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センターポールアスリートとの出会い㉒ ペイ・フォワード 日本福祉車輛協会 新宮勝則さん


選手の価値を高める為に、選手の競技環境サポート以外に、価値の創造が必要と思った私は、パラスポーツの体験会を実施するためのスポーツ用車いすと車が必要でした。

前回の続きはこちらです



社用車を買うのは、会社を経営していればごく普通の事なのかもしれませんが、当時の私にとって経費で購入するにしても元手のキャッシュも潤沢ではないですし、非常に高価な買い物です。

スポーツ用の車いすは、日常用の車いすと違い折り畳みが出来ません。
ですので、購入するとなるとバンになります。
購入するのがトヨタハイエースか、日産キャラバンです。
どこで購入するかは決めていたので、私は飛行機で広島に向かいました。

新宮のオジキ

広島は初めて訪れる都市です。
何故、車を買うのに広島まで訪れたかというと、購入するときはこの人から購入しようと決めていました。
その方というのは日本福祉車輛会の新宮勝則さんです。

新宮さんとは、運転手同装置を取り扱う会社のイベントでお知り合いになりました。
新宮さんは日本福祉車輛協会という団体の理事長で、福祉車輛の安全運転講習や福祉車輛取扱士講習など、福祉介護と自動車業界を橋渡しと人材育成を行う団体です。

名刺交換と少しお話できた程度でしたが、新宮さんは、私の名刺をまじまじと見て
「パラスポーツの支援。変わったことやっとるね~。広島来たときは連絡しんしゃい。車の事なら相談するよ。」

私は以前の投稿で綴ったように、パラスポーツと福祉の共存(協奏)を目指していたので、車を買うなら福祉介護と自動車業界に精通している新宮さんから購入しようと決めていたのです。


名刺交換で私は「広島に行きます!」と勢い良く言いましたが、本当に来るとは思っていなかったようで広島の本社で会った第一声が

「おぉぉ。本当に来たのう!」

でした。
東京から来た、一回しか会ったことがない若者にも新宮さんはとても親切で、初めて来る広島を観光に連れて行ってたり、広島のビジネスパートナーの方も沢山ご紹介いただきました。
なんでこんなに良くしてくれるのか不思議で仕方なかったので尋ねると、新宮さんは、
「”頼まれ事は試され事”なんよ。わしも今まで沢山の人にお世話になったし、今度はお世話になった分、応援してあげたいんよ。
だから田中君は選手や、周りの人を応援して新しい恩を繋ぎなさい。」


映画の「ペイ・フォワード」のように自分が受けた善意や思いやりを、その相手に返すのではなく、別の人に渡しなさいというものでした。

新宮さんは、強面で広島弁は少し怖いイメージがありましたが、人情と漢気が溢れる方でした。

広島訪問の初めの目的は車輛の購入でしたが、沢山の広島の皆さんにセンターポールは応援いただけるようになったのです。