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学生インターン経験後、新卒で大手メーカーへ就職→再びCRに転職した理由とは

今回インタビューしたのはソフトウェアチームで活躍中のYukioさん。
東京農工大学内に研究室のあるコネクテッドロボティクス(以降CR)では、同大学からのインターン生が少なくありませんが、Yukioさんもそのうちの1人でした。
大学院卒業後は大手メーカーに就職、その後CRに戻って来てくれました!

2019年というCRの黎明期にインターンシップを経験したYukioさんの目から見た現在のCRについて、たくさんお話をお聞きしました。CRにご興味をお持ちの方、入社をご検討中の方はもちろん、CRでのインターンシップをお考えの方にもぜひお読みいただければと思います。

CRでのインターンシップを経験した学生時代

—— 現在CRで担当されているお仕事についてお聞かせください

惣菜盛付ロボットの「Delibot」をはじめ、さまざまなプロダクトのソフトウェアまわりに横断的に関わっています。

—— 大学でもソフトウェア関係を学ばれていたのでしょうか?
何かを作ることが好きという気持ちが根底にあったので、ソフトウェアというよりは機械工学を学びたいと考え、東京農工大学の工学部に進学しました。工学部の中も先輩の研究を引き継ぐだけでなく、新しいことにも挑戦できる自由な雰囲気を魅力に感じて、水内研究室でロボット関係の研究をしていました。そこで機械を作るだけでなく、ソフトウェアも扱うことになり、そして実は、その研究室に所属しているときに、ちょうど創業したばかりのCRでインターンシップを経験してもいます。
CRが産学連携をしていた水内先生を通じてインターン生募集の話を聞き応募したという経緯です。私の他にも同じ研究室から3人がインターンとして活動していました。

—— インターン生として当時どういった業務に携わりましたか?
たこ焼きロボットのツールのプロトタイプを製作するなど、ハードウェアまわりの業務に携わりました。研究もありましたし、どっぷり入り浸ってという感じではなく、週5日、4〜5時間ほど働いていたという感じです。どちらかというとアルバイトのような感覚でした。いつも10人から20人くらいのインターン生がいて、ワイワイガヤガヤとサークルみたいなノリでしたね。

卒業後は大手メーカーで複合機のソフトウェア設計開発に従事

—— インターン生としてCRとの接点はあったものの、卒業後は別の会社に就職されたのですよね
はい。リコーに入社し、4年間ずっと、複合機に関わる仕事に従事していました。オフィスによくあるようなA3サイズまで出力できる複合機の基盤に載っているCPUを動かすソフトウェアの設計開発をしていました。会社で求めれていたのがウェブ系のソフトウェアではなく、メカトロニクスのソフトウェアだったので、私のように、研究室でハードウェアもソフトウェアも手がけていてデバイス制御についても理解できるという人材が求められていたのだと思います。

—— リコーに就職しようと考えた理由は何でしたか?
複合機という身近でわかりやすいプロダクトを作っている会社で仕事をするというのが楽しそうだと感じましたし、人間関係が良好そうな社風にも惹かれました。ただ、動機として一番大きかったのは、プロダクトが完成して納品されるまでのプロセスを直接見てみたいということでしたね。

大企業で働いてみようと思った最大の理由は、研究するだけではなくて、実際のプロダクトの製造プロセスの全てを見てみたかったという理由です。複合機のように多機能で高性能な製品を作るにはそれなりの管理が必要なはずで、そのやり方を知りたいと思いました。

—— 研究の道を選ぶことも考えていたのでしょうか?
はい、博士課程に進むという選択肢もあるかなとぼんやり考えていました。でも、大学主催の合同企業説明会にはとにかく行ってみろと同級生から言われて、行ってみたのが就職活動のはじめの一歩となりました。就職活動といっても、その後大学内でポツポツ開催されていた企業説明会に顔を出す程度でしたが。それでもその友人の勧めがなかったら、ズルズルと博士課程に進んでいた かもしれません。

そして転職。製品開発にさまざまな形で関われるCRへ

—— CRへの転職のきっかけについて教えてください
製造プロセス全体を見てみたいという当初の目的を一応達成できたように感じたことがまず一つです。もちろん、隅から隅まで見渡せたわけではありませんでしたが、まあおおよそのところは把握できたなという実感がありました。

そしてもう一つ、人員削減の影がおとずれていたのもきっかけといえばきっかけでした。複合機は、何万台と市場に出荷され、一般のお客様がそこから10年前後お使いになる製品です。ですから、その品質を担保するために敷かれたプロセスや体制は、かなりしっかりとしたものになっていました。そうしたプロセスや体制はそのままで、もし人員だけ削減されたら支障が出てきます。でも、それは会社としての方針変更に基づく施策でもあり、これで良いのだろうかという思いをいだくこともありました。

