今」が分かる

年初の業界動向予測のようにコロナ禍やウッドショックによって「全て悪くなっている」わけではなく、地域、工種、ジャンル別に「プラスとマイナスが混在している」ことが分かります。住宅は減っているが倉庫は伸びる、ハウスメーカーA社は最高益、B社は減収減益といったことが実際に起こっています。「自分の会社が忙しくても、隣の会社は受注に困っている」のが現実です。

クラフトバンクに登録してどういう案件が掲載されているかを眺めるだけでも受注の動向が分かります。(毎日新たな案件が掲載されています)自社が請けている案件との差(金額など)を見る上でも参考になります。

発注に必要な情報が入力されている必要がありますが、発注者のニーズに合致する工事会社に対しては運営会社側から案件のご紹介を無料でさせていただくこともあります。(無料営業代行)会員には独立後、クラフトバンク経由の案件が増えて法人化に至った事例もあります。8月は閑散期の工種もあるとのことで、受注希望の会社からの問い合わせも増加しています。

過去の記事でも書きましたが、コロナ禍やウッドショックで特定の発注者に依存することがますますリスクになっています。「ネットも活用して取引先を増やしておく」「売上の3割以上を一社に依存しない」ことが重要です。

【発注者向け】
クラフトバンクでは発注者向けに協力会社探しを支援するサービスも展開しています。コロナ後、建設業のコロナ倒産は増加し、高齢化も相まって建設業の「20社に1社が廃業を検討」しているそうです。建設業の売上は協力会社体制で決まりますが、対策しなければ毎年協力会社要因で売上が減っていきます。「投資をして協力会社を確保する」発想が不可欠になってきています。

また、旧来の「取引先からの紹介」「電話帳」に頼った工事会社探しに限界を感じている会社も多いです。クラフトバンクではデータに基づき最適な工事会社をご紹介しています。

↓ 協力会社探しにご関心のある会社様は以下からお問い合わせください。

この記事を書いた人:髙木 健次(クラフトバンク総研)

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