見出し画像

結果発表! #クレイジータンク 主催note投稿コンペ【あなたの中の“悲観的観測”を打破したい】

2020年1月20日から2月29日までの約1ヶ月強にわたり開催したクレイジータンクnote投稿コンペ【あなたの中の“悲観的観測”を打破したい】。コンペのテーマは“蓋をした想い”。たくさんの素敵な作品と想いに出逢わせていただく機会となりました。

期間中、一生懸命に作品を書き上げ、ご応募いただいた皆さま、また、コンペを盛り上げ応援してくださった皆さま、ほんとうにありがとうございました!

応募いただいた20作品。クレイジータンクメンバーと、審査員を務めてくださったAtoHiromiさんセルラ伊藤さん(ラップグループ「絶対忘れるな」所属)で、全ての作品を、たいせつに、読ませていただきました。


画像1

画像5


審査会では、約2時間にわたり、議論を重ねました。すべての作品に、各クリエイターの方々ならではの想いを感じ取り、賞を決めるためにいくつかの作品に絞る難しさを感じつつ、最終的に5作品を本コンペの受賞作品として選ばせていただきました。


画像7


審査を終えたあと、審査員を務めてくださったAtoさんが、ふとこのような感想を呟いてくださいました。

「誰かの“蓋をした想い”に触れさせていただくこと、そして、その想いをnoteの中で公表し、“こうしたい!”と勇気をもって発言してくださる姿に、わたし自身にも似たような想いがあったなぁ、と気づかされたり、勇気付けられた。」

この一言こそ、今回のコンペに応募いただいた皆さまの作品の一つ一つが、私たち審査員、そして、読者の方に、与えてくださったものだと思います。勇気を出して、ご自身の“蓋をした想い”を取り出し、伝えてくださり、ほんとうにありがとうございました。

画像2



それでは、結果を発表いたします!

今回、審査員メンバーで相談のうえ、当初予定しておりました賞から、以下の通り少し変更がありました。

・最優秀クレイジー賞(1名)
・優秀賞(1名)★審査の上、新たに設定いたしました。
・優秀クレイジー・Ato Hiromi賞(1名)
・優秀クレイジー・セルラ伊藤賞(1名)
・優秀クレイジー・クレイジータンク賞(1名)

上から順に発表致します。


🏆最優秀クレイジー賞

きょうこ/伝統工芸が好きなライター さん
応募作品名:悔しさの糸をたぐり寄せて。

●応募作品

最優秀クレイジー賞に選ばせていただいたのは、きょうこ/伝統工芸が好きなライターさん(以下「きょうこさん」と呼ばせていただきます)です。
※副賞として、クレイジータンクがその想いを具現化致します。

●作品要約●

きょうこさんは、「伝統工芸が好きなライター」とご自身を名乗り、伝統工芸作品を創り出す“人”に着目し取材し、インタビュー記事を公開しています。
今回クレイジータンクのコンペをきっかけに、改めて【なぜわたしは“人”に興味があるのだろう】との想いを掘り下げてくださいました。そして、その想いの源泉がきょうこさんのお父さまの存在であることに気付きます。町工場を営み、人から慕われ続けたお父さまが、時代の流れを受けて、大切な工場を畳まなければいけなかったとき、ひとりごとのように発した「悔しい…」の一言は、きょうこさんの心に深く残ります。
何年かの月日が流れ、きょうこさんは手に取った「もの」から作り手の価値観や歩んできた道を知りたいと思うようになり、それはまさに、ものやサービスだけではない関係性で顧客と繋がっていたお父さまの背中から教わったものだったと気付きます。そして今、お父さまの悔しさの糸をもう一度たぐり寄せて、お父さまの悔しさのバトンをつないでいく使命感を持って、伝統工芸作品を創り出す人々の想いを伝えていく役目を担いたい、という覚悟を力強く伝えてくださりました。

