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宣伝マン、宮田龍氏。両親の影響で、小学生のときから映画バカと言われるぐらいの熱中映画少年でした。その熱中が仕事に繋がって、映画宣伝を主体とする会社で宣伝マンとして動いています。

宮田さん①

(銀座ロフト1Fのカフェ・ロフトフードラボにて。)

三寒四温の日々が続く初春、銀座のカフェで、宣伝会社祭屋(マツリヤ)代表の宣伝マン、宮田龍氏にお会いした。

宮田氏は、独特の風貌でにこやかに笑いながら応えてくれた。

「仕事は、映画配給会社から宣伝を依頼されて、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、webなどの媒体を使って、無料で映画作品を紹介してもらうフリーパブリシティがメインです。雑誌、新聞の映画評やテレビ、ラジオなどの映画紹介コーナーで取り上げてもらうために動いています。

宣伝マンになったきっかけは、両親がすごく映画好きで。まだDVDがない時代、小学生のころから金曜ロードショーなどで親と一緒に映画をよく観ていた少年でして。特にそのころ観た「ダーティハリー」「七人の侍」「ナバロンの要塞」は、衝撃的でした。あと、「マッドマックス」にも影響を受けましたね。」

宮田氏は、小学生のころから、映画のフィクション世界で遊ぶ、少年だったのだ。

宮田さん②

それが、いまの宣伝の仕事に活きているのだ。

「中学生のときに、親に映画館に連れていってもらって。映画館にも通うようになりました。

そのころは「戦場のメリークリスマス」が流行っていて。私は、ビートたけし氏、デヴィッド・ボウイ氏、坂本龍一氏に関心があったのでその映画にとても興味を持ちました。もちろん観にいきました。それから、ゴダール等のヌーヴェルヴァーグ作品にも夢中になって。

映画が私の生きるエネルギーでしたね。私は多種多様な映画を観てきましたが。一番好きな映画は、「ポンヌフの恋人」なのです。友達4人とフランス、オランダ、イギリスと旅行していたときに、たまたまフランスで、「ポンヌフの恋人」が封切になって。フランス語はわからないけど、映画館に観に行きました。劇場の近くにポンヌフエリアがあって、友達とワインを飲みながら、映画の世界に浸りましたね。」

宮田氏は映画と恋愛しているのだ。映画が熱い熱い恋人なのだ。

「宣伝マンのやりがいは、映画を各メディアに売り込んで、パブリシティとして結実して。多くの媒体に取り上げられることがモチベーションになりますね。

特に自分自身が宣伝している映画がいい結果を出したときが一番うれしいです。」

まさに、宮田氏は、自分が好きな仕事に出会ってしまった。そして、その仕事と恋に落ちた。

「いま興味があることは、インド映画の「バーフバリ 王の凱旋」などで有名になった映画のシーンに合わせて叫んだり、タンバリンを鳴らしたりする、観客参加型の絶叫上映ですね。

最近の宣伝の仕事は、邦画はカメラを止めるなで有名な上田監督の「スペシャルアクターズ」、洋画ではジャッキー・チェン主演の「ナイト・オブ・シャドー魔法拳」です。カメ止めは20年に1本と言われるぐらいミラクルを発揮した映画で、知名度はすごいですけど。

上田監督の次の作品は、まったく新しいもので勝負してきましたね。ジャッキー・チェンは固定ファンの年齢が上がっているので。一時期のドランクモンキー酔拳とか、スパルタンXとか、プロジェクトAなどのアクションがまた観られたらいいんですけどね。」

映画の話を始めたら、止まらない、宮田氏。相当の熱愛のようだ。


「宣伝の仕事に向いている人は、しゃべるのが好きで、宣伝する映画を自分の言葉で売り込むことができれば、メディアの方が面白がってくれます。


宣伝とは、交渉人だと思いますね。メディアの方と一般の方をつなぐコネクターだと感じています。

いま宣伝している映画は、近日公開予定の「はるヲうるひと」。

鬼才佐藤二朗監督原作・山田孝之主演の、生きるとは、と、もがき続けるイノチをかけた闘いの物語です。

宮田氏は映画と大恋愛中である。

仕事と恋愛できる幸せ。

それはお金を得ることよりも、

異性から好きと告白されることよりも、

毎日がスペシャル。

I Love Movieなのだ。


©2020「はるヲうるひと」製作委員会 

近日公開

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