スージーさん見出し

ポップな作風で、個性的なマンガイラストレーターとして人気。スージー甘金氏。

スージーさん キャッチ

僕が、まだグラフィックデザイナーのころ、20代のはじめ、とても注目をしていた人気のイラストレーターの方がいた。

スージーさん①

スージー甘金さん。

いまだに現役バリバリの元祖マンガイラストレーターとして、大活躍している。

憧れのスージー甘金さんに、銀座のカフェでお会いした。

イラストの原画まで持ってきてくださったスージーさんは、穏やかな表情で語ってくれた。

「僕は、大学のグラフィックデザイン科だったんですけど、当時、ちょっとしたイラストブームがあって、でも僕は絵がヘタだったんですね。スーパーリアリズムが主流だったので。だからイラストレーターの仕事は、あんまり考えていなかったのです。そのあとヘタウマイラストブームがやってきて、それがきっかけなんです。ヘタウマイラストなら、描けるなと思ったのです。」

スージーさん②

ヘタウマイラストと言えば、湯村輝彦氏が第一人者。

そのころの湯村輝彦さん作画、糸井重里さん原作の「情熱のペンギンごはん」というサブカルの人気・単行本に、スージーさんはたいへん影響を受けたと言う。

「僕のイラストは、ヘタウマでも、マンガが基本なんですね。ルーツは、藤子不二雄さん、赤塚不二夫さんの画風なのです。シンプルな線が好きで、子どものころ観ていたマンガティストを大切にしています。一時期、レトロ調とも言われました。」

スージーさんのイラストの作風には、かわいい一面もあり、観た人のこころを癒やし、そしてこころをワクワク楽しくさせる。

「これからやってみたい仕事は、アニメーションですね。個人的レベルでできる範囲で、シンプルなアニメーションを創って、テレビで放送されたらおもしろそうですね。」

スージーさん③

スージー甘金さんの夢は、イラストからアニメーションへと大空を舞う翼のように大きく広がっていく。

イラストにこだわらず、冒険心をいつまでも持ち続けるスージー甘金さんの視線の先は、イラストレーションを越えたクリエイティブの世界へと向けられていた。

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