●受賞ポイント●

今回のテーマをうけ、きょうこさんがご自身の心の奥底にある想いを掘り起こし、そのシーンにあったお父さまの姿にたどり着いた姿に、深い感銘を受けました。根っこにある想いの強さと覚悟は、作品最後に書かれている「未来の希望に変わるように、一緒につないでいこう」を具現化していくためには無くてはならないものだろうと感じました。
一方、昨今のテクノロジーの進化により、伝統工芸文化や作家さんの存在は、ますます継続が難しい局面を迎えることと予測されます。そのような時代の流れの中で、きょうこさんがお父さまの背中から教わった「“人”に着目する」姿勢は、ますます重要になっていくことでしょう。難しく厳しい環境の中で、きょうこさんが今後どのようにその想いを具現化していくかーーーここに私たちクレイジータンクが手助けさせていただける余白があると考え、この度、最優秀クレイジー賞に選ばせていただきました。
この賞を受賞されたきょうこさんには「クレイジータンクがその想いを具現化する」副賞がございますが、ともに伴走させていただくにあたり、まずはご本人に直接お伝えしなくてはいけないことがございます。今後、ご本人とやりとりさせていただき、直接お伝えした上で、ともにPJ企画させていただけるか相談できればと考えております。この度はほんとうにおめでとうございます。素敵な想いを伝えて下さり、ありがとうございました!



🏆優秀賞(★審査の上、新たに設定いたしました)

ヨリ さん
応募作品名:暮らす、貸す、集うための家づくり #クレイジータンク

●応募作品

今回、審査の過程で、特別枠として優秀賞を設定させていただきました。優秀賞は、ヨリさんです。
※副賞として、ヨリさんには「想いをご家族で具現化していく過程でクレイジータンクへ無料相談できる券」をプレゼント致します。(クレイジータンク代表の竹鼻は、地方での建物利活用や地域創生プロジェクトに数多く関わってきた経験を持つため、地方での家づくりを考えるヨリさんご一家にとって良き相談相手になれるのではと思います)

●作品要約●
都内の賃貸マンションで、家族5人で暮らすヨリさんご一家。ご夫婦の故郷はどちらも東北の片田舎にあるそうです。今までは、ご夫婦ともに「賃貸のほうが気楽でいいよね」と思っていたはずが、とある日、夕ご飯の食卓で、ご主人から「地元に家を持ちたい」という夢が急に語られ、ヨリさんは驚きます。しかし、よくよく話を聞いていく中で、「新しいことにチャレンジする過程を楽しんでみたい」というご主人の言葉に次第にワクワクを止められない自分に気づいたヨリさん。「もっとわたしたち二人は保守的だったはずなのに…」と思いながらも、忘れていた夢を思い出したヨリさんが、ご夫婦で熱く語りあう姿をキョトンと見つめる子どもたちに対し、「よく見ておくんだよ。親だって、大人だって、ときには熱く夢を語るものなのだ。」と思う最後のシーンは、読者にもそのワクワク感が伝播していくほどに印象的でした。

●受賞ポイント●

ヨリさんの作品は、日常的につづいていく家族の何気ないシーンの中で、普通であれば自然と蓋をして埋もれてしまうような“壮大な夢”を、ご主人の一言をキッカケに、夫婦お互いに知らなかった想いや夢を共有しながら、ワクワク感に満ちた会話が繰り広げられる姿がイキイキと描かれていて、その爽やかさに満ちたとある家族の食卓のシーンが鮮明にイメージでき、審査員一同の心に残りました。また、ヨリさんご夫婦の“夢”は、これからの時代、多くの方が共感するような生き方であり、読者の中にもヨリさんご一家の今後を見届けてたいという方が多いのではないかと思います。
そのため、今回特別枠として、優秀賞を贈りたいと思います。ヨリさんご一家の夢プロジェクトが進んでいく過程でお困りの際は、クレイジータンクにご相談下さい!


🏆優秀クレイジー・AtoHiromi賞

コーイチ さん
応募作品名:思い出した夢。#クレイジータンク

●応募作品:

優秀クレイジー・AtoHiromi賞に選ばれたのは、コーイチさんです。
※副賞として、クレイジータンクオリジナルクラフトビール「ヒール」おもてなしセットをお送りいたします!

●AtoHiromiさんによる受賞ポイント●

『夢』のことを語るとき、わくわくする人もいれば苦しくなる人もいる…。自分の力で叶えたい夢、誰かのために叶えたい夢、過去の夢もある…。『夢』があることは、その人にとってチカラとなっているんだなぁと思いました。
みなさんの投稿を読みながら、そのようなことを感じていた中で、コーイチさんが書かれていた

『夢をあきらめるという行為は「自分に自信がない」だけの話。』

という言葉は多くの人の胸に刺さるのではないかと思いました。もちろん私にも、ぐさりと刺さりました。
「時間」「お金」「環境」そういったものが理由で蓋をしてしまうことが多いけど、もう少し奥まで覗いてみると「自信がない」という重く根深い蓋があることに気づかされました。
コーイチさんの「とりあえずやってみる」という考え方、行動力、そして「人をよくするために自身を使いきる」という想いを応援したいと思いました。そして自分も見習いたいと思い選ばせていただきました。
また、個人的に「整体セラピスト」にとても興味があり、機会があれば受けてみたいです!

