盆栽から爪まで。日本で初めてニッパー型爪切りを手がけた鍛冶屋「古沢製作所」大正時代から変わらないたった一つのこだわり
日本で初めてニッパー型爪切りを製造した元祖として、 累計約210万もの爪切りを製造し、 代々受け継がれてきた確かな技術を継承する老舗の鍛冶屋「古沢製作所」。第4世代という渾身の新作「鍛冶職人の爪切りニッパー」が、Makuakeにて先行発売を実施しています。
盆栽工具で培った技術、 又枝切鋏からヒントを得て誕生
「古沢製作所」の歴史は明治後期の新潟県三条に遡ります。「古沢製作所」の初代・古澤市松が、農具などの鍛冶を務めていた古澤弥吉の家に養子として迎え入れられました。
そして大正元年に三條市横町(現代では三条と表記)の自宅一画に鍛冶場を構え、南部鉄瓶の弦の鍛冶を始めたそうです。ここから「古沢製作所」の歴史が始まります。
大正初期に関西から喰切が伝わり、三條の鍛冶屋各所で製造が始まり初代・古澤市松も技法を習得し、古沢製作所の基礎としました。
その後2代目となる古澤幸一が、長年に渡り喰切の製造に携わってきましたが、昭和40年頃に盆栽ブームが到来。
盆栽の造詣があった古澤幸一は、喰切製造のノウハウを活かし盆栽工具の又枝切鋏等を着手製造しこれが大ヒット。職人も増え工場も移転。
「古沢製作所」は一気に知名度をあげます。
しかし2代目古澤幸一はその成功に甘んじず、喰切需要の減少を危惧し
・喰切
・盆栽工具の又枝切鋏
この2つの製造技術をもとに「爪切り」という誰もが必要とする日用品の開発に着手したのです。
そして生まれたものが日本初となる「ニッパー型の爪切り」なのです。
昭和48年に誕生した爪切りはロングヒット商品に。今でも愛されており、累計本数210万本を超えています。
日本刀と同じ「熱間鍛造」で
歴史を受け継ぎ生まれた4世代目と呼ばれる「鍛冶職人の爪切りニッパー」は、 強度が必要な部品に使用されることが多い「炭素鋼ハイカーボンS58C」のインゴットを叩いて鉄の炭素密度を高くし成形する「熱間鍛造法」で製造をしています。
強度を上げるために硬いステンレスが用いられることが一般的ですが、 切れ味を追求するため、 敢えて硬度が低くて粘り強い炭素鋼ハイカーボンS58Cを使用。
そこにニッパー型爪切り製造の元祖として爪切りを作り続けてきた老舗鍛冶屋の技術力が加わり、 抜群の切れ味を実現しているのです。
スプリングがついており、 手の力を効率よく刃に伝えてくれるので、 硬くなった足指の分厚い爪でも軽い力で切ることができ、 子どもやご高齢の方など手に力が入りにくい方にもお使いいただけます。
大正時代から変わらない一つのこだわりは「切れ味」。職人気質を極めた素材への飽くなき探求で生まれた、今回の「鍛冶職人の爪切りニッパー」。
成功に甘んじず、常に人々に必要とされるものを、自分たちのバックグラウンドを活かし世に出していく。これこそが「古沢製作所」らしいものづくりであり、生き様です。
使いやすいのは当たり前の時代。だからこそ「モノを通して生き方や哲学を受け取りたい。」そう思わせてくれる爪切りなのです。
【爪は割らずに切る!】ヤスリがけがいらないくらい綺麗に仕上がる爪切りニッパー 」のMakuakeプロジェクトは、 2021年1月30日までMakuakeにて先行発売発売を実施中です。 リターンのお届けは2021年5月末を予定しております。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?