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【オジイオバアの介護戦争】~正月の家族喧嘩から学ぶリーダー論&部下論~

※2020.1.6のバックナンバー 

おはようございます!!

本日から新年初出社の方も多いと思いますが、
年末年始はどのようにお過ごしでしたでしょうか?

僕は、群馬の祖父母の家に行きました。

群馬の祖父母は母方の両親で、
幼き頃から年に何度もお世話になったオジイとオバアです。

小学生の頃から長期休みのたびに、
群馬に行き、ダラダラとテレビを見て過ごす日々が大好きでした。

オジイは、
今流行りのDIYを何十年も前から得意にしていた人で、木工細工をよく作ってくれました。
畑の木から作ってくれた、カードゲームのケースは今も持っています。

オバアは、
ひじょーーーに、明るくて、世話好き。
いつも元気な笑顔で「お腹すいてないかい?」と問いかけ、大量のご飯を作ってくれる。
掃除洗濯、身の回りの世話も全部してくれるので、幼き僕は存分にダラダラしてました。

そんな、オジイとオバアもかなり年を取り、だいぶボケてきた。

オジイは衰弱してあんまり言葉を話しません。

オバアは笑顔と元気は健在ですが、5分前の記憶は、ほぼ無い。
時々僕を学生と思い込んで、
「ちゃんと勉強してるかい?」なんて、笑顔で聞いてきます。

そんなこんなで、今のオジイとオバアは、
日常生活にも介護が必要不可欠。

埼玉に住む僕の母・ヨシミも、
隔週で群馬に向かいお世話をしています。

この正月休みは、母・ヨシミと僕と兄でオジイとオバアの家へ。

母・ヨシミは、いつものようにオジイとオバアの世話をします。

僕と兄も、お世話の手伝いをしたいものの、
いつもの手際もわからず、力になりきれない。

オジイはオムツをしてるほど衰弱してるので、
定期的にトイレに連れて行ったり、とにかく手がかかる。

そこに重なる
5分経ったら全てを忘れる元気なオバアの存在はなかなかヘビーで、
世話には慣れているといえ、
母・ヨシミにもかなりストレスが溜まる。

オバア「昼飯食うかい?」
ヨシミ「さっき食べたでしょ」

-5分後-

ヨシミ「オバア、何してんの?」
オバア「孫が来てるから、うどん作るんだよ」
ヨシミ「だから、さっき食べたでしょ!」

-5分後-

オバア「昼はうどんでいいかい?」
ヨシミ「もう、何回もうるさいよ!!!怒」

オジイの介護と、オバアのお世話に加え、
兄と僕の世話も1人でやりろうとする母・ヨシミ。

たびたび、キャパシティに、限界がきます。

オバアだけでなく、僕や兄にも怒りの矛先が向きます。

「もう、私1人じゃ無理だよ!あんたらも手伝いなさいよ!」
「お前たちは自分のことだけでいいねぇ!」
「アレもコレもは、出来ない!もう限界だよ!」

顔を見合わせる、僕と兄。

《いいリーダーは、仲間に仕事を任せる》

よく聞くセリフですが、改めて大切さを痛感しました。

リーダーが1人で全てを抱えていては、
推進力も弱いし、持続可能性もないし、仲間の信頼も得られない。
いつかキャパオーバーでパンクする時が来る。

母・ヨシミが、僕らに仕事を配分することは基本的にありません。

自分がやった方が早いという事もあるのか、
オジイの介護も、オバアのフォローもドンドン自分で進めてしまう。

僕も兄も、手伝う気持ちがないわけじゃ無いのだが、
母・ヨシミが先回りしてしまうので、
結果、何も出来ずに終わってしまう。

それが積み重なって、ある時、
急に沸点に達すると母・ヨシミがキレてしまう。

僕らとしては、急に怒られた感覚。
疎外感や不信感、嫌悪感を感じます。

"何勝手にキレてるん。
そこまで1人で抱えないで、うまく仕事回してくれよ!"
と、心から思います。

一方で。

極限状態での母・ヨシミの気持ちもわかる。

"あなた達も当事者なんだから、
状況見たらすべき事わかるでしょう。
人に仕事振られる前に、自分から仕事取りに来てよ"

きっと、こんな気持ちでしょうか。

確かに兄も僕も、心のどこかで、
"なんだかんだ、ヨシミがやってくれるだろう"と
思っていた節はありました。

リーダーに追随する側も、
口を開けて仕事を待っているだけではイケてない。
自分で頭を使って、出来る仕事を取りに行く。

お互いの歩み寄りが大切ですね。

リーダーの時は、
仲間に適切に仕事を振れるリーダーでありたい。

メンバーの時は、
リーダーの動きや考えを察知して、自分で仕事を取りに行けるメンバーでありたい。

そんな風に思った、正月の家族喧嘩でした。

今年もDIYな仕事をして、
毎日「お腹いっぱい」に成長していきたいと思います。

#はたらく朝から楽しもう2

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