「アートな部屋」の細部
カスタマイズ中の「アートな部屋」は、大きな改造はほぼ終わり装飾部分に取りかかっていていて、室内を整えていく作業に入っています。
こだわりの部分というか、別にこのままでも問題ないんだけどどうせならオシャレにしようか?みたいな、絵を仕上げるような感覚で(カスタマイズ作業においては)「素敵な空間を創り上げること」に重きを置いていましてね。
色を塗り替えるとか、インテリアをコーディネイトするだけなら他の人でも出来るので、ここはワタシにしか出来ないことをやりたいわけです。
で、壁にトリックアート的な絵を描いたりなんかをして遊びを取り入れながらアートな空間を創っていっているわけですが、その仕上がった絵の周辺を更に整えていく作業をしています。
絵を描いた壁のすぐ横が対面キッチンなんですけど、その部分がリビング側から目立ちがちなのでなんとかしたい、というご要望がありましてね。
このタイプはキッチン内の手元部分は隠れていいんですけど、ポッカリ穴が開いたように見えてかえって目立つ感じになっています。照明をつけると更に中がハッキリ見えてしまうので、開口部の上側に装飾板を取り付けようと思いましてね。
参考画像がないので、イメージスケッチで説明します。
幅の狭い板を数枚並べて一枚の板壁のようにして、ちょっとした目隠しを作りたいんですよ。
ってことで、材料を購入して作っていきます。
今回は6cm幅の板を6枚並べて36cm幅に仕上げることにしました。
まず、板を仕上がりの長さに切って
小刀で角を面取りして、古材風に細工をします。
(ここまではワタシの作業で、ここからはボスにバトンタッチです。)
塗料を塗り乾燥させたところで
イメージとだいぶ違う色味であることがわかり手が止まる、っていうね。
今回用いた塗料は「ブライワックス ウォーターベース」のローズウッドなんですけど
色見本ではこげ茶感があったのに、だいぶ赤くて困惑。
2度塗りすると更に赤みが増してしまうだろうと予想し、ヴィンテージ ワックスを塗り込んでみることにしました。
すると、いい感じの濃いローズカラーになりましたよ。
余分なワックスを拭き取って風通しの良いところで数日乾燥させればOKです。
あとは現場で、ビスで取り付けるだけ。
で、先週末依頼主さん宅へ伺い「早速付けちゃいま〜す」と、板を取り付けようと壁に当てると
「アレ?」
開口部より左右3cm 程はみ出るサイズで作ったはずなのに、中にスッポリと入ってしまうではありませんか。
「アレ〜〜?!」
そうです。
切るサイズを間違えちゃったんですよ。
開口部のサイズ+6cmで板を切ったつもりが、開口部のサイズそのまんまの寸法で切っちゃったもんだから、絶対にこうはならないわけだ↓
自分でも驚いちゃって、「まさか」と何度も当ててみるも板はスッポリ開口部にイン。どうしたって長さは変わるわけがないのに、「出来るもんならなんとかしたい」と板を壁に当てては離す、なんて無意味な行動をとること数秒。
「無理だね」
ボスの一言で我に返りましたよ。
やり直し決定。
依頼主さんに「ごめんなさい」して、後日改めてやらせていただくことになり、その日は別の場所の作業も予定していたのでそっちに取り掛かることにしました。
その作業とは、もうひとつのアートな部屋の照明(ひょうたんランプ)にシーリングカバーを取り付ける、というもの。
こんな感じに、引っ掛けシーリングが丸見えになってしまっているので
隠してキレイにしたいわけです。
コレに合うカバーはだいぶ前に見つけて入手していたので、この日は取り付けるだけだったんですけど、カバー内にコードを納める予定が、実際に付けてみると「コードが長すぎて無理」っていうことがわかり、急遽コードの長さを変更することになりました。
要は「切って短くする」ってことなんですけど、それには部品がいるのでまずはそれを手に入れないといけません。
ってなわけで、シーリングキャップ内を分解して必要な部分を確認します。
ホームセンターへ行ってパーツを入手し
コードを切って、パーツを付けて、シーリングキャップに納めます。
「ひょうたんのヘタ部分は残したい」とのご要望だったので、それに合わせて長さを調整しました。
これで、シーリングカバーの取り付けが完了です。
この日の作業はトータル30〜40分で終わる見込みだったのに、結局2時間程かかってしまいました。
板のサイズを間違えてだいぶ凹んでいたワタシに「落ち込まないで」と声をかけてくださった依頼主さんには、感謝しかありません。
いつものことですが、作業をしたのはワタシではなく、ボス。
せっかく塗装した板が無駄になり申し訳ないと思っていたら、作業から帰宅した後、こんなのを作ってましたよ。
どっかからもらってきた鉄の枠を塗装して板をビス留めし、外用テーブルの出来上がりです。
残りの板も「何かになる予定」だそうで、凹んだ気持ちが救われました。
次こそは、ちゃんと切ります。
みなさまのご支援に感謝します。