新型コロナウイルス感染症の流行が建設業に与える影響と、中小企業支援策等をまとめます
クラフトバンク総研
2022年4月21日、朝日新聞運営メディア「ツギノジダイ」の公開インタビューにてクラフトバンク総研所長の高木が「値上げ時代の後継ぎと中小企業の再生」をテーマにお話しさせていただきました。アーカイブ動画はこちら↓ コロナ禍、ウッドショック、ロシア・ウクライナ情勢を踏まえた最新の動向、各メーカーの値上げ動向、それを踏まえて建設業、製造業などの中小企業が自社より大きな会社と値上げ交渉する際のポイントを整理しました。参加者の皆様より活発なご質問をいただき、ありがとうございました。
新建ハウジング様に「工務店の財務リスク」に関する記事を寄稿しました。 「2022年4月以降、建設業の倒産件数は増える?」 資材の値上げ、納期遅延、職人不足、「ゼロゼロ融資」の返済開始などの理由から当総研ではこの予測をしています。 この環境下で建設業経営者はどう対策するのか?ですが ・協力会社、発注者(元請け)両方が減っていく想定で計画を立てる ・「売上26%減」「有利子負債月商倍率5.87倍」に自社と取引先が該当していないか確認 ・連鎖倒産に備えた取引信用保険の活用 ・取
クラフトバンク総研の2021年上期建設業界レポートを新建ハウジングに寄稿しました。 ショッキングなタイトルと画像になっていますが、内容は住宅関連のマクロ指標と上場大手の決算を横断的に分析し、下期以降の動向を予測したオーソドックスなものです。(10月3日時点でよく読まれている記事ランキング2位でした) 以下の建設業界年始レポートの続編になります。 クラフトバンク総研では、業界動向、DX事例などについて、講演、コンサルティング、執筆等もお受けしています。詳しくはこちらからお
「電気は受注あるし、コロナの影響も無くて忙しいんだけどな」 「ウッドショックの影響で大工の現場が急に無くなって…」 弊社には日々、こういった問い合わせがあります。 工事会社の受注はコロナ禍、ウッドショックでどう変化したのでしょうか?忙しいのはどの工種でしょうか? 本記事は公開から半年以上経過した後も継続して読まれている以下の記事の続編です。 全国2.3万社の登録する建設工事マッチングプラットフォーム「クラフトバンク」のデータから工種別の案件掲載動向を分析し、コロナ後の建設業
建設業におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)の現場について
クラフトバンク総研の建設DXに関連する記事が朝日新聞社が運営する中小企業の後継者向けメディア「ツギノジダイ」に掲載されました。 クラフトバンク総研では今月よりDXに関連する情報発信を強化しています。 当社クラフトバンクは建設工事会社から生まれた建設テック企業です。 建設業特有の業界慣習や多重請負構造の難しさも理解しつつ、テクノロジーの力で慢性的人手不足や受発注構造の効率化などの業界課題の解決に挑んでいます。 これまで内装工事会社として多くの社内DXを推進してきた実績をも
コロナ禍をきっかけに「DX=デジタルトランスフォーメーション」という言葉を各所で聞くようになりました。 ・DX関連のメールがたくさん来るけど… ・ITツール導入のことなの? ・どこから手を付ける?等 DXという言葉が広がるにつれ、内容が肥大化し、混乱されている方もいらっしゃると思います。本連載では「施工会社発のIT企業」であるクラフトバンクが「建設DXのほんとのところ」を国内外の事例、自社の経験や様々な統計を踏まえてお伝えしていきます。 第一回は「DX=ITツール導入?」「
前回の「コロナ禍の工務店・工事会社の差別化とIT」は ・コロナ禍で借入増、需要減の中で受注・利益確保が求められる ・これまで以上に差別化が求められるが、IT化が遅れた建設業では ITを活かすことが他社との大きな差別化になる ・コストよりも旗振り役などの人材の問題、特に経営者次第 ・IT化の取り組みは業績を左右することが中小企業白書でも指摘 といった内容でした。 今回はさらに具体的に ・企業規模別、どこから手を付けるか、どのツールが有効か ・どのプロセスから手を付けるか
2021年3月ごろから住宅業界で「ウッドショック」についてよく聞くようになりました。本記事では、2021年5月時点の大手企業の動向、政府の支援制度等をまとめています。 1.ウッドショックって何? 筆者が保育園で実際に聞いた話です。この例のように生活の中でもウッドショックの影響を聞くことが増えてきました。 ウッドショック: 住宅用輸入木材が不足し、戸建住宅の工期遅延、価格高騰が起きる現象で、今年3月くらいから影響が出始め、住宅に関わるハウスメーカー、大工、設備メーカー、商
「工務店経営を継いだんだけど、どうやって生き残る?」 「県外の大手が進出してきた!中小はどうする?」 「チラシ集客の反応が年々悪くなっている」 「馴染みの客も最近発注が少ない」 など、最近は建設業の後継者の方と交流することが増え、こういう会話をするようになりました。 年始の2021年業界動向予測でも紹介した以下の図の通り、既に民間建築市場は大手の寡占が進んでいます。そんな中で中小企業はどう戦えばいいのでしょうか? 参考:住宅リフォーム領域における大手シェア 1:中小工務
