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CQを高めるための実践法

ホフステード6次元モデル6つのメンタルイメージについて、CQを説明してきました。
では、どのようにCQを個人のツールとして高めていけばよいでしょうか。
4つのステップで紹介します。

CQを高めるステップ1 計画を立てる

異文化環境に身を置くことになったら、次に示す問いかけを参考にして、計画を立ててください。

・今回の目的は何か
・相手はどこの国、どこの文化圏の人か
・どのようなプログラムか、どのような「型」をとるか
・自分の「型」との違いは何か
・目的を達成するために、どんなアプローチをとればよいか

CQを高めるステップ2 練習する

気軽な場であれば、ステップ1で立てた計画に基づいて、すぐに異文化コミュニケーションを実行してみるとよいでしょう。
しかし、重要なビジネスの場であれば、事前の練習をお勧めします。

実際にどのようなコミュニケーションになるか、想像しながらシミュレーションを行うのです。
実際にロールプレイを行い、相手の立場に身を置いて演じてみると、洞察を得られます。

具体的な状況を設定し、相手国のメンタルイメージではどのようなコミュニケーションが効果的なのかを考えるのです。同僚などに相手の立場になってもらってロールプレイングを行い、どう感じたかフィードバックを受けられるとより効果的です。

CQを高めるステップ3 実践する

実際の場面では、計画どおりの反応がある場合とそうでない場合があります。非言語要素も含めて、相手の様子に気を配りましょう。

米・心理学者メラビアンによると、対人コミュニケーションにおける貢献度は、言語7%、非言語要素93%(声のトーンや速さ38%、表情や仕草55%)といわれています。
異文化間のコミュニケーションは母国語でない場合が多いので、非言語メッセージの重要性はさらに高まります。

言語と非言語、双方のシグナルを受け止め、6次元モデルと6つのメンタルイメージで得た知識と紐づけていけると効果的です。

CQを高めるステップ4 内省する

実践後は、目的を達成できたかを振り返ります。
うまくいったこと、いかなかったことを客観的にメモして次につなげます。

6次元モデルと6つのメンタルイメージで得た知識を使い、異文化間のマインドセットと型を理解して実践を積めば、臨機応変にできるようになるでしょう。

計画どおりにいかなければ、異文化間の衝突を生むこともあります。トライ&エラーを重ねるほど、自分の無意識のプログラミングの眼鏡をはずして、相手の眼鏡をかけて状況を見ることができるようになります。

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