画像6


🏆優秀クレイジー・セルラ伊藤賞

坂口淳一(かさぐち)@傘の会社のCOO さん
応募作品名:蓋をした想いを書こうとしたけれど、やっぱり蓋をすることにした

●応募作品

優秀クレイジー・セルラ伊藤賞に選ばれたのは、坂口淳一(かさぐち)@傘の会社のCOOさんです。
※副賞として、クレイジータンクオリジナルクラフトビール「ヒール」おもてなしセットをお送りいたします!

●セルラ伊藤さんによる受賞ポイント●

まず「蓋をした想いとはなんなのか?」を見つけること自体、なかなか難しいことなのだと思います。一度答えのようなものに辿り着いても、「本当に?」と掘り下げていくと全然違ったものが根底にあったりする、ということもよくあるのではないでしょうか。
個人的な話で恐縮ですが、ここ最近わたしも「自分は何をしているときに幸せと感じるのか?」という問いを突きつけられる場面が何度も訪れました。そのたびに答えが出ず、30数年も生きてきて自分が何をしたいのかわかっていないということに愕然としました。
タイトルで"蓋をすることにした"と書かれていますが、坂口さんがご自身と向き合って見つけられた「他者の承認ではなく、自分で自分を認めたい」という本音が、まさに「蓋をしていた想い」そのものだったのではないでしょうか。
そこに到達するまでの過程が飾らず隠さず細やかに書かれていて、とても興味深く読ませていただきました。
またその後すでに現状に変化が訪れているそうですが、これからもどんどん状況が好転されるに違いないと勝手に楽しみにしております。わたしも頑張ります!

画像6


🏆優秀クレイジー・クレイジータンク賞

Saeさん
応募作品名:真空パックのトキメキ

●応募作品

優秀クレイジー・クレイジータンク賞に選ばれたのは、Saeさんです。
※副賞として、クレイジータンクオリジナルクラフトビール「ヒール」おもてなしセットをお送りいたします!

●クレイジータンクより受賞ポイント●

『二度と戻れない過去の夢』は叶えられないーーそんな普遍的な事実に打ちのめされたSaeさん。真空パックに閉じ込めた想いとは「(中学・高校時代に)共学に通いたかった、男子がいる環境でトキメキたかった」というもの。読み手にとってはちょっぴりフフフと微笑みがこぼれてしまうポップさがある一方、二度と戻れない・取り戻せない時間、という事実がご本人に与える絶望感も同時に感じるというコントラストが印象的な作品でした。このような封じ込めた想いを持っている方が実は他にも結構いらっしゃるのではないでしょうか。
一方、全員が共学出身(すみません)の審査員メンバーからは、「この抑圧された環境にいたからこそ、Saeさんのnoteに見られる豊かな創造性が育まれたのではないか」という意見もあり、Saeさんはマイナスの経験をプラスの形で昇華されている部分も多いにあるのでは、と気付いていただけたらとの想いを込めて、クレイジータンク賞を贈りたいと思います。おめでとうございます!素敵な作品をありがとうございました。

画像6

画像8

画像9

画像10

画像11


受賞された皆さま、この度はおめでとうございました!

そして、改めまして、このテーマと向き合い、作品を創り上げて表現してくださった19名(20作品)のクリエイターの皆さまに、心から感謝と敬意をお伝えしたいと思います。

作品を創る段階では、ご本人にしかわからない色んな葛藤や想いに触れられたことと思います。
審査員一同、すべての作品をたいせつに読ませていただく中で、その過程においてクリエイターの方々が向き合ったであろうものを想像し、想いを馳せました。それを通じて、私たち審査員もまた、自分たちの中にあったはずの、夢や想いや課題や覚悟がしぜんに思い出されるなど、想像以上にみなさんの作品に影響を受けたように思います。

『貴重な機会をありがとうございました』

と伝えてくださったクリエイターの方々が多くいらっしゃいました。いえ、むしろ、私たちの方こそ、貴重な機会を本当にありがとうございました。みなさまの想いに触れ、みずみずしく温かい気持ちをいただいたこの機会を糧にして、今後もクレイジータンクらしく、活動をしていきたいと思います。心から感謝をお伝えしたいです。ほんとうに、ありがとうございました!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?