よく「建設業の地域格差」と言われますが、数字と金額でその差を比較した分析レポートはあまり公表されていません。 前回記事(2021年 建設業界 動向予測)でコロナ禍の影響を受けた2020年新設住宅着工戸数の対前年比増減が都道府県ごとに大きく差があることを紹介しました。特に、岩手県等が突出して悪化していますが、これらの地域は新型コロナの感染者も、外出自粛の影響も他県と比較し、少ないです。では、差の要因は「コロナ以外」でどこにあるのでしょうか? 1:人口と建設業 ~ 人が減れば
2021年、コロナ禍の影響を受けた後の建設業界の景気はどうなるのか? 2021年、最初に取り組むことは何なのか? コロナを乗り越えた後、どうすべきか? 集客、受注、採用はこのままで良いのか? 建設業の倒産・廃業の動向は?先行きが不安等、 弊社が保有する工事会社データベース「クラフトバンク」のデータも踏まえながら予測します。 2022年の最新動向予測はこちら(2021年12月時点、発注者向け) 2022年専門工事会社向けはこちら 1:2つの図で振り返る2020年2020年
災害復旧に携わる建設業やその関連産業、メディア、自治体、官公庁の方向け
前回に続き、「災害 × 建設会社」の第二回です。 前回記事:台風・水害に備えて建設会社が確認しておくこと 千葉:1年経っても申請の6割しか工事完了していない昨年9月に千葉県に大きな被害をもたらした台風15号・19号。住宅の一部損壊は7万棟に上りました。 千葉県では被害を受けた住宅の修理に関し、独自の公費補助をしていますが、1年が経過した今でも、修理が完了したのは申請件数の6割に留まっています。(それでも2.4万件の申請に対し、1.5万件の工事が完了していますので、凄い数で
3月より新型コロナウイルス感染症とIT化に関する記事が続いていましたが、今回は「災害 × 建設会社」というテーマを選びました。 東北の震災の教訓自社エリアがどれくらい浸水するか知っていますか? 重機はどこに置いていますか?塩水に浸かれば使えません。 助かっても、初動は出来ますか?(中略) 燃料はどうしますか?被害エリア外の人と協定はありますか? 東日本大震災後の津波を経験した仙台の建設会社の社長の言葉です。 毎年各地で災害が続く中、改めて考えさせられます。 「4~5世帯
本ページにつきまして本ページは自治体防災担当の方向けに、弊社(ユニオンテック)が「ポストコロナの災害後の住宅復旧」をテーマに情報発信をさせていただくものです。弊社は、2019年の台風15・19号で被害を受けた住宅の初期復旧に関し、千葉県より事業を受託した実績がございます。 自治体の皆様に置かれましては、「新型コロナウイルス感染症の予防と台風を始めとする災害対策の両立」という難しい課題に取り組んでおられることと存じます。 被災された方の生活を思えば、災害は起こってほしくない
ConTech総研です。 2020年もよろしくお願いいたします。 ユニオンテックは昨年、千葉県からの委託を受けて「応急防水施工による家屋補修の支援事業」(以下、「千葉県ブルーシート事業」)に取り組みました。 9/9(月)早朝、県南を中心として千葉県全域を襲った台風15号。 多くの家屋で瓦が壊れ、吹き飛んでしまったなか、復旧の遅れがメディアでも取沙汰されました。 ユニオンテックは千葉県からの要請を受けて、10/15(月)にブルーシート展張対応窓口を設置。工事受発注マッチン
CraftBankの「発注者1社あたり案件掲載数」を指数化し、月次で毎月15日に公開しています。最新の職人不足の指標としてご参考ください。
2020年7月の職人不足指数は0.85(前月比-0.03)でした。 7月の職人不足指数は前月から0.03ポイント低下しています。 コロナ前の職人不足の状態に戻るめどは立っていません。 この記事を書いた人:田久保 彰太(ConTech総研) https://twitter.com/ConTechResearch
2020年5月の職人不足指数は0.70(前月比+0.09)でした。 3月・4月に続き、新型コロナウイルス感染症の影響が見られます。 5月も前月より+0.09と微増に止まり、緊急事態宣言期間中に中止・延期された工事が、宣言解除後も再開されていないことが分かります。 なお、職人不足指数の概要については、以下の記事をご参照ください。 この記事を書いた人:田久保 彰太(ConTech総研)
2020年4月の職人不足指数は0.61(前月比▲0.21)でした。 3月に続き、新型コロナウイルス感染症の影響が見られます。3月は一般的に繁忙期とされ、4月の職人不足指数が落ち込むのは自然な流れです。 しかしながら、前月の落ち込みを踏まえると、3月に中止・延期した工事が、4月にも再開されていないことが分かります。 なお、職人不足指数の概要については、以下の記事をご参照ください。 この記事を書いた人:田久保 彰太(ConTech総研)
概要ユニオンテックの運営する建設工事マッチングプラットフォームCraftBankのデータベースを基に、「案件掲載数÷発注者数」を指数化したものを「職人不足指数」と命名し、毎月、ConTech総研noteにて公開します。 「職人不足指数」は「発注者が職人探しにどのくらい困っているか」を客観的に示した数値です。大きければ大きいほど、発注者が職人探しに困っている=職人が不足していることを表しています。 定義「職人不足指数」の計算方法は下記の通りです。 例えば、2019年10月