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教えて!ファシリテーターvol.20「ベテラン(オジサン)と有益に話すコツ」


はじめに

この連載ではファシリテーターとして、企業や行政の会議や議論の場をまとめ成果に結びつけてきた渋谷健さんに、会議初心者でも取り入れやすい「ファシリテーション」のテクニックや、「会議における疑問・質問」をお聞きする「初心者向けファシリテーション」をお届けしています。


ベテラン(オジサン)と有益に話すには


教えて!さん:今日は「ベテラン(オジサン)とのコミュニケーション」について考えてみましょう。年上の人と話すと、なんだか緊張したり、どうしても構えちゃうことってありますよね。どうすればもっと自然に、そして有益な会話ができるんでしょうか?

渋谷さん:そうですね、まず大事なのは「聞き役に回る」ことです。オジサン世代の人たちは、豊富な経験を持っていますから、まずはそれを引き出す姿勢が大切です。「話してもらう」ことで、自然と信頼感が生まれてきますよ。

教えて!さん:やっぱり「聞く」が先なんですね。でも、いきなり何を話していいかわからないってこともありますよね。話のきっかけとか、どう作ればいいんですか?

渋谷さん:最初に「○○で困っている」「○○について聞いてみたい」と、はっきり自分の相談内容を伝えるといいですよ。相手は「どうしてほしいのか」がわかると、アドバイスもしやすくなるので、自然と会話が流れやすくなります。

教えて!さん:なるほど、具体的に聞きたいことを伝えるんですね。でも、ついつい話が詰まっちゃうこともあるんですけど、そういうときはどうすれば?

渋谷さん:そんな時こそ、適切なタイミングで質問を挟むことです。話の流れが途切れた時に、ちょっと質問を投げると会話が続きやすいですね。それから、否定的な言葉「でも」「だって」は使わないようにしましょう。まずは肯定してから質問をする方が、相手も話しやすいです。

教えて!さん:「そうなんですね」って一旦受け止めてから質問するってことですね。でも、もし反論したい時はどうしますか?やっぱり、意見がぶつかることもありますよね。

渋谷さん:そうですね、反論や異論を伝えるときは、「もしかしたら違っているかもしれないんですが…」とか「私の理解が浅いかもしれませんが…」といったクッション言葉を使うと、相手に角が立たずに話せますよ。

教えて!さん:柔らかい表現で伝えると、相手も構えずに聞いてくれそうですね。ほかに、気をつけた方がいいことってありますか?

渋谷さん:無闇なアドバイスは避けましょう。特に年上の人に対しては、こちらからのアドバイスはあまり歓迎されないことが多いです。なので、会話の主導権は相手に持たせて、こちらは話を引き出す役に徹する方がうまくいきますよ。

教えて!さん:なるほど、無理にリードしようとせず、相手が話しやすいようにしてあげるんですね。

渋谷さん:そうです。特にオジサン世代の方と話すときは、聞き上手になることで、より有意義な会話ができるようになりますよ。

教えて!さん:今日もためになるお話、ありがとうございます!次回も楽しみにしています!


まとめ

オジサンと有益に話すためのポイント

  1. まずは聞き役に徹する
    ベテランの話を引き出すことで、相手に信頼感を持ってもらう。

  2. 「○○で困っている」「○○について聞きたい」と最初に話しておく
    目的を共有することで、相手のアドバイスが的確になり、話がスムーズに進む。

  3. 話が途切れる瞬間を待って、適切な質問を投げかける
    否定的な言葉「でも」「だって」は避けて、「そうなんですね」とまず肯定してから質問する。

避けるべき行動

  1. 無闇にアドバイスをしない
    年上の相手には、アドバイスよりも質問や相槌で会話を引き出す方が効果的。

  2. 異論や反論はクッション言葉で柔らかく伝える
    「もしかしたら違っているかもしれませんが…」といった言い回しを使って、相手に配慮した伝え方を心がけましょう。

次回は「学べる人編」をお届け予定です。お楽しみに!

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