2021年おすすめ新譜アルバムVol. 12: KAISHI「ALL 15 WELL」
新譜アルバム紹介Vol. 12です。
今回紹介するのは、福岡のラッパーのKAISHIがリリースした「ALL 15 WELL」です。
KAISHIは福岡出身のラッパーです。
10年代後半に活動を開始。20年にはシングル「地球と母と僕」を発表します。21年にはPEAVISのシングル「Keep Winning」に参加。今後の活動が注目される新進ラッパーです。
オートチューンを使ったメロディアスなフロウで、強い言葉を次々と落としていくスタイルのラッパーです。サウンド的にはトラップが中心ですが、Soulection周辺にも通じる洗練されたものも多いです。
今作は初のアルバムで、洗練されたビート選びとエモーショナルな歌フロウ組み合わせが見事な充実作に仕上がっています。
2. Yoreru Boy
Garardparmanプロデュース。
加工したヴォーカルのサンプリングが効いた浮遊感のあるトラップです。連呼系フックが耳に残ります。強烈なラインも多く登場。
3. 地球と母と僕
落ち着いたR&B風味の曲。
メロウなうわものとタイトなドラムが心地良いビートで、エモーショナルに歌い上げる良曲です。今作のハイライトの一つ。
NARISK制作のラチェット路線。
綺麗なハープ(?)やファンキーなシンセベースが印象的な好曲です。RikkiSwanのラップスタイルもメロディアス。
8. Mama
穏やかなR&B風味のトラップ。
美しいピアノと高速ハイハットが効いたビートで、ストレートな表現を聞き取りやすくラップするエモーショナルな曲です。ビートの綺麗さと強烈なラインのバランスが見事。
9. 人間の愛とは
暖かいギターを使ったエモラップ。
手数の多いトラップマナーのドラムを使いつつ、ハートウォーミングに仕上げた曲です。後半のビートの抜きが印象的。
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