—— それで転職活動を始めたのですね
いえ、実は転職活動はしていないんです。既にCRで働いていた知人と飲みに行ったときに、転職すべきか迷っていると話したところ、「そういうことならCRに来たらどうか?」と声をかけてもらったのです。その後、その知人からCRの人事に話を通してもらい、見学することになり、面接することになり……と進んでいった感じです。

—— 別の大手企業に転職するということは考えませんでしたか?
考えませんでした。大手企業はどこもだいたい同じだろうと思ったからです。せっかく転職するなら全く違う環境に移りたいという気持ちがありました。つまり、すでにしっかりと決められたものがあるのではなく、自分たちで作っていくようなスタイルの会社、まだ業務が細分化され過ぎていない会社、製品開発にさまざまな形で関われるような会社で働きたいと思っていました。そしてCRはそうした条件にちょうど当てはまるフェーズでした。

黎明期を知る者の目から見た今日のCRとは

—— 現在のCRは、インターンのときのCRからやはり変わりましたか?
そうですね。私がインターン生としてお世話になった頃のCRは生まれたての会社で、運営や保守のノウハウもまだ培われていませんでした。関わったプロジェクトも実験的な側面が多分にあったように思います。ですが、今こうして戻ってきたCRは、しっかりとした会社に生まれ変わっていました。プロダクトも、集合知の積み重ねにより洗練されてきており、今なお進化し続けているのを感じます。

—— CRの働き方、仕事の進め方について感じたことなどはありましたか?
挑戦と失敗から学び、同じ失敗を繰り返さないようにするというサイクルが、理想論ではなくちゃんと実践されているところが素晴らしいと感じています。失敗から学ぶことこそが、新しい会社がノウハウを積み上げていくために必要なことですが、それは決して簡単なことではありません。

失敗が会社にとって致命傷となることもあり得ます。でもCRの場合は失敗が致命的になる前に、それを学びに繋げられています。まだ世の中にないものを作るという初めての取り組みにお客様と二人三脚でチャレンジしていることもあって、「より良い製品の開発のために必要なプロセス」と受け止めてもらえているようなところがあるのかもしれません。そう考えてみるとありがたいですね。

—— 職場環境に関する気づきなどがあれば教えてください
社員もいればインターンの人もいる、日本人もいるし外国人もいる。さらに、エンジニアやビジネス部門の人など、立場や志向が異なる人同士の距離感がとても近いですね。さらにCRでは国籍、人種、性別だけでなくバックグラウンド、考え方、持ち合わせている知見といったものまで含めたダイバーシティがうまく機能していると思います。多様性が刺激となり、互いに影響し合い、成果を生み出しています。

フランス出身のエンジニアと密に議論することも

今まさにワクワクするようなフェーズにあるCR

—— CRでのお仕事のどういったところが特に楽しいですか?
ソフトウェアとひと口に言っても、AI、ウェブ系、デバイス系などいくつもの分野がある中で、そうした複数の分野を横断的に見られるのがとても楽しいです。さらに、最近納品したプロダクトでは、それこそ最初の要素技術を検討するところから立ち会うことができて面白かったですね。いずれもCRに来ていなかったらまず体験できなかったはずのことですし、全体を俯瞰できるようなこうした仕事のやり方は私が望んでいたものでもあります。

—— 一緒に働きたいと思うのはどういった人でしょうか?
必要性ではなく、あくまで「そうだったら嬉しい」という話ですが、プロダクトに多様な関わり方ができる環境を一緒に楽しめたらいいですね。CRはいろんな面でOPENです。たとえば、他部署や他プロダクトの情報も細かいところまでSlack上で見ることもできます。さらに、直接担当していないプロジェクトやプロダクトでも気兼ねなく口を挟むことができます。そういった良い意味でのお節介が歓迎される社風なので、ソフトウェア担当だからソフトウェアのことだけという姿勢だともったいないような気がします。

今、この会社は面白い局面に入ってきていると感じています。全く異なるプロダクトだと思って開発されていた製品のノウハウや技術が活かされ、ちゃんと次に引き継がれている。そして次に開発する製品の目標も明確に定まり、その達成方法を模索しているところで、模索が終われば製品化のプロセスが待っています。特にエンジニアにとっては文句なしにワクワクできるフェーズですし、おそらくかなり良いものができあがってくるだろうと見えています。

また、プロダクト開発のプロセスも、後半になってやり直すのではなく、初期段階で試行錯誤して、この方向性なら行けそうだとなればプロトタイプを作っていくというCRならではのフローも確立しつつある状況です。そういう疾走感や高揚感、トライアル&エラーが実を結んだときの達成感を一緒に味わいたいと思ってくれる人と、一緒に頑張っていけたらと願っています。



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