先入観

今朝6時58分、
マヤさんと、すれ違った。

場所はカバ川の河川敷、
遊歩道兼自転車道。
私の、毎週のランニングコースだ。

私は、毎週１回は走っている。

土曜か日曜の朝、
最近は、１時間半くらい走ることを、
継続している。

今朝、私は5時半に走り出し、
カバ川神社で折り返して、帰り道。

マヤさんが、カバ川神社方向に
走ってるところで、すれ違った。

実は、マヤさんとは先週も、
このあたりですれ違っている。

先週は、たしか6時半くらい。

今朝は30分ほど遅いが、
同じような場所ですれ違った。

きっと、走り出す時間が、
同じように遅かったんだろう。

マヤさん、カバ川は、
仮名である、としておこう。

マヤさんは、小柄な人だ。
髪はショートにしていて、
健康的に日焼けをしている。

くりっとした、
濁りのない瞳が特徴的な、
魅力的な人だ。

何かスポーツをしている感じがあって、
聞いてみたら、やはり、
学生時代はサッカーをしていたそうだ。

先週、すれ違ってから、
今週、たまたま会社で会って、
あのあたり、走ってるんですね、
みたいな話ができた。

マヤさんは、いまは、
私と違う部署にいるが、
以前は、私がいま働いている部署に、
所属していたそうだ。

だから、いまでも、
私の部署の、他の人とも仲が良い。

私は直接、
一緒に働いたことがないので、
あまり話す機会もなかった。

でも、こうして。

朝のランニングという、
同じ趣味があるってことで、
知らないマヤさんと話すようになった。

そして、今朝もすれ違う。

また、お話できる内容が増えた。

私は内向的な人間なので、
あまり積極的に、色んな人と、
こちらから話かけることはしない。

マヤさんも、はじめ見たとき、
私とは合わないタイプの人、
勝手に、私は思っていた。

マヤさんはスポーツタイプで、
社交的で、話の輪のなかにいる。

どちらかというと、
私はその逆のタイプ。

勝手に、私とは合わない、
そのように判断していた。

でも、ランニングという共通点、
偶然にも走る場所が同じという、
そういうことがあって。

人ってのは、わからないもんだな。
そう、再認識した。

こないだ、なんとなく応募した、
マラソンの大会が、
約２ヶ月後に迫っている。

その練習も兼ねて、
私はランニングを続けている。

お話していてわかったが、
なんと、マヤさんも、
そのマラソンに出場するという。

マラソン大会は、たいがいどこも、
抽選があって、当選しないと出れない。

お互いに当選したのも、
なにかの縁、かもしれない。

マヤさんは、マラソンは、
よく出場しているらしい。

ビビりながら、人生2回目の
マラソンに、しぶしぶ出場する
私とは、大違いな人だ。

マラソンのことでも、
今後、いろいろと、
お話することになるんだろう。

なんだか、
わかんないもんだな。

しぶしぶだった、マラソンにも。
出場してみるもんだな、

そんなことを考えながら。

私はダラダラと、走り続ける。

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さて。

ここで、問題です。

マヤさんは、
男性でしょうか？
女性でしょうか？

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