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障害の有無に関わらずスポーツの機会を提供するHOKKAIDO ADAPTIVE SPORTS winter camp2020

この三日間はHAS(北海道アダプティブスポーツ)のウィンターキャンプに帯同させて貰った。

その様子PART1はセンターポール YouTubeでも先程アップしました。

【センターポール チャンネル】

https://youtu.be/sOO-zobuGRo


この団体は2019年に、代表の斉藤雄大さんが設立したパラスポーツのキッズスクール。
現在は20名近くのキッズ、ジュニアに対してスポーツの場所を提供している団体である。

車いすバスケットボール、車いすソフトボールといった、既に競技化されている種目だけではなく『王様ラグビー』『ドッチビー』など独自にスポーツを考案し、スポーツを軸にしたコミュニティを道内の子供達に提供している。
プログラムは子供が話し合ってルールを決めるように促し、スポーツを通じて成長過程大切にしたいというクラブの方針だ。

代表の斉藤さんはセンターポールのイベントにも度々サポートに入っていくれているし、公私共に仲良くさせて貰っている。(ここ最近はほぼ毎日連絡取り合っていて、私の嫁からは『彼女か!!』と言われるくらい。)

そんな彼から連絡もらったらのは2ヶ月程前に、『二月の三連休にキッズのウィンターキャンプやるんですけど、チェアスキーのアシストで協力してもらいたいです。田中さん元スキーヤーだし是非来てほしいです。』
即断で『行きます。』と。

どうやって運営しているのかも気になってはいたけど、いつも協力してくれる彼の頼みと、元スキーヤーだったので子供達にウィンタースポーツの楽しみを感じて欲しかったので彼の力になりたかった。

出発1週間前に、私がチケット東京⇆新千歳を逆区間で予約してしまい慌ててチケット取り直すウッカリもあったけど、無事に千歳到着したのが金曜日の夜22時。
そこから新千歳→札幌駅を繋ぐ電車快速エアポートで札幌へ。
窓から眺める景色は2月とは思えないくらい雪が少ない気がしたし、外国人で活気あふれる市内も心なしか人が少なくも感じた。

札幌駅に到着すると、斉藤さんと今回のキャンプでノルディック、シットスキー担当する日本代表の森くんが、ロングでワイドなハイエースにパンパンにチェアスキー、バイスキー、シットスキー、そして何故か大量のカップラーメンとおやつを積んだ車で迎えに来てくれた。

車内で今回のプログラムについてや、札幌でのパラスポーツ、近況について話をしながら30分ほど車を走らせて、今回の会場に程近い札幌市南区真駒内の札幌保養センターに到着。
市が運営する宿泊施設なのだが、ユニバーサルデザインで外観も内装も機能面も充実してリラックス出来る施設。
元々、実家は同じ区内だったけれども存在を初めて知った。

今回はこの施設を拠点に、HOKKAIDO ADAPTIVE SPORTS ウィンターキャンプが開催。

到着する時には既に23時。施設も施錠する消灯時間。
電気の消えた薄暗いロビーを抜けようとすると、大柄な坊主頭の人がマッサージチェアに横たわっている。。。
車いすカーリング選手の福島さんだ。
挨拶をしようと思ったけど、座礁した鯨のようにマッサージチェアに埋もれているので挨拶は翌日にしよう。部屋へ。

同室は森くんで、久々の再会で少し話が盛り上がるが、翌日も早いので早々に床に着く。

2日目、朝食会場で福島さんとご挨拶。
今回は肩の怪我をしているため実演は一緒には出来ないそうだが、HAS初のウィンターキャンプ、現地で子供達との交流や保護者との相談役で帯同を申し出たそうだ。
そして、少し遅れてチェアスキーパラリンピック メダリストの狩野亮さんも合流。
今回キッズのスキー挑戦ということでパラリンピアン自ら指導とサポートにシーズンの合間を縫って北海道へ渡航。
同じくパラリンピアンのアルペン拓選手もゲスト講師で参加。
拓選手は私がこの仕事始める時に一番初めに関わらせて貰ったパラアスリート。

朝食を食べ終わった頃に、白い大型のGMCが到着。
チェアスキー指導を統括するのは野島さんチームだ。
もはや説明不要のレジェンドです。
パラリンピック アルペンスキー元日本代表で現在はチェアスキーの普及だけではなく、ハンドサイクル、車いすソフトボール、アウトドアと障害を持つ子供へスポーツの環境を提供しているパラスポーツの伝道師。
車に沢山のチェアスキーとバケット(お尻を入れる椅子)を積んで到着。

また、コロラドでパラスポーツのスポーツ支援を行なっているマウさん。
レイクショアーのパラスポーツプログラムにも関わって車いすソフトボールのキースさんとも親しい間柄だそう。

北海道で全国各地、海外からも集まってはじめるイベント。
まだ、子供達とは合流できていなかったですが朝の段階で、こんな素晴らしい人達を寄せ付けるHASと斉藤さんの人徳が凄いなと(褒めすぎ?)只々感心したスタートだった。

つづく