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30年前のコピックマーカー

ワタシが持っているコピックは、専門学校時代に教材として購入したこんな↓

ケースが紙っていう驚きのミテクレのやつで、特に使うこともなくしまっておいたんですけど、捨てる理由もないのでそのままとっておいたんですね。
よくもまぁボロボロにならずに残っているもんだと自分でも感心しますが、それだけ使っていないんでしょう。
そもそもワタシがデザイン学校で学んだ時は、「コピックはデザイン画を描く時に使用するもの」と教わっていたので、作品を制作するための画材としての認識がなく、出番がなかったわけです。
今では「カラーイラストには欠かせないアイテム」みたいな位置づけで、当たり前のように使われているのがビックリですからね。

有り難いことに、過去に書いた『世界堂にはコピックがない』という記事がたくさんの方に読まれているんですけど、最近のコピック事情を全く知らないことに気づきましてちょいと調べてみたところ、ワタシが使っていた30年前とは比べものにならないくらい進化していて、ものすごく驚きましてね。

マーカーの種類も増えちゃってなんだか面白そうじゃないの?なんて思ったりしたものの、今更買い揃えるのもどうかと思うし、描き味の感覚なんかもすっかり忘れているので、今あるヤツで何か描いてみようか?と思ったわけです。

ちなみに、30年前のコピックはどんな感じかというと、24色セットは12色ずつ箱に入れられ、2箱で1セット。

製品の種類も、こんなもん ↓ でした。

形はこれで ↓

現在販売されている「コピッククラシック」がこれと同じ形みたいですね。

で、フタを開けてみると

ん?
並びがグチャグチャ。
ワタシ、こういうの結構神経質でして、絵具も色鉛筆もきちんと並べたい派なので、ケースに戻す時は整理整頓を怠りません。
たぶん、ウチのボスが使って、この状態でしまいやがったんだと思います。

どういう順番で並んでいたのか覚えてはいませんけど、とりあえず並べ直して

マーカーの準備は OK です。

用紙は PM パッド紙を使います。

今持っている色で何が描けるだろう?と模索したところ、描けそうなものを発見。

これを鉛筆で下書きしてコピックで塗っていきます。

コピックのインクは透明なので、重ね塗りで色を濃くしたり混色したりできるんですね。
これをうまく利用して、今回はリアルに仕上げていこうと思います。

要するに、塗り重ねた部分は下の色と重なるので、色が混ざって濃くなるわけです。
「黄色の上に青を塗れば緑になる」ってことですね。

持っている色の数が少ない場合、重ね塗りすればなんとかなる。
ってことで、ワタシが持っている色で描き上がったのがコレです。

コピックはイラストや漫画、塗り絵なんかで使っている方が多いようですが、こんなのも描けますよ、って話。

結果、使用したのは15色でした。
インクが出ず完全に死んでいるのもいくつかあって(細い方だけ使えるとかで)、なんとか納めた感じですけど。
コピックの特徴を捉えて使いこなせるようになったら、表現の幅がグンと広がる気がします。
手軽ですし、色数も多く、インク補充ができるというのはポイントが高いですね。
今まで「カラー作品を制作するならアクリル絵具」というのがワタシの選択肢でしたが、今後はコピックもアリかもしれません。

まず買い直さないと、ですけどね。

完成までの動画はこちら↓








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